行道山〜両崖山

天気:
メンバー:W,T,H,Tm,Og,Tk,T
行程:蔵王前バス停 9:22 =🚌= 行道山バス停 9:45 …浄因寺 10:30 …寝釈迦 10:50 …行道山(442m) 11:10〜11:30 …大岩山(417m) 11:50 …大岩山毘沙門天 12:25 …(昼食) …両崖山(251m) 14:50 …織姫神社 16:20
ルート地図 GPSのログ(茶:GPS電池切れのため、過去データで補足)を地理院地図に重ねて表示します。

昨年春より某所の有志がコアとなって軽登山部(っぽいグループ)ができ、私も参加させて頂いて、これまでに部活で白葉峠〜仙人ヶ岳鳴神山〜吾妻山谷川岳前袈裟丸山八王子丘陵縦走に出かけてきた。

今回、新たにOgさんとTk氏が部活に加わり、総勢7人で行道山浄因寺から織姫神社までハイキングコースを歩いてきました。今回のコースは、2015年4月にソロで歩いた名草巨石群〜行道山浄因寺〜織姫神社の後半部と同じなので、コースの詳細については、そちらの山行記録も参照下さい。

8:30に足利市役所の駐車場に集合。ここの駐車場は150台分の広さがあり、土日休日は一般開放されるので、観光やハイキングの際に便利に使える。ここからR293の通りに出て、蔵王様前バス停で9:22発行道山行き「あしバスアッシー」を待つ。ほぼ定刻に来たバスに乗車。運賃は全線210円で前払い。乗客は我々を含めて15名程。途中で地元の方らしい女性3人組のハイカーさんも乗車して、終点の行道山バス停に9:45に到着する。

今日は良く晴れて絶好の山歩き日和だ。道端にはウメやホトケノザ、ハナダイコンが咲いて、春の訪れを感じさせる。ただし、気温は低目なので、稜線で風に吹かれると寒そう。一応、長袖、長ズボンのインナーを着て来た。車道を緩く登って浄因寺に向かう。天辺に石仏を載せ、「觀世音菩薩尊像三萬三千體安置 行道山」と刻まれた石柱碑が道端に建つ。石仏33000体とは、まあ白髪三千丈の類の数え方だろう。


行道山バス停から浄因寺に向かう一行


石像を載せた石碑

車道は杉林に囲まれた谷に入り、小さな渓流に沿って登る。林床はシダやヤブランの葉に覆われ、緑が多い。行道峠への道を右に分けると、程なく最奥の駐車場に着く。ここからは石段の登りとなる。道端には石仏や庚申塔が多数建ち並ぶ。


小渓流に沿って登る


浄因寺駐車場

山門を潜って石垣をジグザグに登ると、浄因寺の境内に着く。梅の花が咲き、良い香りが漂う。一休みした後、ひと登りすると寝釈迦に着く。岩頭から足利市街や大小山、遠くには筑波山の山影をうっすらと望む。


浄因寺本堂


浄因寺境内を俯瞰


寝釈迦と石仏群


寝釈迦からの展望

さらにひと登りで稜線に出て、左に登ると行道山(石尊山見晴台)の頂上に着く。人気のハイキングコースとあって、ハイカーさんが多い。頂上付近だけが白い赤城山が見え、視線を右に転じると袈裟丸山、皇海山、日光白根山と北に遠ざかるに連れて雪が多くなる。


行道山(石尊山見晴台)頂上


赤城山を遠望

展望を楽しんだ後、尾根上のハイキングコースを辿る。大岩山までは緩やかな尾根道だ。大岩山頂上のベンチは休憩中のハイカーさんで満杯。休憩はまだ必要ないので先に進む。


尾根道を行く


大岩山頂上

大岩山からの下りは急で、ツバキ林の中をジグザグに下る。野山へのハイキングコースを右に分け、さらにジグザグに下って車道に出る。両崖山へは尾根上を直進するが、右の大岩山毘沙門天に立ち寄っていく。ここで、所用のあるOgさんと別れる(今日、隣県に移動して、明日は🏌️‍♀️だそうだ。パワフルだなあ)。

車道のヘアピンカーブのところに公園風のスペースがあり、ベンチやWCもあって休憩適地なのだが、見晴らしが良い分、風当たりが強い。昼食はもう少し先にしますか。大岩山毘沙門天に立ち寄ると今年は寅年の御縁年、加えて御本尊の毘沙門天像が(昨年の足利山林火災の関係で)臨時出開帳中とのことで、本殿の正面には五色幕が張られている。


椿林の急斜面をジグザグに下る


大岩山毘沙門天

毘沙門天から参道石段と車道を下り、尾根上のハイキングコースに復帰する。昼時をかなり過ぎ、腹減った〜。北関東道の大岩トンネルの上の辺りのベンチのある平地でようやく昼食休憩とする。Wさん差し入れのワインで乾杯したのち、各自で昼食。私はガソリンコンロでお湯を沸かして、カップヌードル・スモークベーコンカリー・ビッグを食べる。すぐ近くにお立ち台のような岩場があり、北関東道を見おろして眺めが良い。

(2023-01-10追記:現在、足利市内では、市条例により山林の屋外では火の使用が禁止されているので、注意。)


車道から尾根道に戻る


展望岩場から北関東道を俯瞰

ようやくエネルギーを充塡して両崖山に向かう。車道を横断してピークを一つ越えると石仏のある鞍部に着く。鞍部から左に少し下った「おと坂」にはカタクリが咲き始めている。この春、初めて見るスプリング・エフェメラルで、咲いているとは予期していなかったから、見ることができて嬉しい。


おと坂の鞍部へ下る


おと坂のカタクリ

ここから、ときどき階段道の急登を交えつつ尾根道を辿る。雷電神社からの道を左から合わせると、行く手にちょこんとした三角形のピークの天狗山がだいぶ近づいて見える。この辺りから、昨年2月の山林火災で焼け焦げた木立が目立ち始める。途中、右にローソク岩・大岩町への道を分ける。ローソク岩は、すぐ先の尖った岩のことかな?


行く手に天狗山を望む


ローソク岩・大岩町分岐

階段道を登って両崖山の頂上に着く。御嶽神社の右にあった社殿が焼失し、6本中3本のタブノキが焼け、倒木や落枝の恐れがあるため伐採されて、大きな切り株だけが残っている。


両崖山への登り


両崖山頂上

両崖山から参道の階段を下ると、これも焼けて再建された展望デッキがある。足利市街を眺めながらデッキに座り込んだメンバー一同、風も収まってポカポカ暖かいし、お疲れなのか、なかなか腰が上がらないが、あとはほぼ下りだし、時間の余裕も十分あるから急ぐ必要はない。

この先は、岩場混じりで明るく眺めの良い尾根道が続く。右下の斜面には梅が一面に咲いている(後日調べると、西渓園という所の梅林らしい)。休憩所のあるピークに着くと、ここも足利市街の眺めが良い。足利百名山№55鏡山の標識がある。


展望デッキ
(写っているのは別グループ)


西渓園の梅林を俯瞰


鏡山(鏡岩展望台)から足利市街の展望


鏡山の山名標識

鏡山から少し下ると織姫公園に入り、整備された遊歩道を歩く。駐車場の上に架かる歩道橋を渡り、レストラン棟と機神山古墳の脇を通って織姫神社に下る。三連休の中日とあって、参詣の観光客が多い。この神社は社殿が新しく、色鮮やかで立派。山の中腹にあって渡良瀬川を見おろす眺めが良い。

以前、ここを訪れたとき、高校女子バレー部が参道階段をダッシュしていた記憶があったのだが、過去の山行記録を確認すると、階段ダッシュしていたのは高校男子陸上部で、バレー部は自撮りをしていたのが真実であった。でもまあ、こんなくだらないことでも記録しておくと、良い思い出になるものである😅。石段には、階段トレーニングする際は片側だけ利用、との注意書きがあり、階段ダッシュで良く使われていることが窺える。


鏡岩南広場


織姫神社

参道石段の途中には蕎麦処があり、美味いらしい。ロケーションも良いし、機会があれば食べに来よう。石段を降りて山裾の車道を歩き、足利市役所の駐車場に戻って解散となった。次回の部活は、アカヤシオを目当ての山歩きになりそうである。