八王子丘陵縦走

天気:
メンバー:W,H,Tm,O,T
行程:阿佐美駅 8:30 =🚃= 治良門橋駅 8:38 …八王子山公園 9:30 …唐沢山(261m) 11:35〜12:25 …籾山峠 13:50 …姥沢ノ頭 14:55 …荒神山(218m) 15:40 …荒神山登山口 15:55 …阿佐美駅 16:10
ルート地図 GPSのログを地理院地図に重ねて表示します。

昨年、谷川岳前袈裟丸山を一緒に歩いたWさんとHさんから、八王子丘陵を縦走しませんか、とのお誘いを頂いた。谷川岳が登山デビューだったTmさん、昨年4月の白葉峠〜仙人ヶ岳でご一緒するはずが、当日朝の列車トラブルという不運で参加頂けなかったOさんも加わって、総勢5人で歩いてきました。

荒神山登山口の駐車場は現在(今年3月末まで)、工事業者の資材置場になっていて手狭なため、阿佐美(あざみ)駅近くの某所に8時に集合。阿佐美8:30発の東武桐生線上り列車に乗車し、治良門橋(じろえんばし)駅まで移動。ここから八王子山公園(旧称、太田市北部運動公園)まで車道を歩く。八王子山公園はなだらかな丘の斜面に広がる公園で、振り返ると関東平野を一望し、関東山地を遠望する。芝生広場の他、斜面には花壇が一面に広がって、花の季節は見応えがありそうだ。

八王子山公園から関東山地を遠望
ハイキングコース入口
案内図でコースを確認

北駐車場のすぐ先にハイキングコース入口がある。ここにはハイキングコース案内図もあり、これから歩く長〜い行程を確認する。コースに入ると、山裾を辿る道となる。要所に道標が整備され、迷う心配はない。冬枯れで明るい雑木林に入ると鹿島宮の社殿がある。案内板によると文明十(1478)年、信濃守國繁が創建し、祭神は建御雷神(たけみかづちのかみ)とのこと。今朝は強く冷え込んで、社前の水盤には厚さ3mm位の氷が張っている。

山裾を歩く
鹿島宮

一旦、住宅地に出て、ソーラーパネルの角を曲がり、竹林を抜けて山間の道に入る。細々と水が流れる沢から右斜面を上り、開削ホヤホヤっぽい林道を横切る。さらに伐採斜面に付けられた木の階段道を急登し、尾根上に登り着いてベンチで一休み。振り返ると金山が眺められ、平野を隔てて高層ビル群を遠望する。

住宅地を通り抜ける
山間の道に入る
伐採地を横目に急登
登り着いた尾根から金山を望む

尾根を乗り越して小さな谷を下り、木の階段道を急登して、また尾根を乗り越して下る。アップダウンが多く、変化に富んで楽しめる。途中に「太田断層登口 約10分」の標識がある。断層には興味が湧くが、先が長いので今回は割愛。

沢を下って…
…また急登
また、沢を下る
太田断層登口

ゆるゆると谷を下り、二股を左折して右股を登る。二股から少し下がったところには駐車があり、下から車で入れるようだ。小さな水流を遡り、竹林を通り抜けると沢の詰めとなり、木の階段道を登って尾根上に着く。明るい雑木林の尾根を辿ると、北金井キャンプ場からの道と合流する。この先、唐沢山を経て籾山峠までは、私は昨年の8月9月に分けて歩いたことがある。送電鉄塔を通り、尾根を辿って縦走路に合流。右にひと登りして、東屋と一等三角点標石のある唐沢山頂上に着く。

ここで左折して…
…沢沿いに竹林の下を歩く
北金井キャンプ場分岐
唐沢山頂上

里山歩きに適した時期とあって、頂上には他のハイカーさんも休憩しておられる。雑木林に囲まれているが、冬枯れのこの時期は冠雪した赤城山が垣間見える。その分、風が通るから少々寒い。風を避けて日溜まりの落ち葉の上に腰を下ろし、昼食休憩とする。Wさん差し入れの赤ワインで喉を潤し、お湯を沸かしてカップヌードルカレーを食べる。

休憩後、籾山峠に向かう。尾根上の良く整備されたハイキングコースで、小さなアップダウンが続く。高壺山、菅塩峠、日向山と快調に進み、左(南)にゴルフ場(太田双葉CC)のグリーンを眺めつつ、245m標高点峰へ木の階段道を登る。

高壺山頂上
菅塩峠
天王山分岐
245m標高点峰へ急登

途中で年配の男性ソロハイカーさんと交差し、良い杖をお持ちですね、と挨拶したら、こちらに3人美女がいるせいか、語りが始まって長くなった😅。杖の一つは布袋竹の自作で、もう一つは籾山峠の登山口に常備されて自由に使えるそうだ(確かにあった)。

245m標高点峰からゆるゆる下り、13:50に籾山峠に着く。計画では、コースタイムの1割増に昼食休憩1時間を加えて、籾山峠14:42着の予定だったから、余裕だ。Wさんがずっと先頭で歩いて来て、結構良いペースでここまで来た。

籾山峠へ下る
籾山峠

車道(県道桐生新田木崎線)を横断して、後半のハイキングコースに入る。こちらを歩くのは2008年に逆コースで歩いて以来で、懐かしい。登りの途中で、同じ勤務先のM氏と交差して、お互いにビックリ。桐生近辺の山を歩くと高確率で知り合いに出会うな。短い急坂を登って、根本山に着く。「標高275m 太田市最高地点」との標識がある。南に関東平野の眺めが開け、御荷鉾山や荒船山の山影を遠望する。

再びハイキングコースに入って急登
根本山から南方の展望

根本山からは緩く小さなアップダウンが続く。石尊宮、十一面観音、勝負沼への道を左に分け、庚申塔を過ぎると、岩が露出した道となる。常緑樹の大きな一本木のある姥沢ノ頭で、右に茶臼山の道を分ける。茶臼山を往復したいとの希望も出たが、長いこと歩いて来ているし、往復30分かかるので、通過する。

檜植林と笹に覆われたなだらかな尾根を辿る。左斜面に新しい太陽光発電所が出来ていて、眺めが開けた所で休憩する。ここまで来れば、ゴールまであと少しだ。のんびりして、みんなのザックから次々と出てくるお菓子を食べる。

庚申塔のある八王子(姥沢)峠
太陽光発電所を横目に歩く

休憩後、里山らしく密生する笹藪の中に綺麗に切り開かれた道を辿る。程なく、石祠とベンチのある荒神山の頂上に着く。前回来たときは笹が広く刈られた平地に石祠がぽつんとあったが、現在は笹藪に包囲されて狭く、雰囲気が全く変わっている。

笹藪を良く切り開いた道
荒神山頂上

荒神山から雑木林と笹原を緩く下ると、麓の笠懸東小が見えて来る。最後に急斜面を下って、荒神山登山口に着いた。14.5kmの長い行程、お疲れ様でした〜。計画より30分程早い到着で、余裕があった。今後の登山活動に向けて、良いトレーニングにもなった。あとは車道を歩いて阿佐美駅を経由し、駐車地点で解散となった。

荒神山からの下り
荒神山登山口に到着