鳴神山〜吾妻山

天気:
メンバー:W,T,H,I,T
行程:吹上バス停 9:10 …駒形登山口 9:30 …椚田峠 10:50 …鳴神山(980m) 11:45〜12:45 …大形山(682m) 15:05 …吾妻山(481m) 17:00 …桐生駅 18:35

4月に白葉峠〜仙人ヶ岳を一緒に歩いたWさん、Tさんと、今度は鳴神山〜吾妻山を縦走することになった。Wさんをリーダーとし、HさんとIさんも加わった総勢5人パーティーで歩いてきました。

桐生駅北口を集合場所とし、8:15発吹上行きのおりひめバスに乗車する。考えたら、公共交通機関を利用するのは(元々頻度が低いが)1年半以上振りだ。バスは自然観察の森や名久木など、支線系統の寄り道を重ね、最後は我々の貸切状態になって、9時過ぎに終点の吹上バス停に到着。長いこと乗車しても運賃は均一200円。

車道を歩いて駒形登山口に向かう。Hさん、IさんはWさん、Tさんと何度か山歩きをされているそうで、日光男体山などに登ったことがあるとのこと。頼もしい。

登山口付近は、アカヤシオの花期は路側が駐車で埋まるが、時期が過ぎて数はグッと少ない。赤柴コースに入り、渓流沿いの未舗装道(林道赤柴線)を歩く、途中、ウツギやフジの花が咲く。また、鹿の食害を防ぐフェンスが設置されたヒイラギソウ保護地があり、紫色の花が群れ咲いて見事だ。

吹上バス停を出発
ウツギ
林道を歩く
ヒイラギソウ

林道終点には「鳴神山 カッコソウ 雷神山を愛する会」の幟がはためく。カッコソウが咲き始めたとのネット情報からだいぶ経つが、まだ見られるといいなあ。山道に入り、落ち葉の埋もれた沢の脇の整備された道型を辿る。それから、山腹に取り付いて急坂をひと登りすると、椚田峠に着く。

山道を辿る
椚田峠への急登

椚田峠から反対側のカッコソウ植生地までは、ちょっと下らねばならない。お疲れのWリーダーを残して、4人でカッコソウを見に行く。カッコソウ、咲いているかな〜。おおっ、咲いてる、咲いてる\^o^/

カッコソウ
カッコソウ植生地

植生地は鹿の食害を防ぐネットで囲まれているが、カッコソウのすぐ側に観察路が設けられているので、至近距離に近づいて撮影できる。前回、ここにカッコソウを見に来たときは、カッコソウの花まで遠くて撮影が難しかったので、これはありがたい(しかし、撮った写真を後で見たらピントが甘いので、難点は距離だけではなかった😅)。

植生地には、愛する会のメンバーが多数いらして、カッコソウについて詳しい解説を頂いた。カッコソウの花には二つのタイプがあるそうだ(貰ったパンフレットを参照)。植生地の下部の一角にはルイヨウボタンもあるが、残念ながら花は終わっていた。

カッコソウ保護のための協力金を募っていたので、以前、なるかみ小舎を利用させて頂いた(山行記録)分も含めて寄付。缶バッチとカッコソウ、ナルカミスミレ、レンゲショウマの3枚1組のポストカードを貰う。

椚田に戻り、長らくお待たせしたWリーダーと合流して鳴神山の頂上に向かう。第二展望台から見た赤城山は、頂上部がどんよりと灰色の雲に覆われている。少し先の岩場にヒメイワカガミがあり、ちょうど白い花が咲いている。イワカガミは良く見るが、ヒメイワカガミは初めて見るかも。第一展望台からは鳴神山〜吾妻山の稜線と靄に霞む桐生市街を遠望する。天気は良くなく、雨に降られなければ御の字だ。

鳴神山への登り
赤城山は雲の中
吾妻山を遠望
仁田山岳頂上

ヒメイワカガミは桐生岳の頂上直下にもたくさん咲いている。頂上には数組のハイカーさんが休憩中。アカヤシオの時期を過ぎて、天気がいまいちの週末なので、混んでいない。ここで昼食とし、Tさんが節目の誕生日を迎えられたとのことで、Wリーダーからとても美味しいワインとチーズケーキが振る舞われて、お祝いする。それから、例によってTさんが大量に担いで来た缶ビールを頂く。今日は車の運転がないので、たくさん美味しく頂いて、Tさんの荷物の軽量化に貢献する。これでお腹いっぱいだ。

ヒメイワカガミ
(桐生岳の頂上直下)
袈裟丸山は雲の中
肩の広場の狛犬
なるかみ小舎

頂上でのんびり賑やかに過ごしたのち、吾妻山に向かう。花台沢ノ頭付近で、これまた同じ勤務先のT氏と交差して、お互いにビックリ。今日はたまたま吾妻山から足を伸ばして、ここまで来られたそうだ。

ようやく酔いが覚めた頃、金沢峠に着く。ここで、吾妻山へ縦走を続けるか、峠から梅田側に降りるか、鳩首協議。天気に不安があるし、先はまだ長いので、ここから降りるのが安全策ではあるが、Wリーダーの「初志貫徹する」との一言と、皆さんやる気十分なので、吾妻山に向かう。

吾妻山への縦走路
金沢峠から大形山へ急登

金沢峠から大形山への登りは急で長い。ようやく大形山頂上に着いて一休み。Wリーダーはさっきの威勢がどっかに行って、へばっておられる(^^)。ここからしばらくは下りメインの緩い上下が続くから楽だが、最後の村松峠から吾妻山の急登がきつい。大丈夫かな?

岡平まで来ると行く手の眺めが開ける。ここの若い植林もすくすく育って、だいぶ高くなった。桐生市街にはだいぶ近づいたが、吾妻山はまだ遠くに見える。萱野山を通過し、緩く下って村松峠に着く。ここから吾妻山に登らず宮本町に下るルートもあるが、Wリーダーが初志貫徹すると宣言しているので、吾妻山に向かう。段差のある階段道の急坂を登り、堂所(どどころ)山を越えて、吾妻山頂上に到着する。

岡平付近から桐生市街と萱野山
吾妻山への急登

頂上には防災の専門家として著名なK先生が居られて、またビックリ。ここには良く登って来られるそうである。それにしても、この春は桐生近辺の山歩きで驚く出会いが続く。

吾妻山から桐生市街を俯瞰
西桐生駅

既に17時を過ぎて夕暮れの気配があるが、ここまで来れば安全圏だ。吾妻公園に下り、市街を通り抜けて桐生駅に向かう。途中の西桐生駅は駅前広場の整備が完了して、綺麗な花が飾られていた。桐生駅で解散。皆様、長丁場お疲れ様、そして楽しい一日ありがとうございました。