鳴神山〜吾妻山
5日は午前中に仕事があり、高崎に出かけて、昼少し前に桐生に戻る。午後の予定はなく、天気は快晴。どこか出かけないと勿体無いなあ、と考えて、鳴神山のカッコソウが見頃とのネット情報を思い出す。半日行程の山歩きにはちょうどいいな。吾妻山へ縦走すれば、良いトレーニングにもなる。おりひめバスの時刻表を調べると、桐生駅北口12:40発吹上行の便がある。慌てて山歩きの準備をし、徒歩で桐生駅北口に向かう。
途中のコンビニで少量の食料と飲料を買い、昼食は駅そばで天ぷらうどんを食べ、定刻のバスに乗る。このバスの車両は、最近、おりひめバスに続々と導入されている最新鋭の小型ノンステップバス(日野自動車ポンチョ)だ。新型に乗るのは、私は初めて。側面には桐生のゆるキャラ「キノピー」が描かれている。乗客が多いが、ハイカーは私のみ。終点の吹上バス停には13:15着。
車道を速歩きして駒形登山口へ。アカヤシオの時期はハイカーさんの車で混雑したそうだが、今はアカヤシオは終わり、時間帯が遅いこともあって、駐車は多くない。
赤柴コースに入り、新緑の中、林道を歩く。下山してくるハイカーさん多数と交差。2009年7月にこのコースを歩いたとき(山行記録)は、赤柴支線を左に分けると草に埋もれた道となり、あまり歩かれている様子がなかったのだが、現在は杉林があちこちで伐採され、林道が奥まで拡幅されて、季節の差以上に環境が変わった。さらに、左山腹のすぐ上では新しい林道が工事中だ。どこに通じるのだろう(後日調べると林道梅田小平線で工事中で、椚田峠の北をトンネルで抜けて鍋足と繫がるらしい)。
林道終点から山道に入る。前回、沢の流れの中をヒタヒタと遡った個所は、右側に登山道がしっかりと整備されている。山腹に取り付いて、ヤマツツジがポツポツと咲く新緑の林を登る。途中に「小紫陽花の群落地 花期6月中旬〜下旬」との標識があった。その時期に、また来てみようかな。ひと頑張りの登りで椚田峠に着く。
椚田峠からコツナギ沢へ少し下ると、杉林の中にカッコソウ保護地があり、ハイカーさんもちらほらと訪れている。思ったよりも広い範囲で一面に咲いていて見事。 実はここのカッコソウを見るのは初めてだったりする。写真を撮ろうとするが、柵で保護されていて花まで距離があるので、私のコンデジでは撮影が難しい。こういう場面では、望遠のいいカメラが欲しくなる。
カッコソウを観賞したのち、椚田峠から鳴神山に向かう。途中、第二展望台から周囲の山々を包む瑞々しい新緑を眺める。稜線を吹き渡る風が少々強いが、爽やかで心地よい。
登り着いた鳴神山(桐生岳)頂上には人影なし。今日は遠目が効いて、袈裟丸山や男体山、桐生川源流域の根本山、熊鷹山、丸岩岳、野峰を遠望し、目を転じれば吾妻山の双耳峰や桐生市街が良く見える。展望を楽しみつつ、コンビニで買った鯖塩焼きを食べ、缶ビールを飲む。
鳴神山頂上を15:05に出発。吾妻山に向かう。肩の広場下の保護地にはカッコソウは咲いていない。鳴神山〜吾妻山の縦走路は、最近では昨年の梅雨時にもトレーニングのために往復して歩いている(山行記録)ので、詳細は省略。今日はカラッと晴れて、新緑に包まれた縦走路を快適に歩く。
吾妻山頂上には17:30に到着。時間が遅いので、頂上には一人のランナーさんしかいない。桐生市街の眺めを楽しんだのち、太陽が吾妻山の稜線の下に隠れつつある中、吾妻公園に下る。それから市街を歩いて、18:30頃に帰宅した。