鳴神山〜金沢峠
一昨年5月中旬にWさんの発案で鳴神山に登り、カッコソウを見たのち、吾妻山へ縦走したことがあった(山行記録)。この週末は再びWさんにお誘い頂いて鳴神山へ。この春は暖かく、ネット情報によるとカッコソウは早くも咲き始めているらしい。昨年春の行道山〜両崖山の山行でご一緒したOgさん、Tkさんも参加して、4人パーティで歩いてきました。
桐生駅北口を集合場所とし、8:15発吹上行きのおりひめバスに乗車。乗客は結構多いが、大半が「床もみじ」で名高い宝徳寺で下車。秋の紅葉だけでなく、春の新緑の床もみじも有名らしい。終点の吹上バス停では我々の他、数人のハイカーさんが下車。車道を歩いて、駒形登山口に向かう。今日は快晴で、暑い程の陽気だ。
駒形登山口は500mくらい手前から路駐の列が続く。県外、遠方のナンバーの車も多い。ただし、もう登頂して帰る人もいるので、ぽつぽつと空きはある。赤柴林道に入ったところで、暑いので衣服を調整。Tシャツ1枚で歩く。沢沿いの道で、水流を見ると涼し気なのだが。途中、左手の山肌で大規模伐採作業中。斜面の上でユンボが動いている。金網で囲われたヒイラギソウの保護地では紫の花が満開。葉っぱの緑も瑞々しくて陽に映える。
赤柴登山口のT字路まで入っている車がある。T字の右へ進み、「カッコソウ」の幟を見て、山道に入る。水流が尽きて落ち葉に覆われた窪を進み、椚田峠への坂道に取り付く。この辺り、新緑の林間にヤマツツジがあちこちで咲く。コアジサイ(花期は6月)を保護する防獣ネットが設置されているが、コアジサイの株は以前に比べると減った気がする。
椚田峠に登り上げ、すぐにカッコソウ保護地に下る。保護地ではHさんに会う。他2名の方と駒形登山口からの周回で歩いておられるとのこと。カッコソウは見頃。咲いている場所は、良く手入れはされているが、一見、何の変哲もない杉林の斜面で、なぜ世界中で鳴神山の周辺にしか生育していないのか、毎度のことながら不思議だ。保護地の下の方ではルイヨウボタンが咲いていた。初めて見るので嬉しいが、小さな花で撮影が難しい。
Hさん達と合流して、椚田峠に戻り、鳴神山に向かう。稜線上は風があり、ちょっと寒いくらい。第一展望台から桐生市街や赤城山を眺める。遠くは靄っている。周囲の山々はすっかり緑が濃い。上空の雲は多いが、天気は持ちそうだ。
鳴神山(桐生岳)のそう広くない頂上は大勢のハイカーで満員状態。袈裟丸山から皇海山、男体山にかけての山影を遠望する。石祠の前で総員7名の集合写真を撮ったのち、肩の広場に下って昼食とする。こちらは比較的空いていて、丸太のベンチもあるから休憩に良い。ただし、風が吹き抜けて寒いので、長袖シャツとULDジャケットを着る。Wさんからワイン、Ogさんからナッツ類、Hさんから胡瓜の一夜漬けが振る舞われて乾杯。私はお湯を沸かし、カップヌードル ・トムヤムクンを食べる。酸っぱ辛くて咽せた😅。
昼食後、Hさん達と別れて金沢(かねざわ)峠に向かう。新緑の樹林の中にヤマツツジの真っ赤な花が点在し、下り基調の楽で気持ちの良い縦走路が続く。花台沢ノ頭を越え、短い坂を急登して三峰山の頂上に着く。大きな石祠と、(Ogさん曰く笑顔が変な😅)座王大権現の石像は健在。この像は御嶽信仰のもので、三峰山の西面にはその関係の多数の石造物が残っている(詳しくは2009年の10月と12月の山行記録を参照)。
三峰山から大きく下って金沢峠へ。ここから、前回はWさんの「初志貫徹する」との一言で吾妻山まで縦走したが大変だった。今回は初手から峠道を梅田側に下って、観音橋バス停からバスに乗って帰る計画である。この峠道を歩くのは梅田忠霊塔〜三峰山を歩いたとき以来で、久し振り。下り始めるとすぐに作業道に出て、あとは作業道を下る。
やがて簡易舗装の道となる。傾斜が急で、湿ると滑り易そう。今日は幸い乾いている。単調な下りが続き、林道金沢線終点に着く。周囲の樹林ではフジの花が広く咲いている。舗装道を下り、金沢集落に入る。バスの時刻には余裕で間に合いそうなので、道端の小さな渓流でヤマメらしき魚が泳いでいるのを見つけたりしながら、のんびり下る。
兼宮(かねのみや)神社が現れると観音橋バス停はそのすぐ前だ。バス停のベンチに腰掛けて、15:23発の桐生駅北口行バスを待つ(5/1のバスダイヤ改定で発時刻が変わっているので注意)。しばらくすると女性ハイカーさん3人組も到着。なんとか間に合ったと安堵しておられる。ほぼ定刻通りに来たバスに乗車。次の計画を相談しつつ、桐生駅北口に到着して解散となった。