荒船山
今年、軽登山部(のような有志による活動)では、4/29にカッコソウを見に鳴神山に登った他、9/30に榛名山を磨墨岩〜オンマ谷〜ワシノ巣風穴〜伊香保温泉というコースで歩いて、伊香保温泉に一泊した(この山行は雨に祟られて写真があまりないのと、温泉宿泊が主なので、山行記録は作成していない)。その後、10/20〜21には燕山荘泊で燕岳を計画していたのだが、既に積雪しているため中止。代わりに日帰りで荒船山に登って来ました。
桐生を車で朝6時に出発。途中でHさんの車と合流し、北関東道、上信越道、R254を経由して長野方面に向かう。内山トンネルに近づくと、艫岩の断崖絶壁が高く仰がれる。天気は快晴で、周囲の山は紅葉している。なかなか良い時期に来たようだ。
県境の内山トンネルを抜け、内山大橋を渡ってすぐに左折。幅の狭い車道で谷間を奥に進み、終点の荒船不動尊駐車場に車を置く(この先は車両侵入禁止)。そこそこ広い駐車場には、既に5台程の車がある。荒船山はやはり人気がある。
駐車場から未舗装の坂道をひと登りすると荒船不動尊に着き、杉の大木に囲まれて、古びて大きな本堂がひっそりと建つ。ここに来るのは、兜岩山に登ったとき以来、2回目だが、全然記憶にないな😅。堂前には、梵字5字に続いて「奉本尊不動明王開扉大護摩供祈修」と記された高い木柱が建つ。
WCをお借りしたのち、本堂左手から星尾峠への登山道に入る。小さな沢を渡り、しっとりとした雰囲気の谷間をゆるゆると登る。40分程で星尾峠に登り着いて一休み。峠の南面の群馬県側は、色付き始めた樹林が陽に照らされて、雰囲気が明るい。
星尾峠から山腹を巻きつつ登る。途中、鋼板を架けた桟道があり、濡れて傾いているので注意して渡る。黄葉した樹林中の木の階段道を登って、荒船山の頂上台地の上に出る。T字の分岐の右(南)の道に進み、黒土で滑り易い急坂を登って、経塚山の頂上に着く。樹林に囲まれ、展望は木の間からローソク岩が小さく見えるくらい。少し立ち休みしたのち、艫岩に向かう。
急坂を下ってT字の分岐に戻り、平坦な頂上台地の上を北へ、艫岩に向かう。周囲の樹林は晩秋の装い。ハッとするような🍁も僅かに残る。何組ものハイカーさんと交差する。台地の上を流れる小沢を渡り、右に相沢登山口への道を分けると、艫岩展望台に着く。
今日は良い天気で、艫岩の崖っぷちから遥か下を蛇行するR254や物見山、高津牧場を望み、浅間山を遠望する。北アは白い雲に覆われて残念ながら見えない。眼を右に転ずれば高岩や妙義山、奥には榛名山が見える。
展望を楽しんだのち、休憩舎の軒先のベンチで昼食とする(建屋に入って休憩も可)。Hさん差し入れのナスの浅漬けが美味しく、Kさん激賞。缶ビールを飲むが、風が冷たくて寒い。私の昼食はカップヌードルだが、寒いので、冬の山歩きの昼食の定番、熱々の鍋焼きうどんの出番が近いことを実感する。
昼食後、往路を戻って下山する。下りは早く、13時ちょっと過ぎには荒船不動尊の駐車場に帰り着く。休憩を入れても4時間半の軽い行程の山歩きであったが、平坦な頂上台地の漫歩や艫岩からの展望などの見所が手軽に楽しめて、コスパが良い。
帰りは荒船の湯に日帰り入浴で立ち寄る。湯船にゆったり浸かって、山歩きで冷えた身体を温めるのは極楽。その後、道の駅「しもにた」にも立ち寄り、下仁田コロッケを食べる(1個150円)。これはネギや椎茸、こんにゃくが入っていて、美味かった。お勧め。その他、純米酒「妙義山」1.8ℓとこんにゃく田楽を土産に買う。下仁田ネギの販売は残念ながら11月から。道の駅で解散し、桐生への帰途についた。