武尊田代
丸沼♨環湖荘に宿泊し、武尊田代に出かけて田代湿原と花咲湿原を訪ねて来ました。
前日の14日は、昼前に新桐生駅でS&Sの二人をピックアップし、県道沼田大間々線、片品村を経由して、丸沼温泉に向かう。丸沼温泉は丸沼湖畔にある一軒宿の温泉で、以前、日光白根山に登った帰りに日帰り入浴したり、ここを登山口にして燕巣山に登ったときに目にした高原リゾート風の佇まいが気に入って、今回は泊まりに来ました。
この日は三連休の中日とあって満室となっていたが、宿舎は広くてゆったりとしている。丸沼のほとりを軽く散歩したあと、源泉100%掛け流しの透明な温泉に入って、巨木の柱のある食堂で夕食を頂く。メニューはヤマメ塩焼きやサーモン刺身、豚肉の冷製シャブシャブ、串揚げ等々品数が多く、美味しい。もちろん生ビールは欠かせない(^^)
夕食後、この晩は中秋の名月だったので、宿舎の前で月を眺めていたら、宿の人が玄関にあった大きな反射望遠鏡を出して来て、月を見せてくれた。月面がものすごく明るく、小さなクレーターまでくっきり見えてビックリ。
当日の15日は宿をチェックアウトし、戸倉から坤六(こんろく)峠を越えて照葉(てるは)峡に下る。奥利根水源の森のキャンプ場(WCあり)の少し先で左折して、未舗装一方通行の林道に入る。林道沿いの所々に駐車場があり、3番目のヒメカイウ園駐車場に田代湿原の入口がある。間違えて一つ手前の駐車場に車を置いたが、入口まで歩いて5分とかからない。キャンプ場から歩道を辿って来ても入口まで1km程なので、下から歩いても良かったかも。
一組のハイカーさんに続いて山道に入ると、最初は沢に沿って木道を歩き、やがてブナ林の緩い斜面をゆったりとジグザグに登る。途中、オオカメノキが赤と黒の実を付けていた。ブナに巻き付くツタウルシの葉も少し赤くなっているが、ブナの黄葉はまだまだ先のようだ。
ユルユルと登り着いた所にはベンチのある広場があり、そのすぐ先に田代湿原が開けている。植生保護のため湿原には近づけず、狐色の草原を遠くから眺めるだけだ。
田代湿原を一周する歩道を時計回りで歩く。途中に花咲湿原への分岐があり、道標に15分と書いてあったので行ってみることにする。ブナ林の中のぬかるんだ平坦な道をしばらく進むと、ヒメカイウ群生地という看板の立つ小さな草地があった。花期は6〜7月らしい。この先、少し下って小さな沢を渡ると、緩い谷間に細長く広がる花咲湿原の北端に辿り着いた。
花咲湿原は中にずっと木道が続いている。この木道は冬期の積雪のためか、傾いたり腐食して傷みが進んでいた。このコースは武尊牧場近くの東俣駐車場に通じているのだが、駐車場への村道東俣線が長期間通行止めなので、整備も手薄になっているのかな。今のところ、通行に差し支えはない。湿原にはハンゴンソウやトリカブト、ウメバチソウがたくさん咲いていた。
湿原を縦断して、南端の所で木道に腰を下ろしてパンの軽い昼食をとる。晴れてはいないが時々青い空ものぞいて、初秋らしい爽やかな天気だ。田代湿原から僅かな距離だけど、こちらまで足を延ばして良かった。この先も樹林の中にいい道(至る東俣駐車場)が続いている。紅葉の時期に歩いてみたいな。
花咲湿原から引き返して、田代湿原の周回歩道の残りを歩き、ベンチの広場に戻る。広場の一角に立ち枯れたブナの大木が一本あり、幹に大きなキノコが群生している。高い所にあって手は届かないが、誰かが苦労して取ったらしい?ものが落ちていて、縦に割いて根元を見たら黒かった。てことはツキヨタケ(毒)ですね。
往路を車まで戻り、照葉峡を下流に向かう。今日はまだ時期に早いので問題ないが、ここは道が狭いので、紅葉のハイシーズンは渋滞で大変そう。水上駅に出てS&Sと別れ、桐生に帰った。