日光白根山

2007年6月16日(土)
天気:
メンバー:T
行程:菅沼登山口 5:30 …金精峠 6:10 …金精山(2244m) 7:00 …五色山(2379m) 7:50 …避難小屋 9:05 …白根山(2578m) 10:00〜11:10 …弥陀ヶ池 11:50 …菅沼登山口 13:10

関東甲信地方では、平年より6日遅れの14日木曜日に梅雨入りのアナウンスが出た、と思ったら、金曜日から週末にかけてカラッと晴れた良い天気に。雨模様だったらアジサイを見に行こうと思っていたのだが、この好天を逃しては勿体ない。という訳で、群馬100名山で未踏の金精山を経由し、五色沼、白根山、弥陀ヶ池を巡る周回コースを歩いて来ました。

桐生を夜中に車で発って、R122、いろは坂、金精峠トンネル経由で菅沼登山口に5時過ぎに到着。さすが人気の白根山、駐車場には既に2〜30台の車があり、私が駐車した後からも続々と車が到着する。夜が明けたばかりの空気は冷え込んでいて、薄手の長袖シャツでは寒いし、手袋を忘れたことに気が付く。準備を整えて出発。金精峠へ向う人は皆無だ。道標に従い、金精道路に平行する山道をしばらく歩く。

*
菅沼登山口

*
金精峠への入口

やがて金精道路から離れ、コメツガの鬱蒼とした林をジグザグに登る。ちょっと汗をかいて、金精峠に到着する頃には薄着でも充分暖かくなっていた。

峠からは、正面に湯ノ湖と男体山、金精神社の後方に鋭い山容の金精山が見える。金精神社の薄暗い社殿の中には、黒光りする御神体が鎮座ましましている。栃木県側からは、ハイカーさんがパラパラと登って来る。今日は「中高年の山登りと温泉」のYさんがここから根名草山を目指しているので、掲示板に携帯でアクセスしてみると、2時間前に金精峠を通過した、というYさんの書き込みがあった。私も、金精峠を通過しました、と書き込む。

金精峠から金精山へは、シャクナゲやタカネザクラが咲く尾根道を歩く。岩峰を右に回り込み、梯子を交えた急な斜面を登ると、金精山の頂上に到着した。

*
金精神社のある金精峠

*
タカネザクラ(別名ミネザクラ)

頂上からは湯ノ湖方面の眺めが開け、眼下に金精道路が蛇行している。この冬、スノーシューで金精道路を歩いたとき、下から見上げた金精山は岩と雪を纏ってそそり立ち、とても険しい山に感じたのだが、雪がない時期に登れば呆気ないものだ。まあ、当然ですが。

*
金精山頂上

*
金精山より湯ノ湖と表日光連山

金精山から一旦下り、コメツガに覆われた尾根を緩く登ると、雪が残る開けた笹原に出る。国境平の道標があり、中曽根からの道を合わせる。登山道はここから笹原を登っているようだが、雪に完全に埋もれている。雪斜面は距離はないものの少し傾斜があり、一瞬、軽アイゼンを履こうかとも思ったが、面倒なので、その脇の背の低い笹原を登る。

笹原の先は、雪が断続的に残る樹林の登りとなる。樹林を抜けると左側は笹の急斜面で、遥か下に湯元の温泉街を望む。尾根を登り詰め、五色山頂上に到着した。

*
国境平

*
五色山への登り

頂上には誰もいない。五色沼の青い湖面を隔てて仰ぎ見る白根山は、ゴツゴツとした山容に雪をまだらに残して、良い眺めだ。この冬にスノーシューでここまで登って来て、凍った五色沼と白根山を見たときの感動が蘇るなー。

*
五色山頂上から五色沼を隔てて
白根山

*
五色山頂上

五色山から弥陀ヶ池の方向へ、正面に白根山を眺めながらダケカンバと笹の尾根を歩く。弥陀ヶ池の道を右に分け、左にシラネアオイの植生保護作業中の斜面を見て、尾根を直進。急降下して、五色沼の湖畔に降り立った。

五色沼の澄んだ湖面は強風で波立ち、陽の光がキラキラ反射している。ここから仰ぐ白根山もコメツガ林の上に岩肌を見せて聳え、素晴らしい景観だ。

五色沼の岸辺を歩いて対岸へ向う。白根山から早くも降りて来たハイカーさんと、ぱらぱらとすれ違う。湖畔で「水場、前白根山」という道標を見て、水場の様子を探りに、そちらへ少し辿ってみたが、水場は判らなかった。もっと先にあるのかな。途中でショウジョウバカマがポツポツ咲いていたのを見たから、良しとしよう。

*
五色沼

*
五色沼湖畔より白根山を仰ぐ

五色沼から離れ、雪の残る樹林を登ると、明るい谷間に建つ避難小屋に着く。小屋の内部は湿って煙たい臭いがするが、十分に泊まれそう。毛布あり、WCなし。

谷をさらに進み、道標に従って右折、白根山の急登に取り付く。ダケカンバの林を抜けるとガレて荒れた斜面で、倒木が多い。雪崩によるものではないかと思う。

*
白根山避難小屋

*
白根山の急登に取り付く

登りの途中で振り返ると、結構高度が上っていて、避難小屋のある谷間が眼下にポッカリと開けている。白根隠山の稜線の向こうには中禅寺湖の湖面が見えている。急登が終わり、強風の中、砂礫地を緩く登る。左側はスキーで滑れそうな広いの雪の斜面だ。

*
白根隠山
後ろは中禅寺湖

*
急登が終わると頂上まであと一息

白根山の頂上の一角に登り着くと、最高点の岩場にたくさんのハイカーさんが取り付いているのが見える。山頂一帯は深い火口と岩場が入り組んだ複雑な地形になっていて、霧が出たら迷いそう。神社の祠の前を通り、岩場を下って登ると白根山の頂上に着いた。

頂上は狭い岩の上で、団体さんもいて大混雑。山頂の標識を入れて写真を撮りたいのだが、そこでカメラを構える人、逆に撮られる人がいて、なかなかシャッターチャンスがない。山名標の後ろは断崖絶壁なのだが、そこに立って記念撮影する人もいる(見ているだけで怖いですぅ@_@;)。ようやく、数枚の写真を撮り、頂上は狭いし風が強いので、神社の前の平地に戻る。

*
白根山頂上の岩場

*
白根山頂上より四郎岳と燕巣山
左奥に至仏山

腰を落ち着けたら、まず缶ビール。そして、煮玉子+ラーメンの昼食を食べる。食後にまったりしていたら、団体さんが神社にお参りに来た。邪魔だったようで、すみませんm(_ _)m。

頂上からの展望をまだ良く見ていなかったので、頂上の岩場に戻って、双眼鏡で展望を楽しむ。北には根名草山から温泉ヶ岳の稜線がゆったりと横たわる。Yさんはどの辺を歩いているかな。掲示板にアクセスしてみたが、残念ながら繫がらなかった。右へ視線を転じると、五色沼の向こうに於呂倶羅山、太郎山、女峰山、大真名子山が稜線を連ねている。

*
白根山から根名草山(中央左)
温泉ヶ岳の稜線

*
白根山から五色沼
奥は女峰山

その右隣には、男体山の大きな円頂と中禅寺湖の湖面が見えている。南には、一度歩きたい錫ヶ岳から皇海山への長大な尾根が続き、赤城山、遠くにはまだまだ白い富士山が見えた。ひょっとして、まだ滑れるかも(後日の報道によると、雪解けが遅れているため、7/1の山開きでも軽装備では登れないらしい)。

*
白根山から男体山と中禅寺湖

*
白根山から錫ヶ岳、皇海山
赤城山、富士山を遠望

ようやく展望にも満足して、下山することにする。山頂から急な岩場を降り、北峰から遮るものなく見える弥陀ヶ池、菅沼、丸沼に向って下って行く。急なルンゼを降りると、小さな尾根を下るようになる。振り返ると、もう白根山の頂上が見上げる高さにあった。

*
弥陀ヶ池、菅沼、丸沼に向って下る

*
白根山を振り返る

やがて林間に入る。コバイケイソウ?の群落があるが、花はまだ。シラネアオイも葉が出始めたばかりらしい。丸沼高原への道を左に分けて、残雪の上を少し歩くと、弥陀ヶ池のほとりについた。

陽射しは明るく、爽やかな風が澄んだ水面にさざ波を立てる…。うーん、いい眺めだね。池の岸辺を木橋で渡る。水面には、小さなミズスマシがたくさん泳ぎ回っている。池の反対側まで行って振り返ると、湖面を隔てて白根山を仰ぐ絶好の撮影ポイントで、大きなカメラを三脚にでんと置いた人が熱心に写真を撮っていた。

*
弥陀ヶ池

*
弥陀ヶ池から白根山

弥陀ヶ池から雪がポツポツ残る樹林帯を下る。まだ登って来るハイカーさんが多かったが、午後に入るとさすがに人影は絶える。やがて、開けた谷に降り着く。周囲の新緑がきれいだ。ここからわずかで菅沼の駐車場に帰り着く。車は既に少なくなっていた。

*
菅沼登山口まであとわずか

*
丸沼温泉環湖荘
後方左は燕巣山

帰りは丸沼に立ち寄る。前には丸沼の湖面が静かに広がり、後ろには四郎岳、燕巣山が聳える。これはまたの機会に登りに来なくては。広い敷地に立派な建物があって、なかなか素晴らしいロケーションのリゾート地だ。環湖荘で湯船を独り占めしてのんびり浸かった後、湯元経由で桐生に帰った。


あにねこ登山日誌 © 2007 anineco.org