燕巣山

天気:時々
メンバー:T
行程:丸沼温泉 8:30 …四郎峠 9:45 …燕巣山(2222m) 10:45〜11:20 …四郎峠 11:55 …丸沼温泉 13:00

桐生を車で出発し、沼田大間々線、R120を経て、8時過ぎに丸沼温泉へ。丸沼温泉環湖荘の前は、多数のイベント用テントで占領されている。これは一体何事?と思ったら、ここから日光白根山頂上を周回するトレイルラン25kmのレース(XTERRA JAPAN 丸沼大会)が開催中とのこと。7時にスタートした後なので人影は疎らだが、駐車場は車で満杯で、僅かに残ったスペースに車を置く。

ザックを背負って出発しようとすると、見知らぬおじさんから声を掛けられる。痩身長軀の方で、一瞬、レース参加者かと思ったら、実はハイカーさん。燕巣山の登山口を尋ねられたので、教えて差し上げる。

四郎峠へは、環湖荘に向って左側の駐車場の奥から左の沢を渡渉し、右岸の砂利道を上がる。木の幹に打ち付けられた「四郎峠←→丸沼」というブリキ板の標識を見て、少し先で赤テープに導かれて沢を左岸に渡る。道は山道になり、何回も沢を渡り返す。河原には黄色やピンクの草花が群生している。後で図鑑で調べたら、黄色の花はキオン、一見、花びらが散った後のように見えるピンクの花は、じつはこれが咲いている状態で、ヒヨドリバナというらしい。

左の沢沿いの道を行く
後ろは四郎岳
キオン
沢を何度も渡る
ヒヨドリバナとキオンが多い
砂防堰堤を数個越える

深い樹林の中を流れる四郎沢に沿って、踏み跡を辿る。沢にはやがて小さなナメ床が現れる。こういう雰囲気、好きだなー。二股を右に進み、すぐに現われる小さなナメ滝の手前で左に登り、小尾根に上がる。

ナメ床の四郎沢を遡る
中央の小尾根に右側から取り付く
右の沢に小さなナメ滝が見える

この小尾根は、左右を平行して沢に挟まれ、どちら側もすぐ下は沢床になっている。尾根の上はオオシラビソやアスナロなどの針葉樹で覆われている。尾根の幅は狭い所で数mで、渡り廊下のようになった面白い地形だ。

小さなナメ滝
この手前で小尾根に登る
小尾根の幅が狭まって
廊下状になっている

小尾根から再び沢沿いの道となる。踏み跡が判然としない箇所もあるが、赤テープや赤ペンキを目印に沢を遡る。ちょろちょろの流れとなった沢から離れ、山腹を登る。燕巣山の頂上が望める箇所もあるが、ほとんどが樹林の中だ。

岩に書かれた赤ペンキに
導かれて沢を登る
四郎峠への登りから仰ぐ燕巣山

汗をかいて四郎峠に上がると、反対側からヒンヤリとした風が吹き上げて来て、一気に涼しくなる。ここから左に登ると四郎岳、右は燕巣山に至る。今年の3月に登っている四郎岳(山行記録)は今日は割愛し、燕巣山に向う。1891mピークを緩く登降すると燕巣山への急登となり、カニコウモリの咲く樹林の尾根をぐんぐん登る。

四郎峠(向こうが四郎岳方面)
燕巣山への急登

登り着いた燕巣山頂上には、誰もいない。南側に向って展望があり、山頂部が凸字に突き出た日光白根山が見える。頂上の少し先の笹原に進むと、鬼怒沼も見える。鬼怒沼や湯沢峠に繫がる県境稜線は、密な笹原と樹林に覆われて踏み跡もなく、生半可な覚悟では歩けそうもない。昼食には時間が早いので、缶ビールを飲むだけにして、往路を戻る。

燕巣山頂上
燕巣山から日光白根山
燕巣山から鬼怒沼を遠望
四郎峠へ戻る途中で
四郎岳を仰ぐ

四郎峠へ下る途中で、丸沼温泉で会ったおじさんが登って来るのに出会う。話を伺うと、(私に道を尋ねる前に)間違えて湯沢峠に登り、県境稜線を燕巣山に向おうとしたが、とても無理で引き返したとのこと。さもありなむ。しかし、その後に登り直して来たとはスゴイ(@_@)

四郎沢の下流の河原では、気温が上がって動きが活発になったのか、アサギマダラが群舞し、ヒヨドリバナの蜜を盛んに吸っていた。

四郎沢支流の小さな流れ
ヒヨドリバナの蜜を吸う
アサギマダラ

帰りは、丸沼はレース参加者で混みそうな気がしたので、白根温泉薬師の湯に入る。隣りの加羅倉館よりはぬるめのお湯で、この季節には丁度良かった。

参考URL:計画の際、「中高年の山登りと温泉」の燕巣山の記録を参考にさせて頂きました。