堂ヶ島温泉・伊豆半島

〜2022年1月2日(日)
メンバー:S,S,T

年末年始恒例の温泉旅行&山歩き。前回の2020〜2021年は西伊豆に行く計画を立てたが、コロナの感染拡大で取り止めた。今回は状況も落ち着いたので、再度、西伊豆を計画。堂ヶ島温泉に2泊3日で宿泊し、主に伊豆半島ジオパークの見所を巡って、観光したり、海岸線の遊歩道を歩いたりしてきました。

大観山展望台

12月31日
天気:時々

旅行初日。帰省先の横浜の実家からS&Sを乗せて車で出発する。東名、小田厚木道路を経由し、箱根ターンパイクを上がる。車は少ない。見晴らしの良い場所(白銀展望駐車場)で車を停めて、相模湾や大島の展望を楽しむ。


ターンパイク白銀展望駐車場から
大島を望む


伊豆半島を遠望
手前の山は立沢山(905m)

この先の大観山(たいかんざん)展望台にも立ち寄る。ここは車やバイクがそこそこ来ている。展望台から芦ノ湖を俯瞰し、箱根の中央火口丘を眺める。遮るものがなく、風が強くて寒い。富士山は雪雲に隠れて裾野しか見えない。大観山(1012m)の頂上は道路を隔てただけの僅かな距離にあるが、強烈に寒いからピークハントは止めておく。


大観山展望台から芦ノ湖を俯瞰


駒ヶ岳(左)と二子山を望む

箱根ターンパイクから県道熱海箱根峠線に入り、箱根外輪山から南に延びる稜線に絡んで走る。笹原に覆われたなだらかな稜線が続いて、終始眺めが良い。

十国峠

12月31日

次は十国(じゅっこく)峠に立ち寄る。十国峠レストハウスのだだっ広い駐車場に車を置き、ケーブルカー(往復730円)で十国峠頂上(776m)に登る。


十国峠レストハウス


十国峠ケーブルカー

十国峠は伊豆半島の根元に位置し、東西に海を眺めて360度の展望が得られる。東にはなだらかな稜線の先に岩戸山(734m)を望み、相模灘に突き出た真鶴岬を遠望する。


十国峠頂上


岩戸山と真鶴岬(左奥)を望む

西は函南町(かんなみちょう)のなだらかな丘陵に面し、三島・沼津市街を俯瞰して駿河湾を遠望する。湾に沿って低いながらもギザギザな山稜を連ねる沼津アルプスが目を引く。あそこは縦走したい。愛鷹連峰もよく見えているが、富士山は相変わらず雲の中だ。


十国峠から沼津アルプスを望む


愛鷹連峰を望む

ケーブルカーで下って駐車場に戻る。熱海峠から県道熱海函南線(熱海街道)を西へ下って田方(たがた)平野に出、狩野川(かのがわ)沿いにR136を南下。途中、「そば処あずさ」という店に昼食で入る。カウンター6席の小さな店で、入店時は空席があったが、すぐに地元の人?で満席となった。外席もあり。桜海老天ぷらそば(550円)を食べる。なかなか美味かった。

参考URL:伊豆半島ジオパーク「十国峠展望台

水晶山・大仁橋

12月31日

さらにR136を南下し、狩野川に架かる大仁(おおひと)橋に向かう。大仁橋の右岸の袂にある水晶山(すいしょうざん)が次の目的地だ。橋の袂には大仁ポケパ(ポケットパーク)があるが、車両進入禁止なので、堤防上の道の少し離れた所の広い路側に車を置く。

なお、この堤防の道は、かつて長島茂雄がこの地で自主トレを行なった際のランニングコースだそうで、伊豆の国市により「長島茂雄ランニングロード」と命名されている。


狩野川に架かる大仁橋


水晶山

ポケパにはトラス橋の鉄骨の一部が保存されている。これは1958年の狩野川台風で被災した三代目大仁橋と、三代目を再利用して復興した四代目の跡で、橋台跡がポケパとして整備されている。現在は、2008年に架設された五代目の大仁橋が現役で働いている。

狩野川台風については名前しか知らなかったので、後日調べてみた。豪雨により狩野川が氾濫し、流域での死者・行方不明者数が800名を超える記録的な水害が発生した。狩野川の氾濫に対処するため狩野川放水路の建設が1951年に始まっていたが、このときはまだ建設中(完成は1965年)で未曽有の水害は防げなかった。しかし、2019年に来襲し、気象庁が狩野川台風に類似するとして警告した(そして東日本で甚大な被害が出た)台風19号では、放水路が開放されたことで狩野川は氾濫危険水位に達したものの氾濫に至らず、人的被害はゼロだったそうである。


大仁ポケパの三代目大仁橋跡


水晶山に登る

ポケパに「水晶山登り口」の立派な標識があり、ここから石段や手摺が整備された山道を登る。結構急なため、S母は麓に残る。ごく小さな山なので、あっという間に頂上に着く。頂上は常緑樹に囲まれてぽっかりと広場が開け、円筒形の休憩舎や「神武天皇遥拝所」の石碑、屋根のみの石祠がある。大仁橋を俯瞰し、対岸の山腹には大仁金山跡のコンクリ壁が見える。頂上直下からは、大岩壁を擁した城山(じょうやま、342m)の眺めが良い。城山も登りたい山一覧に加えておこう。


水晶山頂上


城山を望む

今日の観光はここまで。R136を走り、船原トンネル、土肥を経由して堂ヶ島に向かい、今回の宿の堂ヶ島ホテル天遊に着く。

宿は駿河湾に面した断崖絶壁の上に建つ。眼下に三四郎島と総称される象島、中ノ島、沖ノ瀬島、高島を俯瞰し、さらに、堂ヶ島から遠く烏帽子山まで続く海岸線が眺められ、客室に居ながら絶景が楽しめる。宿の直下の海岸までジグザグに下る小径が通じているので、海岸まで往復。押し寄せる波浪を磯辺から眺める。


磯辺から三四郎島を望む


堂ヶ島と烏帽子山(右奥)を望む


三四郎島の夕景


宿の夕食

宿に戻り、温泉へゴー。客室から水平線の雲間に落ちる今年最後の夕陽を見届けたのち、食事処の個室で夕食を頂く。プリプリした伊勢海老の刺身、金目鯛の煮付け、河豚唐揚げ、黒毛和牛ステーキが大変美味かった。

参考URL:伊豆半島ジオパーク「水晶山・大仁橋

堂ヶ島

1月1日
天気:

旅行2日目の元旦。今日は風が止んで穏やかだ。朝食を頂き、出かける前に宿の屋上に上がって、周囲の景色を眺める。昨日は荒かった波も収まり、海は群青色に澄んで、海底まで見通せる。この辺りの海岸は断崖絶壁続きで、入江や岬、島嶼が複雑に配置されて変化に富み、海岸美が素晴らしい。今日は西伊豆海岸の見所を巡る予定である。


朝の三四郎島


北側の海岸線(つば沢海岸)

最初は同じエリア内の堂ヶ島へ。堂ヶ島公園の駐車場に車を置き、磯辺の遊歩道を歩いてみる。西伊豆随一の観光地とあって、家族連れ、若者グループなどの観光客が多い。


堂ヶ島と遊覧船乗り場


亀岩への遊歩道

磯辺の先端の岩場に登ると、亀岩や蛇島と呼ばれる小島が縦列して外海と湾を仕切っている様子が眺められる。林間に入って遊歩道の階段を登ると展望地があり、三四郎島が眺められる。


亀岩と蛇島、稗三升島
右奥に烏帽子山


天窓洞入口の断崖と三四郎島

階段を下ると天窓洞がある。海蝕洞門の天井が抜けてポッカリ開いた大穴で、中は遊覧船が入って見物できる位だからかなり広くて深く、タップンタップンと波が押し寄せる。公園に戻るとゆるキャン△のラッピングカーがあった。西伊豆町観光協会の公用車らしい。


天窓洞を上から覗く


ゆるキャン△ラッピングカー

参考URL:伊豆半島ジオパーク「堂ヶ島

沢田公園

1月1日

次はちょっと移動して沢田公園を訪ねる。民宿や鮮魚店が立ち並ぶ路地を抜け、漁港をぐるっと回り込んで、沢田公園の駐車場に車を停める。リンちゃんの看板あり。露天風呂で入浴する際は、受付で利用料金を支払って下さい、とのこと。


沢田公園


リンちゃん

階段を上がると断崖絶壁の縁に出る。右上に沢田公園露天風呂があり、海に面してロケーションは最高だ。左上には萱に覆われた小さな丘があり、踏み跡を辿って登ってみる。頂上には特に何もない(後日調べると、仁科灯台跡とのこと)が、眺めはさらに開ける。


右上に露天風呂の建物がある


仁科灯台跡から
沢田公園と三四郎島の眺め

参考URL:伊豆半島ジオパーク「沢田公園

安城岬

1月1日

次は、安城(あじょう)岬ふれあい公園に向かい、入口の広い駐車場に車を置く。低い丘に囲まれて綺麗な芝生の広場が整備され、子供と犬が遊んでいたり、散歩する人がいたり、地元の方の憩いの場所となっている。


安城岬ふれあい公園


安城海岸

公園を突っ切ると小さな入江の海岸に出る。ここから安城岬への遊歩道に入る。ちょっと登りがあるので、S&Sは途中まで。


海岸側から公園を振り返る


遊歩道を登る

常緑のウバメガシの林に覆われた小尾根を越え、山腹を横切り、安城岬の突端の亀甲岩(かめごういわ)に至る。海に突き出た岩場で、左右に広がる西伊豆海岸の眺めが良い。


ウバメガシの林


亀甲岩から烏帽子山を遠望


亀甲岩から堂ヶ島辺りを眺める


ツワブキ

駐車場に戻り、日当たりの良いベンチに腰掛けて、パン類とペットボトルのお茶で軽く昼食をとる。菓子パンを口に運ぼうとしたその瞬間、全く気配なく背後から飛んで来たトンビにパンを狙われる。いやー、ビックリした。パンは取られなかったが、人差し指の爪が少し欠けて血が出た。トンビ恐るべし。

参考URL:西伊豆町「安城岬遊歩道

日和山

1月1日
ルート地図 GPSのログ(赤:往路、青:復路)を地理院地図に重ねて表示します。

西伊豆海岸に沿ってR136を南下。駿河湾に面して断崖絶壁の海岸美が続く。途中、展望が開けた駐車スポットに車を停めて撮影タイム。冠雪し、海を隔ててスックと聳える富士山を撮る。また南アも白銀の峰を連ね、聖岳から赤石岳、荒川岳、間ノ岳、北岳、甲斐駒に至るまで遠望する。海から南アの主要な山がこれだけ見えるとは知らなかった。


R136石部〜雲見から南アを遠望


富士山を望む

さらに南下し、南伊豆町の子浦日和山遊歩道に向かう。R136が子浦に向かって大きく蛇行して下り始めると、左カーブに「峠の茶屋」の看板を掲げた小屋が建ち、広い駐車スペースがある。ここが遊歩道の起終点の落井口だ。峠の茶屋はシーズンオフなのか、長期間営業していない様子。小屋の左脇から遊歩道に入る。


落居口


遊歩道を緩く登る

遊歩道はかつての畑仕事用の作業道を利用しているらしく、簡易舗装されている。平坦な尾根上に出ると慈母観音のブロンズ像がある。道は左へ、尾根伝いに続く。平坦なので日和山(ひよりやま)の頂上はどこか分からずに通過。ヤブツバキの林を緩く下ると、海を見渡す風衝草原に出る。この眺めは素晴らしい。


日和山を越えて緩く下る


ひよみの灯跡付近の草原

草原を緩く下った鞍部の平地には、かつて灯台として使われた「ひよみの灯」があったとのこと。その先の小さな丘の天辺の展望所まで行ってみる。妻良(めら)漁港の穏やかな海面を南伊豆の低い山々が取り囲んで、長閑な風景だ。


展望所へ登る
背景は「蛇下り」の岩壁


展望所から妻良漁港の眺め

遊歩道はこの先、子浦まで通じているが、S&Sにはちょっと厳しい急な下りがありそう。往路を落居口に戻り、車で子浦に移動して、遊歩道を逆側から行ける所まで辿ってみることにする。子浦港の奥に車を置く。湾の防波堤には釣り人が多い。


子浦港


子浦港を眺める

陸と堤の付け根から階段を登って遊歩道に入る。小さな岩尾根の登りとなり、S母は途中の平地まで。すぐ先で子浦三十三観音経由の道と巻き道を分ける。ここは三十三観音へ(どちらに進んでもすぐ先で合流する)。礫を灰で固めたような、ボロボロに風化した崖の下を通る。これは海底火山の噴火に伴って発生した土石流の地層だそうだ。ペラペラに薄い庇が張り出し、今にも崩れそうでちょっと怖い。その下はササッと通過する。


遊歩道に入って登る


海底火山の噴出物の崖

すぐ先に同じ地質の半洞窟の崖があり、その基部に石仏が並んで在わす。柔らかい伊豆石で造られた観音像で、激しく風化しているが、優しい表情が良く残っているものもある。


子浦三十三観音


風化した石像

巻き道との合流点に弁財天がある。S父はここで引き返し、私だけ先に進む。小さな入江を回り込み、落居口への道を右に分け、鏡鼻と呼ばれる小さな岬の突端に向かう。


弁財天


分岐から鏡鼻に向かう

終点には岩場の上に展望台があり、妻良漁港を一望する。ここはホントに長閑で良い所だなあ。日和山までの遊歩道の残りの区間も、機会があれば歩いてみたい。子浦港へ戻ってS&Sと合流し、今日の観光・散歩を終了。堂ヶ島の宿に帰る。


鏡鼻から子浦港を振り返る


鏡鼻の展望所

参考URL:伊豆半島ジオパーク「子浦三十三観音

浮島海岸

1月2日
天気:

旅行最終日は、引き続き西伊豆、南伊豆のジオサイトを巡り、伊豆半島を半周して帰宅する予定。宿をチェックアウトし、まず、すぐ近くの浮島(ふとう)海岸を訪ねる。R136から脇道に入って坂を下り、小さな谷間の集落を抜ける。海岸に突き当たったところに駐車場がある。小さな湾を石浜と岩場が囲み、夏は磯遊びで賑わうそうである。右には海蝕洞門があり、その先は西伊豆歩道(燈明ヶ崎コース)が田子まで通じている。


浮島海岸


燈明ヶ崎コース入口の石浜


海蝕洞門


浮島集落

左に石浜を辿ると、海岸に横向きの柱状節理のある奇岩が立ち並ぶ。かつての海底火山のマグマの通り道の岩脈だそうだ。左奥には大きな岩壁があり、これも無数の岩脈によって構成された「火山の根」とのこと。高さ100mくらいありそうな大岩壁だが、写真では逆光でその迫力が伝わらないのが残念。次は雲見の千貫門を訪ねる。


浮島海岸の岩壁


浮島海岸の奇岩

参考URL:伊豆半島ジオパーク「浮島海岸

千貫門

1月2日

昨日と同じくR136を南下して、雲見に向かう。以前、登ったことのある烏帽子山の前を通過し、少し坂を上がった集落最奥の雲見入谷バス停付近の広い路側スペースに車を置く。バス停の待合室にWCあり。南伊豆歩道(波勝崎歩道)の案内図もある。


雲見入谷バス停


千貫門入口へ

R136を少し戻って左の路地に入ると渓流に突き当たり、「←千貫門入口」の標識がある。渓流に沿って少し登ったところが千貫門歩道の登り口だ。通行止めバリケードが置かれているが、途中までは行けるとのこと。小さな谷間を見下ろしつつ、一直線で急な階段道を登る。途中、ひと組の家族連れとすれ違った他はひと気がない。


千貫門入口


一直線に上り階段が続く

尾根に登り着くと眼前に海岸の眺めが開ける。左には千貫門が磯浜に突き立つ。磯浜まで歩道が通じているのが見えるが、落石の恐れがあり、ここで通行止めとなっている。海蝕洞門は陰になって見えない。残念。右には烏帽子山が海に面して大岩壁を聳てている。どちらも火山の根(火山岩頸)とのこと。ここの展望は訪れる価値ありと思う。


千貫門を望む


烏帽子山を望む

参考URL:伊豆半島ジオパーク「千貫門

龍宮窟

1月2日

次は下田市の龍宮窟に向かう。R136を南下。妻良漁港を過ぎると南伊豆の丘陵に入り、温暖な南国らしい風景が広がる。下賀茂温泉を過ぎ、R136から分かれて田牛(とうじ)海水浴場に出る。砂浜が弧状に続いて、リゾートの雰囲気があるところだ。観光客も多い。


田牛海水浴場


龍宮窟への入口

海岸を左に辿るとすぐに龍宮窟がある。ここは観光客で大賑わい。駐車場(有料)もほぼ満車である(回転は速い)。まず、階段を降りて隧道を潜り、龍宮窟の洞内に入る。中はほぼ円形の海蝕洞で、磯辺に波が穏やかに打ち寄せる。天井がポッカリあいて明るい。


龍宮窟


龍宮窟を天窓から覗く

龍宮窟を出て、天窓を一周する遊歩道を歩く。樹林が切れた展望所から伊豆諸島が遠望できる。天窓から洞内を覗き込むと磯辺を取り囲む岩壁の輪郭がハート形に見える、のかな。「大地が作った神秘のハート」なんて案内看板がある。龍宮窟に隣接してサンドスキー場があり、数組の親子が天然の砂の斜面を雪そりボードで滑って遊んでいる。傾斜が急で結構スピードが出ており、楽しそうである。


ハートの形に見えるらしい


サンドスキー場

参考URL:伊豆半島ジオパーク「龍宮窟

盥岬

1月2日
天気:
行程:登山口 9:00 …なんとか山(999m) 12:00〜13:00 …登山口 16:00
ルート地図 GPSのログ(赤:往路、青:復路)を地理院地図に重ねて表示します。

次は盥(たらい)岬に向かう。車でちょっと移動し、田牛海水浴場の南端から狭いトンネルを潜り、細い車道を走ると広い駐車場がある。車が多く、ほとんどは釣り師のようである。ここから車道を歩く。すぐ先に車止めがある。


遊歩道入口の駐車場


遊歩道へ向かう

やがて海に面した崖の上に出て、道端に「自在丸殉国者慰霊碑」という石碑が建つ。海岸には三ヶ月の大洞という海蝕洞と遠国(おんごく)島という小島がある。舗装道が終わり、山道に入って少し登ったところでS&Sは引き返し、私だけ先に進む。


三ヶ月の大洞と遠国島


常緑樹の林の中を進む

山道はなだらかな傾斜の山襞を蛇行して続く。ヒメユズリハなどの常緑広葉樹林に覆われ、植生から南国の雰囲気を感じる。「椿園」の看板があり、1000本程のヤブツバキが植えられ、2〜4月に見頃とのこと。やがて盥岬入口に着き、右に弓ヶ浜への道、左に盥岬への海岸コースが分かれる。


ヤブツバキやヒメユズリハの林


小さな沢に沿って階段道を下る

盥岬に向かうと小沢沿いに階段道を下って、磯浜に出る。岩場に刻まれた道を辿ると盥岬に着く。伊豆半島の南端に近く、太平洋を見渡して、遠く沖合に浮かぶ伊豆七島を望む。特におむすび型の山影が高い利島(としま)が目を引く(後日調べると、利島の最高峰は508mの宮塚山。行ってみたい)。


海岸コース


盥岬


利島(左)、鵜渡根島、新島
式根島(右)を遠望


弓ヶ浜方面を望む

往路を戻り、S&Sと合流して駐車場に帰着。これで、今回の旅行のジオサイト巡りは終了。訪れた場所はいずれも海岸線の風景が素晴らしかった。今回、訪問できなかったジオサイトもたくさんあるので、伊豆半島にはまた来たい。

帰りは下田に出て、東海岸をR135で北上。車が多いがそこそこ流れる。道の駅伊東マリンタウンで一休み。観光客でごった返す。途中、渋滞につかまる。小田原のファミレスで夕食をとったのち、R1、秦野中井ICから東名を経由して、横浜の実家に帰った。

参考ガイド:『伊豆の山歩き海歩き』タライ岬遊歩道