霧降高原・月山

〜22日(日)
メンバー:S,S,T

この週末は栃木県日光市の川俣温泉に一泊し、周辺で軽ハイキングを楽しんできました。

霧降高原

5月21日
天気:時々
行程:チロリン村 13:10 …丁字ヶ滝 13:30 …玉簾の滝 13:40 …マツクラ滝 14:15 …チロリン村 15:00
ルート地図 GPSのログを地理院地図に重ねて表示します。

1日目は桐生を車で出発。R122経由でS&Sとの待ち合わせ場所の東武日光駅に向かう。日光は相変わらず外国人観光客で賑わっている。東武特急で11:17に到着したS&Sをピックアップ。霧降高原道路沿いのそば処で昼食をとったのち、霧降の滝へ。観瀑台から見おろす霧降の滝は、濃い緑の中を流れ落ちて優美。できれば沢身に降りて、滝を間近から眺めたかった。

私は霧降の滝と霧降隠れ三滝は訪れたことがある(山行記録)が、S&Sはないとのことなので、次は三滝へ。車で移動し、チロリン村の駐車場に車を置く。駐車には許可が必要だが、申し出ると代わりにハイキングMAPが貰える。

霧降高原道路を少し戻ってハイキングコースに入り、山腹を下る。管理道路に出、丁字ヶ沢を渡って沢沿いの歩道を下り、丁字ヶ滝の落口を経て滝の下に着く。人気のハイキングコースらしく、滝の周辺には中高年グループや家族連れなどハイカーさんが多い。


霧降の滝


丁字ヶ滝

丁字ヶ滝から下って、すぐに霧降川を丸太橋で渡る。ハイキングMAPには、ここから霧降川の左岸に沿って、つつじヶ丘・霧降の滝方面に向かう歩道が記載されているが、実際には廃道で進入禁止となっている。大山から霧降の滝に向かう際は注意。

歩道から外れて霧降川を少し遡ると玉簾の滝がある。正に簾を広げたように、川幅いっぱいに滑らかに流れ落ちる様は涼を呼ぶ。

歩道に戻り、上流に向かう。大山への登山道を右に分け、マツクラ滝に向かう。柱状節理の岩壁を巡らし、豊富な水を落とす直瀑で見事。これで滝巡りを終え、復路は管理道路を辿って、チロリン村に戻る。


玉簾の滝


マツクラ滝

霧降高原道路を上がってキスゲ平に向かう。途中、ヤマツツジが満開。キスゲ平園地の駐車場に車を置き、展望を楽しむ。ニッコウキスゲにはまだまだ早いが、ヤマツツジ、トウゴクミツバツツジ、シロヤシオが混ざって咲いている。


霧降高原キスゲ平園地


キスゲ平より日光市街を俯瞰

霧降高原道路を栗山地区に向かう。途中、六方沢橋付近から、明日登る予定の月山を眺める。栗山ダムを間に対峙する夫婦山には赤い帯があり、ヤマツツジの群落があるようだ。


六方沢橋付近より
栗山ダムと月山(中景右)


大笹牧場レストハウス

大笹牧場レストハウスに立ち寄ってお土産を買い込み、栗山地区に降りて鬼怒川沿いに上流に向かう。人家も稀な山奥に分け入った渓谷に面して、川俣一柳閣がある。温泉に入り、部屋食でビールと夕食を頂いたら、このところの仕事疲れがどっと出て、すぐに爆睡となった。

月山

5月22日
天気:
行程:栗山ダム広場 10:10 …西尾根登山口 10:30 …月山(1287m) 11:20〜11:40 …栗山ダム広場 12:45
ルート地図 GPSのログ(赤:往路、青:復路)を地理院地図に重ねて表示します。

翌日の朝、昨晩はすぐ寝てしまって入らなかった露天風呂に入る。源泉掛け流しの熱い湯で、すぐ下に渓流を眺め、野趣満点。食堂で朝食を頂いたのちにチェックアウト。今日は良い天気だ。予定通り、月山に向かう。


渓流に面した露天風呂


川俣一柳閣

鬼怒川沿いの道を戻り、日陰集落から林道に入って栗山ダムに向かう。途中、通行には差し支えないが、土砂が押し出した個所が多い。後日調べると、昨年9月の豪雨災害によるものらしい。日陰牧場の周辺にはヤマツツジとズミの群落があり、ちょうど満開。狭く長い夫婦山トンネルを抜けて栗山ダム下の広場に着き、ここに車を置く。月山はアカヤシオで有名で、花期にはハイカーさんが大勢訪れる山だが、時期外れの今日は他に1台の駐車があるのみ。静かな山歩きになりそうである。


栗山ダム広場


日光連山を望む

車道を歩き、分岐は道標に従って右へ。山腹を巻いていくと広場について月山の稜線を見上げる。この広場では毎年GWにBBQを楽しむイベントが開催されるそうだ。


管理道分岐


ビーフピア広場より月山を仰ぐ

広場の手前から西尾根の登山道に入り、細い尾根の上を登る。すぐにシロヤシオが現れ、初めの方はちょっと散りかけの様子だったが、標高が上がるにつれてフレッシュで見頃の花が満開の株が林間のあちこちに現れる。


西尾根登山口


細尾根を登る


シロヤシオが現れる


シロヤシオ

やがて木の根岩角を摑んでの急登となる。シロヤシオはずっと咲いている。針葉樹も混じり、標高の割に高山的な雰囲気がある。道の脇には白く小さなイワカガミが咲いている。


細尾根の急登


ヤマイワカガミ

急坂を登り切ると、栗山ダム湖畔からの登山道を左から合わせる。ここからはほぼ平坦な頂上稜線の歩きとなり、小さなアップダウンをこなすと月山の頂上に到着する。


尾根分岐


頂上稜線

頂上は樹林に囲まれた狭い小平地となり、石祠と三角点標石がある。周囲の赤いツツジはもう枯れている。展望は梢越しに日光連山が見えるくらいで、あまり落ち着けない頂上だが、ランチシートを敷いて腰を下ろし、パンとペットボトル飲料で昼食とする。


月山頂上


月山頂上から日光連山を望む

頂上から先に稜線にも登山道があるので、ちょっと行ってみるとすぐに鎖場の上に出て、南面の展望が開ける。なかなか険しい山地が広がり、眼下には今市ダムの湖面が光る。こちらの尾根のコースも面白そうである。


今市ダムを俯瞰


頂上稜線から高原山を望む

下山は頂上稜線を戻って、分岐から北尾根を下り、ダム湖畔に向かう。こちらの尾根もシロヤシオが多い。あまり急な個所はなく、下山向き。木立を透かして、ダム湖の青い水面が眺められる。


北尾根を下る


こちらの尾根にもシロヤシオ

やがて丈の高い笹原が現れ、左に折れて残土を盛った広場に出る。踏み跡を辿るとダム湖畔に着く。このダム湖の水は妙に青く澄んでいて、如何にも人工的な環境という感じ。揚水発電で下池(今市ダム)から汲み上げた水だけを貯水しているためだからだろうか。あとは湖岸の管理道を辿って、車を置いたダム広場に戻る。


湖面を見ながら下る


湖畔は近い


栗山ダム湖


管理道から月山を振り返る

これでハイキングの予定は無事終了。月山は意外と高山的な雰囲気があり、またシロヤシオが堪能できて良かった。

帰りは鬼怒川温泉駅に向かう。途中、道の駅湯西川に立ち寄り、ソフトクリームを食べる。ここから葛老山に登る登山道は一時期通行止になったが、現在は問題なく通行可。

列車の発時刻まで余裕があるので、中三依温泉駅まで往復してドライブする。鬼怒川の河原は荒れていて、豪雨災害の爪痕が残る。途中のR121沿いに「猫の野仏」なる立て札を見かけたので、ちょっと立ち寄ると、「金花猫大明神」と刻まれ、双尾の猫を浮き彫りにした供養塔があった。面白い。また、ここから独鈷山(1024m)へ登山道が通じている。


猫の野仏「金花猫大明神」


独鈷山登山口

このあと、鬼怒川温泉駅でS&Sと別れ、日光、R122を経由して桐生に帰った。