鹿岳

天気:
行程:下高原登山口 8:40 …水場 9:15 …コル 10:15 …一ノ岳(1015m) 10:25〜10:40 …二ノ岳 11:05〜12:00 …上高原登山口 14:05 …下高原登山口 14:30 …バスに乗車 14:40
ルート地図 GPSのログを地理院地図に重ねて表示します。

昨年初めて参加したぐんま県民ハイクに今年も参加させて頂いて、つれづれさんと一緒に鹿岳コースを歩いて来ました。

朝7時少し前に会場の南牧村「農業者トレーニングセンター」の体育館に入ると、参加者で既に大賑わい。先日の熊鷹山でご一緒させて頂いたMHCのYさんに再会する。つれづれさんもすぐに見つかり、山が一番さんにもお会いする。山が一番さんは今年は救助隊員の役回りで、Yさんと共に四ッ又山コースをサポートするとのこと。皆さん全員とご一緒できないのは、ちょっと残念。Yさんから大きな柿2個を頂いた。

鹿岳コースの参加者は総勢20名で、うち、MHCのメンバーはつれづれさんとSさん。会場からマイクロバスで鹿岳の下高原登山口まで移動する。一昨年、四ッ又山〜鹿岳を歩いたときは、山麓のこの辺りは台風9号の爪痕が生々しかったが、今では嬉しいことに西上州らしい長閑な山村風景が戻っている。

リーダーがインストラクターになってストレッチをして身体をほぐしたのち、登山道に入る。今日は暖かく穏やかなハイキング日和だ。杉林の中の急坂を登ると、すぐに暑くなって汗をかく。しばらく登ったところの水場で最初の休憩をとる。

下高原登山口
途中の水場

水場から少し上がると薄暗い杉林を抜けて、明るい雑木林の斜面を登る。頭上には木の間越しに一ノ岳の岩峰が仰がれる。小さな岩場を登って、二ノ岳とのコルに着いた。

コルから少し二ノ岳よりの小平地にザックをデポし、デジカメだけを携えて一ノ岳を往復する。木の梯子を上がり、急斜面を登る。左側はすっぱり切れ落ちた岩壁で、なかなか高度感があるところだ。

コル直下の雑木林の斜面
一ノ岳へ登るつれづれさん

一ノ岳頂上からの展望は、遠くは霞んでいるが西上州一円が見えて素晴らしい。休憩時間が十分あるので、頂上から一段下がった南端の岩場の絶景ポイントにつれづれさんをお誘いして行く。

一ノ岳頂上
一ノ岳より二ノ岳を望む

岩場には石祠が祀られ、ツツジの類いの紅葉が鮮やかだ。岩場の突端は恐ろしい高度差の断崖絶壁で、下を覗き込んで写真を撮るとクレしんの作者さんの悲運が脳裏をよぎる。つれづれさん、そんな先っぽまで平気で行っているけど、見ている方が怖いよ〜(^^;)

嬉々として写真を撮るつれづれさん
背景はトヤ山
石祠のある一ノ岳南端の岩場
南端の岩場の大絶壁
二ノ岳を望む

一ノ岳頂上からコルへ戻る。私の登山靴はビブラム底が摩耗したせいか、なんでもない所でも滑り易い。そろそろ耐用限界かな。崖っぷちの急坂なので、慎重に下る。

コルに戻って再びザックを背負い、二ノ岳に向かう。これも耐用年数が間近そうな木の階段を登り、鎖を摑んで岩壁を斜上する。

コルに戻り二ノ岳に向かう
木の階段と鎖場で岩壁を登る

見晴らしのよい岩稜に出て少し登ると二ノ岳の頂上に着いた。頂上の西の少し開けた稜線上で大休止して、昼食となる。私はガソリンコンロで鍋焼きうどんを作って食べる。つれづれさんの煮物とデザートの果物も頂き、Yさん差し入れの柿もここで1個皮を剝いて食べた。食べるのに忙しくて、隣りの岩峰(展望が良い)に行きそびれた(^^;)。南側に一ノ岳の異形な岩峰とMHCのお二方が登っている四ッ又山、北側に下山ルートの稜線と遠方に連なる物語山を眺めて写真に収めているうちに出発の時刻となった。

二ノ岳頂上から
一ノ岳と四ッ又山
二ノ岳頂上から
物語山(中央奥)

二ノ岳からは北西の稜線を下る。かなりの急坂で、フィックスされたトラロープの助けも借りて、数珠つなぎにゆっくり下る。眺めの良い小ピークに着いて一息ついて振り返ると、二ノ岳の岩壁がどーんと聳えている。よくまあ、あんな所を下ってきたものだ。

二ノ岳から北西へ稜線を急下降
二ノ岳を振り返る

この先も急な下りあり、雑木林の緩やかな尾根歩きありで、西上州らしい変化のある道が続く。

トラロープを頼りに下る
雑木林の気持ち良い稜線

稜線から左へ、これまた急な斜面を下る。一部、踏み跡が不明瞭で迷い易い個所があるが、今日はリーダーについて歩いているので安心だ。長い隊列では、後方からの落石に注意。ロープに摑まって岩場を下ると、気が抜けない難所はようやく終わる。

急斜面を下る
最後の難所

林業の作業現場を過ぎて、杉林の小尾根を下る。途中の休憩で、Yさんから頂いた残りの柿を剝いて食べる。皆さんここまでの激下りで喉が渇いたのか、お裾分けしたら良く売れた(^^)。右手に木の間から一本岩を見ると、木々岩峠との分岐に着く。ここの道標は相変わらず倒れたままだ。林道を下って、上高原登山口に到着した。

木の間から一本岩を仰ぐ
上高原登山口に降り着く

マイクロバスの予定時刻まで時間が余ったので、山村風景を眺めながら車道をのんびり下る。大久保の集落に差し掛かった所で迎えに来たバスに乗車し、会場に戻る。鹿岳コースは最後だったようで、四ッ又山コースのYさんがお待ちかねでした。無事下山、お疲れ様でした。つれづれさん、お世話になりました。西上州らしいスパイスが効いたコースが歩けて、楽しい一日でした。県民ハイクのスタッフの皆さんにも感謝致します。