西御荷鉾山・オドケ山・赤久縄山
=(車)= 登り口 12:50 …オドケ山(1191m) 13:10 …登り口 13:30
=(車)= 北登山口 14:15 …赤久縄山(1522m) 14:30〜14:40 …北登山口 14:55
関東近辺の今週末の天気は、どこも梅雨空。どこに行こうかなあ、と頭をひねっているときに、西御荷鉾山でニッコウキスゲが咲いたという上毛新聞の記事(7月4日付)を読んだことを思い出す。御荷鉾スーパー林道から往復ならばごく短い行程で、雨に降られても大したことにはならないし、いいかも。ということで、至極ミーハーなきっかけで、出かけて来ました。
お目当てのニッコウキスゲは見頃で、その点は満足。しかし、西御荷鉾山を林道から往復だけではさすがに歩き足りなかったので、林道を車で移動して、まだ未踏のオドケ山と昨年1月に登った赤久縄山にも登って来ました。ついでのつもりの赤久縄山の周辺でもいろいろな花を見て、思いがけず大満足の一日となりました。
桐生を車で出発。神流川沿いにR462を走り、万場からみかぼ高原荘へ急な細い道を上がる。途中、アジサイの青や紫の花が鮮やか。みかぼ高原荘の前を直進し、御荷鉾スーパー林道に行き当たって右折し、西御荷鉾山の南登山口に到着。広い駐車場には10数台の車があり、ちょうど出発しようとするハイカーさんもちらほら。
今日は短いコースなので、トレイルラン用シューズを履いて出発。杉林の登りを抜けると頂上直下の草原に出る。ニッコウキスゲ、咲いてますねー。
頂上に到着すると、ここも一面、ニッコウキスゲ。ガスで霞んで、南側のみかぼ高原荘付近の展望しかないが、雨も降らず、涼しい風が吹き抜けて快適だ。花を眺めながら、パンとペットボトルのお茶で軽い昼食を取る。今回は酔いさましの時間がないので、ビールが飲めないのはちと残念。
往路を車に戻り、御荷鉾スーパー林道を西へ。オドケ山の登り口に向かう。登り口の駐車スペースには他の車は全くない。「あずさ沢地区景観整備エリア」という案内看板があり、この下の谷を巡る遊歩道があるようだ。そのときはあまり興味が湧かなかったのだが、後でネットを検索すると、あずさ沢は群馬県自然環境保全地域になっているらしい。
オドケ山への道は広葉樹林に囲まれて、意外とイイ雰囲気である。頂上を通って一周するコースがあり、左回りで歩く。急な斜面を丁寧にジグザグを切って登って行くと、二つの石祠が離れて祀られたオドケ山山頂に着いた。
冬枯れの時期ならば木の間から展望があるかも知れないが、今は樹林とガスに囲まれて展望は全くなく、セミの声と虫の羽音がするだけだ。下りは少し藪っぽかったが、問題なく登り口に戻る。小さな山だったが、立ち寄って良かった。
再び車で御荷鉾スーパー林道を西へ。塩沢峠の先で鮎川に下る道を分けると未舗装道路になる。途中、みかぼ森林公園の管理棟があり、休憩できるようなので立ち寄ってみた。管理人の方がいらして、話を伺っているうちに、管理棟のまわりで咲いている花を案内して頂けることに。以下の写真の花の名前は管理人さんに教えて頂いたもの。
さらに林道を西へ進み、赤久縄山の北登山口へ。ここの駐車スペースも他の車はなし。「赤久縄山450m」、「熊出没注意」という標識を見て登り始める。コアジサイが咲く樹林を歩き、ササとカラマツの林を登る。赤久縄山は林道からあまりに楽に登れるので、登山の対象としてはいまいちの印象を持たれているけれど、山自体は深山の雰囲気があっていい所だなあ、と思いつつ登る。しかし、今日の天気では頂上からの眺めは全く無しだな…。
そう思って、何の期待もせずに頂上に到着すると、いやー、びっくり。一面、ピンク色の花が咲いている!中には黄色いニッコウキスゲもあって、いいアクセントになっている。山頂標識も三角点もベンチも深い草むらに囲まれて、最近、人が登った様子はあんまりなし。このピンクの花は帰ってから調べてみると、イブキトラノオという花のようです。
ついでの山のつもりが素晴らしい光景を見ることができ、幸運なドンピシャに感謝しつつ往路を戻る。ついでのついでに御荷鉾スーパー林道を大仁田ダムまでドライブ。まあ、すごい道(悪路)でした。途中で大粒の雨にも遭ったし。
南牧村側に降りたので、以前から気になっていた「炭ラーメン」を自然休養村管理センターで食べる(700円)。麺に炭が練り込んであるんですねー。スープはとんこつ風で普通にうまかった。最後に下仁田IC近くの「かぶら健康センターかのさと」の風呂に入って、桐生に帰った。