根本山
週末はぱっとしない天気が続いていますが、その晴れ間に新緑を目当てにして、手近な山に登って来ました。
桐生を車で発ってR122を走り、沢入から黒坂石川沿いの道に入る。途中の黒坂石バンガローテント村は、今年の3月に椀名条山に登ったときの登山口だ。そのときは人影が全くない寂しい場所だったが、今日は釣り人で賑わっていた。テント村もオープンし、お客さんも来ているようだ。
テント村の分岐から右に入り、さらに未舗装道を走る。山神社のすぐ手前で「根本山登山口 1.9km」という道標を見て右に分岐する金山林道に入る。両側の灌木でサイドミラーが擦られるような道なので、山神社の近くに駐車して歩いても良いだろう。私のシビックではちょっとしんどい凸凹の悪路を慎重に運転して上がると、「根本山登山口 0.3km」の道標のある金五郎橋に到着。ここの駐車余地(2,3台)に車を置く。
林道はここで二股に分岐している。道標に従って右の道へ。4WDならかろうじて上がれそうな急な林道を登る。林道終点まではすぐだ。このすぐ奥の沢を渡った場所に「根本山登山口」の標識があり、ここから杉林の中のジグザグの登りとなる。
杉林をジグザグに登ると小尾根に出て、尾根上を登るようになる。ところどころで、皇海山から男体山にかけての山並が眺められる。その前景の安蘇の山々は鮮やかな新緑に覆われて、良い眺めだ。
小尾根から右へ山腹をトラバースすると、あっけなく根本山〜三境山縦走路の途中の鞍部に出る。ここには文字が読み取れない道標があるだけだ。稜線上を根本山に向かう。ちょうどトウゴクミツバツツジが見頃。ヤマツツジはまだ蕾だった。途中、岩場を巻くトラバース道は、冬に歩いたときは雪が付いていて怖かったが、今の時期ならば問題はない。
根本山の頂上へは、新緑の山腹を巻いて中尾根十字路経由で上がった。花の時期でもない根本山の山頂はハイカーさんも2,3パーティと少なく、静かだった。南北に細長い山頂を少し北に行ったあたりに腰を下ろして缶ビールを開け、餅スープの昼食にする。淡い緑の中で展望はないが風もなく穏やかで、こういう雰囲気の頂上も良いものである。
下山は往路を戻る。金五郎橋に戻り、二股の林道のもう一方の道を少し辿って、十二山神社への道がないか、偵察してきた。金五郎橋、一本欅橋を渡ると林道終点となり、その先や周辺には道がありそうな様子はなかった。十二山神社への道は見つけられなかったが、林道終点から先の沢はちょっとしたゴルジュになっていた。この奥はどうなっているのか、興味が持てる。
帰途、こちら方面の定番、水沼♨に立ち寄って、桐生に戻った。