御荷鉾山
桐生近辺から見ても均整のとれた東西二つのピークが目立つ御荷鉾山。先日の赤久縄山に続き、御荷鉾スーパー林道が冬期閉鎖の間にと思って登って来ました。
鬼石の市街でR462と分かれ、三波石で有名な三波川沿いの道に車を走らせて、今回の登山口、東御荷鉾山北麓の妹ヶ谷不動尊に向かう。静かな山峡を縫う道はところどころ凍結している。不動尊の入口を僅かに過ぎた所の駐車場に車を置く。
橋を渡った杉木立の中に不動尊の立派な社殿がある。奉納品の目録が掲げられているので読むと、青石6トンなんていうのがあるのが、土地柄を表していて面白い。前を流れる沢には不動滝という小さな滝がかかっている。
不動尊に今日の山行の安全を祈願し、さて石神峠に向けて出発すると、登山道の入口に「地滑りの恐れがあるので通行止め」との立て看板。ええっーと思うが、古い看板だし、現実的には大丈夫だろうと判断して先に進む。峠までは関東ふれあいの道で良く整備されている。杉林の中、小沢に沿って登ると、なんということはなくスーパー林道が通る石神峠に着く。
スーパー林道を少し歩き、道標に導かれて支線の林道に入る。途中、路肩から大規模に崩落しているところ(地滑りの現場?)があった(右下の写真の個所)。既に補修工事が完了している模様。
道標に従って東御荷鉾山への尾根道に取り付く。最初は明るい雑木林だが、上部は展望のない植林地となり、ひたすら登るだけである。
登り着いた東御荷鉾山頂には不動明王が祭られ、南側に眺めが開ける。中でも二子山と両神山のごつごつした稜線が目を引いた。
投石峠への下りに入ると少し雪が深くなり、スパッツを着ける。途中のピークは左を巻き、最後はジグザグの急降下。投石峠のすぐ手前でスーパー林道に出る。
投石峠から西御荷鉾山への登りに取り掛かると、今度はずーっと暗い杉林の中の単調な登りである。しかし、頂上に着くと一変して明るい草地が広がり、南北の眺めが素晴らしい。特に北側は、荒船山、浅間山、妙義山、榛名山、赤城山など、群馬の山が勢揃いだ。ただし、上越国境の山々は雪雲の中だった。缶ビールと双眼鏡を手に展望を堪能。草地に腰を下ろしてお湯を沸かし、もち入りスープの昼食とする。
気分の良い頂上を後にし、縦走路を僅かに西に進んだ所から左(南)へ降りると、すぐにスーパー林道に着く。後は神流川の谷や奥秩父の山々を眺めやりながら、林道をぽくぽく歩いて石神峠に戻り、不動尊へ下るだけである。
帰りは桜山温泉センターに立ち寄る(500円)。実は赤久縄山の帰りもここに寄る予定だったのだが、そのときは迂闊にも着替を忘れて♨に入らなかったという、画竜点睛を欠く事態があったのだ:-) これで前回の山行の宿題も果たし、大満足で帰桐した。