相馬岳(表妙義)
先日の裏妙義縦走に続いての妙義山第2弾。今回は国民宿舎裏妙義から相馬岳を登り、表妙義の一部を縦走し、鷹戻しの手前から女坂を下って国民宿舎に戻る周回ルートを計画。ところが…。
北関東道―上信越道経由で国民宿舎手前の駐車場へ。紅葉はもう終って冬枯れの季節だが、ここからの周囲の岩峰群の眺めは相変わらず素晴らしい。登山口で登山届を記入して出発する。
最初は杉林の中の荒れた林道を辿り、ガレた小沢を2,3本横切って急登わずかで尾根に出る。背後に裏妙義の岩峰を見ながら雑木の尾根登り。ぐんぐん高度を上げる。
小さな鎖場を通過すると、岩場に鎖の手摺が付いた「見晴」に着く。眼下に国民宿舎、その向こうには裏妙義の丁須の頭、赤岩、烏帽子岩が遮るものなく連立して、絶品の眺めだ。
見晴からは岩場の多い痩尾根となり、鎖場も出てくるが問題ない(鎖場に慣れたかな)。最後は40m鎖場でのぞき岩の左に出る。のぞき岩の上に立つと、すぐ隣には相馬岳の頂上が見え、そこから鷹戻し〜金洞山〜星穴岳へ繫がる険しい稜線が一望だ。
のぞき岩から表妙義の縦走路に出て、いったん鞍部に下って登り返すと相馬岳の山頂。金洞山や谷急山への眺めは良いが、その他は木に囲まれて落ち着ける雰囲気だ。リンゴを食べて休憩し、往路を分岐まで戻って、表妙義の縦走路に入る。
最初は小さな沢を絡む急な下りで、鎖のないバランスを要する岩場があって、足元に注意しながら降りる。主稜線に戻ると、岩壁の基部を巻いたり、岩場の登りがあったり、なかなか神経を使う。特に茨尾根のピークへは木の根、岩角を摑んでの急斜面の登りとなる。逆コースの場合、ここの下りはちょっと嫌な感じだ。
茨尾根のピークを越えると岩場も一段落して掘切へ。メットをかぶった年輩の方々のパーティが休憩中。金洞山を越えて来たそうで、うーむ、チャレンジングだ。
外傾した8m鎖場のトラバースを過ぎると女坂分岐に到着。道標があるが、女坂への道の入り口付近は笹の間に落ち葉が積もってあまり歩かれていない様子。
女坂へ下って行くと尾根を緩く下る案外良い道となるが、892mの岩峰を左に巻いて降り始めるあたりで道を失う。道が確実な岩峰の基部まで戻り、まずは腹拵えということでラーメンを作って食べる。
その後、気を落ち着かせてもう一度周辺を探索してみるが、テープの類も途切れて道を発見出来ず。女坂コースは歩かれている様子があまりないので、廃道化しているのではないかと思う。藪はないので、星穴沢まで下ることはできそうだし、そこからは緩い沢で問題はないと思うが、未知の沢下りはさすがに危ない(ザイルもないし)。主稜線まで引き返し、掘切から中間道に下ることにする。
妙義神社までの中間道は結構アップダウンがあって、先日マラソンを走ったももに結構効いてくる。予定のコースを歩けなかったのは残念だが、こちらの道も白雲山天狗岳の大岩壁や妙義神社の豪華絢爛な社殿など、見所は多かったので良しとしよう。妙義神社からは車道(一部怪しげな関東ふれあいの道)を辿り、1時間半かけて車まで戻った。
帰りは磯部♨恵みの湯でゆっくり暖まり、桐生に戻った。