裏妙義縦走
紅葉、大岩壁の眺めに鎖場と、見所+スリルに富んだコースを歩いて来ました。
国民宿舎裏妙義の駐車場は宿泊者専用なので、少し手前の駐車スペースに車を置く。まず、周囲の岩峰群の迫力にど肝を抜かれる。天気も上々、紅葉も良い按配だ。
国民宿舎の前には東屋やWCがある。ここで準備を整え、籠沢コースの入口で登山届を記入して出発。最初は杉林だが、すぐに沢沿いの雑木林の中の道となる。
左右から大岩壁が迫る「木戸」で、最初の鎖場が出る。鎖場は久しぶりで調子が出ていないせいか、ちょっと振られて慌てる。くわばら、くわばら
沢沿いの道は木戸を過ぎると少し傾斜が緩くなるが、再び急になって最後は鎖場で稜線に詰め上がる。ここは丁須の頭の岩峰の基部で、御岳からの尾根ルート(こちらも痩せ尾根で面白そうだ)が合流している。
丁須の頭へは岩峰の基部を巻いていく。途中のトラバースの鎖場はスタンスが貧弱で、今回のコース中、一番いやな個所だ。ようやく辿り着いた丁須の頭は展望抜群だが、足下は断崖絶壁でどうも気分が落ち着かない。てっぺんのT字の岩からは鎖が垂れ下がっているが、死亡事故も多発しているとのことだし、今日は鎖場での調子がいまいちなのでパスする。
三方境への縦走路に入り西隣りのピークに立つと、行く手の赤岩の基部の白い岩場が目につき、良く見るとそこを歩いている人が見える。
このピークの下りには20mのほぼ垂直な鎖場がある。チムニー状なのでそう怖くはないが、とにかく長いので最後は手のひらが痛くなる。
赤岩基部までは雑木の尾根。そしてトラバースの鎖場である。スタンスがしっかりしているし、ようやく鎖場に慣れてきて、思ったよりは楽に通過。
烏帽子岩も巻いて、風穴尾根ノ頭へ。振り返ると烏帽子岩と赤岩が鋭く屹立している。ここまで来れば、鎖場も終了で一安心。缶ビールとラーメンでゆっくり食事をとる。
三方境へは谷急山を木の間越しに眺めながらの短い下り。三方境は割と広い鞍部だ。ここからの道は風穴尾根の山腹を絡む緩い下りで危険個所は全く無し。まったり下る。
最後は中木川を飛び石伝いに渡り、林道を歩くこと僅かで出発点に戻る。坂本の峠の湯に立ち寄り、一風呂浴びて(500円)帰途についた。