松木川〜皇海山
(11日)間藤 10:20 …三川合流 11:00 …ゲート 11:40 …六号ダム 12:40〜13:15 …ニゴリ小屋跡 14:20
(12日)ニゴリ小屋跡 6:40 …尾根取付 7:15 …国境平 8:05 …皇海山 9:35〜10:05 …鋸山 11:15 …六林班峠 12:05 …庚申山荘 13:50〜14:20 …銀山平 15:40
好天を見計らって出かけたが、寒かった。
間藤から三川合流までは、既に馴染みになった道。三川ダムから先は一般車両通行止となっているが、奥のゲートまでは入れるようだ。ジャンダルムにはクライマーが7〜8人取り付いている。松木川から中倉山への斜面は、標高差800mにわたって岩が露出した山肌で、凄まじい大岩壁が続く。右岸も崩壊が激しく、落石が怖い。大岩壁を割って流れ落ちるウメコバ沢も険しくて凄い。
ウメコバ沢の少し手前で車道は終わり。単独行のハイカーさんが、ニゴリ小屋を目指したが、この先の堰堤で道が判らなくなった、と言って引き返して来た。登山道があるものと思っていたらしい。堰堤を越えたところで昼食。
堰堤の上流で出合う小足沢も、岩壁に囲まれた沢だ。松木川本流はずっと河原歩きだが、徒渉が多く、登山靴でジャブジャブ行く。穏やかな谷で緑が深い。途中で雨がパラつくが、すぐに止む。
右岸から枝沢が入り、周囲に注意を払って歩くと左手に赤テープを発見。ここから一、二段上がった台地にニゴリ小屋(跡)があった。崩壊しかかった小屋の前では焚き火が燃え、ヤカンが架かっている。おや、と思うと、小屋の中におじさんがいた。話を伺うと、なんでもこの場所が気に入って、ちょくちょく来ては小屋を修理しているとのこと。
小屋の背後には広い草地と砂地があり、絶好のテントサイトだ。早速、テントを張る。谷間にもかかわらず、周囲の展望があり、鋸山、皇海山、三俣山、大平山と、紅葉の山々にぐるりと取り囲まれていある。すぐそばには小川が流れ、水には困らない。この晩は夜半に雨が降り、寒かった。
翌朝は快晴。モミジ尾根を目指して、ニゴリ沢の河原を歩く。紅葉が見事で、気分は最高。モミジ尾根の登りは急だが、道ははっきりして道標もある。上部はダケカンバと矮小な笹原で、シカが走り回っている。
国境平にも道標あり。テン場は三俣山に少し寄った場所らしい。松木川源流の紅葉とニゴリ小屋を見おろして、皇海山の頂上を目指す。頂上はハイカーさんで賑わっていたが、鋸山から六林班峠を経て庚申山荘に向かう間では、誰にも会わなかった。かじか荘でこの4月にオープンした露天風呂に入り、帰桐した。