四阿山
軽登山部のOgさんとHさんのリクエストで山行を企画。Hさん姉のIさんにも参加頂いて、鳥居峠林道終点からのルートで四阿山に登って来ました。なお、四阿山には同じルートで2020年8月にも登っているので、ルートの詳細についてはそのときの山行記録をご覧下さい。
早朝、道の駅玉村宿に集合してVEZEL号で出発。高崎玉村SICから高速に乗る。今日からお盆休みのため、普段の週末より車は多いが、まだ朝早いので渋滞する程ではない。上田菅平ICで高速を降り、R144を走って鳥居峠へ。ここから未舗装の鳥居峠林道に入り、終点まで走る。
林道終点の駐車場には10台程の車があり、出発しようとしているハイカーさんもちらほら。既に標高1600mの高地なので、車外に出るとヒンヤリと涼しく、猛暑が続く桐生とは別天地だ。準備を整えて出発。左に的岩経由の登山道を分け、右の花童子の宮跡経由の登山道に入る。なお、左の登山道を少し入った所に簡易WCがある。
深い笹原に覆われたカラマツ林を登り、尾根上に出る。賽の河原と呼ばれる砂礫地を過ぎて尾根道を登ると、花童子の宮跡に着く。草地が広がって眺めが開け、まだ雪を残す北アを遠望。槍穂連峰から鹿島槍、五竜、唐松、白馬までズィーっと連なる。また、鹿島槍の左には剱の頂も見える。




花童子の宮跡の東屋で一休みした後、さらに登る。高度を稼いで振り返ると、嬬恋高原の畑地の向こうに浅間連峰の湯ノ丸山や烏帽子岳を望む。谷から吹き上がって来る風が涼しくて気持ち良い。登山道の脇にはマルバダケブキやイブキジャコウソウなどの夏山の花が点々と咲いている。


左から的岩経由の登山道が合流する古永井分岐(2040m標高点)に登り着き、ここの東屋で一休みする。登山道はここから僅かに下り、樹林帯を抜けて低木帯と笹原に出、2144m標高点に向かってザレと岩混じりの尾根道を急登する。眺めが開け、振り返ると浅間連峰が白雲の間に見え隠れする。高度感があり、爽快な眺めだ。




2144m標高点を越えると濡れて滑り易い木の階段道の下りとなり、一同、慎重に下る。ここにはピンクテープで誘導された巻き道が新たに出来ていた。
深い針葉樹林に覆われた尾根道を登る。ところどころから四阿山の頂上稜線が高く仰がれる。やがて、嬬恋清水の分岐に到着。体力を温存するというHさんとIさんはここに残って、元気なHgさんと私で、100m程笹原を下った所にある嬬恋清水を往復する。この水場は清水がコンコンと湧き出ていて、飲むと冷たくて美味しい。HさんとIさんも、Hgさんが汲んで戻った冷たい清水を味わう。




一息付いたのち、急斜面をジグザグに登って頂上稜線の上に出、菅平・根子岳からの登山道に合流する。さらに稜線をちょっと登ると四阿山の頂上に到着する。


頂上はお盆休み中の日本百名山とあって、大勢のハイカーで賑わっているが、無茶苦茶な混み具合ではない。頂上の一角の木陰に腰を下ろして昼食休憩。スナック菓子やきゅうりの一夜漬けなど、沢山の差し入れをつまみに缶ビールを美味しく頂く。これで十分腹が満ちたので、カップ麺は食べなくていいな。


頂上からの展望は、遠景は雲に遮られるが、お隣の根子岳はくっきり見える。北東には細くギザギザした上信国境稜線が延びる。こちらの稜線は未踏なので、ちょっと興味を惹かれる。また、南面を見下ろすと、嬬恋清水付近の笹原と水場への脇道が見えることに気が付く。


頂上で展望を楽しんだのち、往路を戻る。下りは楽で速い。古永井分岐の東屋で一休みしたのち、的岩経由の登山道を下る。途中、左手に花童子の宮跡付近の笹原を眺める。やがてコメツガ原生林に入り、ゆるゆる下ると的岩に着く。あとは樹林中の笹原の刈り払い道を緩く下って、登山口の駐車場に帰着した。






帰りは真田温泉健康ランドふれあいさなだ館に日帰り入浴で立ち寄って汗を流す。その後、せっかく長野に来たので蕎麦が食べたいということで、Googleマップで近くの蕎麦屋を検索し、JR上田駅お城口の駅ビル内にある「そば前ちくまがわ」という店に入り、濃厚胡麻クルミつけそばを食べる。これは美味くて量もあり、大満足。それから、駅ビルの土産物屋で楠ワイナリー(後日調べると須坂市にあるらしい)の「明覚2017」というワインを買い、帰途についた。