宝篋山
軽登山部向けに勤労感謝の日の山歩きを企画。一昨年に登頂して、標高481mの里山ながら豊かな自然や頂上からの展望が大変良かった宝篋山(ほうきょうさん)に6人パーティで登ってきました。
朝7時にWさん、Tさんと桐生を車で出発。群馬県立東毛産業技術センターの駐車場でHさんをピックアップし、R50を経由して登山口の市営筑波山麓小田駐車場に向かう。途中、現地集合のOgさんから電話があり、小田駐車場に着いたが満車‼️のため、臨時駐車場に駐車したとのこと。ますます人気が高まって、ハイカーが殺到しているようである。
小田駐車場に到着するとやはり満車で、係員の指示で小田城跡歴史ひろば案内所の臨時駐車場に向かい、無事駐車。Ogさんと合流し、Tさんも到着してメンバー6人が揃う。案内所の綺麗なWCをお借りしたのち、出発する。
市街地を通り抜け、宝篋山小田休憩所までゆっくり歩いて約20分。ここから刈り入れが終わった田圃の間の道に入る。なだらかに広がる棚田の奥に、少し色付いた宝篋山がゆったりと稜線を広げる。低山ながら悠然とした雰囲気があり、良い眺めだ。
前回、歩いた常願寺コースを右に分けて、極楽寺コースに入る。猪の侵入防止のためのゲートがあり、開閉して通過。簡易舗装の道を上って行くと道標があり、左は五輪塔への道とのこと。山中の宗教モニュメントには興味があるので、五輪塔に立ち寄って行こう。左の道に入って少し登ると、ずっしりとした量感のある石造五輪塔が現れる。説明板によると、鎌倉時代後期の作で、総高276.5cmとのこと。これはなかなか見応えあり。
五輪塔からさらに山道を登ると極楽寺コースに合流し、多くハイカーさんと前後しつつ、小さな沢に沿って登る。中には幼児を抱えて子供を連れた中国の方と思しき家族が、散歩のような軽装で登って居られる。バイタリティがあるなあ(その後、宝篋山頂でもお見かけして喫驚)。慈悲の滝などの小滝が続いて変化に富んだ沢を、左右に渡り返しつつ遡る。
白滝と称する滑滝を過ぎ、葵の滝で沢から離れて右斜面を登ると、宝篋山の中腹をトラバースする純平新道に合流する。ここで一休み。樹林の間から周辺の山肌の黄葉した樹林や、山麓の田園風景が眺められる。
なだらかな純平新道をしばらく辿り、三叉路から左の尾根道に入ると少し傾斜が増す。富士岩というおむすび型の大岩を過ぎ、傾斜が緩むと尖浅間からの尾根道(前回、歩いた常願寺コース)に合流する。
尾根道を登ると宝篋城の空堀跡がある。トリカブトが咲いていて、メンバーは興味津々。山頂直下のバイオトイレをお借りしたのち、最後の坂を登って宝篋山の頂上に立つ。
今日は快晴で、関東平野を一望する眺めもクリアで素晴らしい。東には霞ヶ浦や土浦の市街地、豆粒ほど大きさながら牛久の大仏も見える。西には丹沢大山や霞んでいるが冠雪した富士山を遠望。北には筑波山が大きな山容を見せる。
頂上は大勢のハイカーさんで大賑わい。沢山あるベンチもほとんど埋まっているが、少し離れた林間に空きベンチを見つけて陣取る。
ベンチで昼食後、名残惜しい頂上からの展望を後にして、小田城コースで下山する。このコースを歩くハイカーさんは比較的少ない。常緑樹に覆われたなだらかな尾根道をどんどん下って行く。途中、下浅間神社に立ち寄る。ここは山麓の眺めが良い。その後の分岐は右に大峰ルートを見送って左へ。硯石という石があり、確かに擦って刻んだような深い溝が付けられている。
大きくジグザグに下ると平坦な尾根道となる。左に巻き道を分け、富岡山頂に立ち寄る。ここのベンチで小休止。樹林に囲まれて展望はない。巻き道に合流するとR125へ下る道を分ける。当初の計画ではこの道を下るつもりだったが、時間に余裕があるので左に進んで、要害展望所を経由する。展望所は石切場の崖っぷちにあり、ここから見おろす山麓の眺めはメンバーにも好評だったようだ。
この先で滑り易い砂岩の坂を下ると、お地蔵さんが横一列に並んで座す太子堂に着く。地蔵尊をWさんとOgさんが数えたところ、その数は40尊。霊的な場所にたくさんある物を数えると何か怪異が起こりそうな気がする(ex. 土合駅の階段、憾満ヶ淵の化地蔵)が、大丈夫かなあ😅、などと冗談を言いつつ、宝篋山小田休憩所に出る。ここから市街地をのんびり歩いて、臨時駐車場に帰着した。
帰りは、直帰するOgさん、Tkさんと別れて、日帰り入浴に立ち寄る。当初、立ち寄る予定の「つくばウェルネスパーク」のヘルスプラザはなんと休館中。Googleマップで代替地を探して、筑西遊湯館に向かう。筑西遊湯館は近代的で大きな建物で、ビックリ。ここは温泉の他、温水プールやトレーニングジム等も備えた総合的な健康施設で、600円で全て利用可。これは良い所を見つけた(開館日についてはHPで要確認)。ゆったり湯船に浸かって温まったのち、帰桐した。