八海山
軽登山部向けにスポーツの日の山歩きを企画。八海山ロープウェイを利用し、山頂駅から千本檜小屋まで往復して歩いてきました。
朝6時に伊勢崎のあずま総合運動公園の駐車場に集合。今日のメンバーは、軽登山部のHさん、Ogさん、T氏に加えて、🇫🇷からの学生のC君、L君、それに私の計6人。HUSTLERとVEZELに分乗し、八海山に向かう。
関越道を六日町ICで降りる。濃い朝霧が立ち込めて周りの景色は何も見えないが、八海山ロープウェイの山麓駅に近づくにつれて霧が消えて、青空の中に八海山の八ッ峰のギザギザが高々と仰がれる。今日は快晴で、絶好の山歩き日和だ。昨日、𝕏で、谷川岳ロープウェイが大混雑、というツイートを見たので、今日はちょっと心配して来たのだが、広い駐車場にはハイカーさんの車が10数台程で、余裕綽々。混んでいなくて良かった。
ロープウェイ往復乗車券を買い、車のナンバー等を記入した登山届を改札で提出して、ロープウェイに乗車する。定刻では毎時00,20,40分の出発だが、今日は臨時に10分間隔で運行している模様(あとでハイカーさんから聞いた話では7時から運行していたらしい)。八海山スキー場の急傾斜一枚バーン(ここを滑ったのはもう十何年も前だ)のススキ原を見おろしてグングン高度を上げる。やがて、薬師岳と地蔵岳の間の鞍部に千本檜小屋の屋根が見えてきて、今日はあそこまで登るんだよ、とメンバーに説明する。
山頂駅に到着。展望テラスがあり、雲海に覆われた魚沼盆地や魚沼丘陵を俯瞰し、苗場山や妙高・火打を遠望する眺めが素晴らしい。
稜線に上がって展望台にも立ち寄る。北側の眺めも開け、守門岳や浅草岳を遠望する。ここから千本檜小屋までの道は一昨年に歩いており、記憶に新しい(山行記録)。遙拝所を過ぎ、良く整備された木の階段道を登る。しばらく平坦で小さなアップダウンのある尾根を進む。ところどころにアルミ梯子が架かる急坂を登ると、大勢のハイカーさんが憩う女人堂に着く。綺麗な避難小屋があり、中にバイオWCあり。ここから仰ぐ薬師岳は、ほんのりと色づき始めた低木帯の間にスラブが覗く急斜面を纏い、いい眺めだ。
女人堂で一休みしたのち、薬師岳への登りに取り付く。祓川で水流を横切り、草付斜面を横目に急登する。私の靴は、岩の上を歩くとなんか滑る。そろそろ靴底のビブラムがヘタって来たか。買い替えの時期かなあ(一昨年、八海山に来たときも同じことを言っていて、その後、靴を新調した。八海山は靴にシビアな山かも)。
最後は長い鎖場が現れる。🇫🇷の二人は military! などとはしゃぎながら登っている。楽しんで頂けているようで何より。この鎖場は、傾斜は緩いが長くて滑り易い。今日の行程中では一番の難所だ。この鎖場を登り切れば、程なく薬師岳の頂上に着く。
頂上からは八海山の最初の峰(地蔵岳)とその肩にある千本檜小屋が間近に見え、水無川の深く切れ込んだ峡谷を囲んで聳える中ノ岳と駒ヶ岳が眺められる。
薬師岳から少しの下りと登りで千本檜小屋に着く。小屋の側の木を並べたベンチで昼食とする。今日は気温が高め、小屋の陰で風も弱いのでまったりと過ごせる。八ッ峰の方から男性ソロハイカーさんがいらしたので、話を伺ったら、入道岳まで行って来られたとのこと。かなりの年配の方なので、その健脚ぶりにはビックリ。
昼食後、地蔵岳の手前の小さな岩場までカメラを片手に登ってみる。さらに展望が開け、特に城内口の山麓が遙か下に眺められる。この高度感は凄い。城内口からも登ったことがある(山行記録)が、10年前のことで、当時でもヘロヘロだったから、今はなおさら登れる気がしない。後からメンバーも全員登って来て、大展望を堪能する。
千本檜小屋に戻る途中の小さな岩場でスリップ。右手にカメラを持っていたため、もんどり打って転倒する。カメラは無傷、右肘の擦過傷だけで済んだが、八ッ峰縦走の途中だったら確実に死んでいた😱。いろいろ反省の要あり……。
往路を戻って下山する。薬師岳の下りの鎖場は特に慎重に。女人堂で一休み。その下の急坂を下れば、あとは傾斜が緩い登山道なので一安心だ。途中、漕ぎ池に立ち寄る。小さな池にはオタマジャクシが泳いでいた。山頂駅周辺には観光客がちらほら。10分間隔で運行中のロープウェイは待ち行列もなく、さくっと下れた。
帰りはお土産を買いに「魚沼の里」に立ち寄る。ここは広い公園内に各種の店が点在する。私は八海山純米吟醸とライデンビール6本セットを購入。その後、「金城の里」に日帰り入浴で立ち寄ったのち、帰途についた。