毛無山・黒岩山・笠ヶ岳

〜20日(月)
メンバー:S,S,T

9/18〜20のシルバーウィーク3連休は、S&Sと信州野沢温泉に2泊3日で温泉旅行に出かけた。野沢温泉は昔、スキーで数回行ったことがあるが、雪のない時期に行くのは初めて。『新版信州の山 北部下巻』を参考にして、周辺の山を軽く歩いてきました。

初日の9/18は桐生を車で出発。高崎駅でS&Sと合流し、R354沿いの「そば処うちだ」で鴨南蛮の昼食をとったのち、高崎ICから関越道を走る。谷川連峰は雨雲に隠れて見えない。関越道を塩沢石打ICで降り、R353十二峠トンネルを抜けて、津南市街からR117を走る。豪雪地帯の谷間をゆったりと流れる信濃川は、長野県に入ると千曲川と名が変わる。しょぼしょぼ雨が降っているので、寄り道せずに野沢温泉に直行。温泉街の路地を抜け、今回の宿の旅館さかやに16時頃に到着。早速、温泉に入ったのち、夕食のご馳走を頂く。長野と言えば馬刺しが名物で好物なので、特別料理で注文。これは美味かった😋

毛無山

9月19日
天気:
行程:第1駐車場 10:30 …毛無山(1650m) 11:35〜11:50 …第1駐車場 12:40
ルート地図 GPSのログ(赤:往路、青:復路)を地理院地図に重ねて表示します。

2日目は快晴。今日はまず、野沢温泉スキー場最高地点の毛無山に登る。宿から車で発ち、温泉街裏手の急斜面を大きくジグザグを切って登る。途中にサンセットポイントと称する展望地がある。野沢温泉を俯瞰し、千曲川や斑尾山を遠望。毛無山の頂上も見える。その手前のゲレンデは難斜面として有名なシュナイダーコースだ。また、滑りたいなあ⛷

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サンセットポイントから
毛無山を望む

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サンセットポイントから
野沢温泉を俯瞰

林道を上がると、上ノ平と呼ばれる広く緩い尾根上に出て、県道奥志賀高原栄線に合流する。冬は初級者向けのゲレンデとなる高原を蛇行して上がり、上ノ平ピクニックガーデンの第一駐車場に車を置く。ここはグリーンシーズンに観光やピクニック、マウンテンバイクなどが楽しめるエリアで、夏期も運行している長坂ゴンドラを利用して、温泉街からここまで上がって来ることもできる。

今日は良く晴れて青空が広がり、秋らしい爽やかな陽気だ。ゲレンデの一角が毛無山登山口で、「至る毛無山(1,650m) 遊歩道風ごうろコース」との道標が立つ。ゲレンデの草地に明瞭な道型があり、これを登り始める。

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上ノ平ピクニックガーデン
第1駐車場

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毛無山登山口

途中からゲレンデ脇の樹林中に入り、丈の高い笹の切り開き道を登る。地面が粘土質で少々滑りやすい。再びゲレンデを登って、左から上がって来たダート道に合流する。右に分岐する道はすぐ先の小毛無山(1450m)に通じ、頂上には展望台が建つ。毛無山の方が高くて展望が良いだろうから、小毛無山は割愛。ダート道からゲレンデ内の道型に入る。

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笹の切り開きを登る

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ダート道からゲレンデ道に入る

草に覆われたゲレンデに、短い芝で覆われた道型が通じ、良く整備されている。花の少ない時期だが、綿毛の実を付けたヤナギランや、ちょうど花を咲かせたゴマナが鑑賞できる。澄み切った青空の下、涼風に吹かれて開放的な草原を歩くのは気持ち良い。

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草原に覆われたゲレンデを急登

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ゴマナ

短い急坂を登ると、リフト降り場とその奥の電波塔が見えてくる。この辺りでS&Sは結構お疲れの様子。左からもゲレンデを合わせ、ダート道を辿って、毛無山の頂上に建つ電波塔に向かう。もう一つのリフト降り場があり、2組程のハイカーさんが昼食休憩中。

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リフト降り場と頂上の電波塔

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毛無山頂上の電波塔
(東京電力毛無山無線中継所)

電波塔の前に「毛無山頂」の標識があり、その右の低木藪の中に石祠と三角点標石、赤滝登山道の標識がある。赤滝登山道を入口から覗くと藪を切り開いた急な山道だ。赤滝は地形図に記載があり、大いに興味を惹かれる。

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毛無山頂上

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石祠と赤滝登山道入口

山頂は北から東にかけて眺めが開ける。電波塔の建屋の3階には緊急時の避難所と展望台があり、登るとさらに素晴らしい眺望が得られる。3階への階段は急なので注意。

展望台からは西を除く三方に向かって展望がある。まず北には上ノ平の広くなだらかな尾根が広がり、その向こうには関田山脈が長々と横たわる。山腹のパッチワーク状の農地が良いアクセントだ。関田山脈に沿って目を右に転じると、深い緑に覆われた山地の中に津南付近の田園の浅い緑が広がる。

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展望台から関田山脈を望む

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展望台から津南方面を望む

東には棚引く白い雲の上に、苗場山の僅かに傾いた頂上が覗いている。北は樹林に遮られるが、梢越しに烏帽子岳から岩菅山にかけての稜線が眺められる。あの二座は未踏で、いつか繋いで歩いて見たい。

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展望台から苗場山を遠望

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展望台から岩菅山を遠望

ちなみにスキーで来た時、この展望台に登ったことはない。そもそも、頂上まで来たことがないかも。大抵、吹雪いていたので、遠くの景色を見た記憶もない。今日は大展望が得られたので、頂上を訪れて良かったと思う。

展望台を降り、山名標識の傍らでペットボトル飲料を飲んで一休みした後、往路を戻る。ゲレンデを下ると、妙高山と火打山にかかっていた雲がだいぶ取れて、二つの頂がよく見える。周囲の木々は色付き始めて、ハッと目を引く赤い物もときどきある。

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復路の下りから妙高火打を遠望

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色付き始めたツタウルシ

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ナナカマドの実

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長坂ゴンドラとキッチンセアボス

登山口に戻り、長坂ゴンドラやまびこ駅近くのキッチンセアボスというレストランに入って、ピザフリット、マルゲリータ、アイスコーヒーで昼食とする。3連休とあって、お客さんは結構多い。なお、後日調べると、長坂ゴンドラは昨シーズンに新路線で掛け替えられて、このレストランは旧やまびこ駅舎を改装してオープンしたらしい。

昼食後、まだ時間があるので、関田山脈の一峰で、短時間で登頂できる黒岩山に向かう。

黒岩山

9月19日
天気:
行程:駐車地点 14:30 …東屋 15:00 …駐車地点 15:25
ルート地図 GPSのログ(赤:往路、青:復路)を地理院地図に重ねて表示します。

野沢温泉に戻り、千曲川を渡って、JR信濃平駅から県道飯山新井線に入る。この県道は広井川流域の広大な水田を横切ると、黒岩山の急峻な山腹をジグザグに登り始める(通称、九十九折)。舗装はされているが非常に狭隘で、見通しの悪いヘアピンカーブが連続し、物凄い山岳道路である。なお、黒岩山は貴重な動植物が生息繁茂することから、全山が国天然記念物に指定されている。

関田山脈の上に登り着くと、小さな凹凸が入り組む複雑な地形が広がる(断層活動に伴うケスタ地形というものらしい)。凹地の一つに満々と水を湛えてひっそりと桂池が佇み、そのほとりの路側スペースに車を置く。もう1台車があり、ご夫婦が帰り支度をしている。話を伺うと黒岩山に登って来たそうで、この先少し下った所が登山口と教えて頂く(池沿いの道は通行不可)。

S&Sは毛無山でお疲れなので池周辺の散歩に留め、私だけ黒岩山に向かう。少し先に登山口があり、信越トレイルの案内看板がある。ありがたいことに冷たい清水がコンコンと湧く水場(太郎清水と道標に記載)があり、ここでタップリ水を飲んでおく。

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桂池

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黒岩山登山口

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登山口にある太郎清水

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ブナ林を登る

登山口からブナ林の中の小さな窪を登り、左の枝尾根を乗り越して、桂池上流の小さな谷に分け入る。この谷の上流にも鬱蒼とブナ林に覆われて、小さな池(熊ノ巣池)がある。

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小さな窪に沿って進む

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左に折れて山腹をトラバース

池から左に折れて山腹をトラバースすると稜線に登り着き、左に鷹落山への道を分ける。黒岩山は右へ稜線を辿る。稜線は平坦で低木に覆われ、展望はない。道は幅広く、良く刈り払いされている。たぶん、昔の作業道ではないかと思う。

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稜線に出て右へ

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なだらかな稜線を辿る

左側の低木林の中には、豪雪地帯らしく、錆びた鉄製の雪崩予防柵が見え隠れする。黒岩山の頂上(911m標高点)は真っ平な道の途中で、山名標識の類は何もない。もうちょっと先に進んでみると、僅かに下ったところに東屋があり、若い4人組パーティーが休憩中。

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黒岩山(911m標高点)頂上

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東屋

東屋の前は林が切れて、展望が開ける。刈り入れ時を迎えて金色に輝く水田を俯瞰し、千曲川を隔てて野沢温泉や毛無山、志賀高原の山々、高社山をずずずぃーっと一望する。

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東屋から大毛無山を望む

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東屋から高社山(右)を望む

好展望を堪能したのち、4人組パーティーに続いて往路を戻る。途中、ブナ林の中で野ネズミを見かけた。もし、ネズミを家の中で見かけたらパニクりそうだが、自然林の中で枯葉の間をチョロチョロ動き回るのを見る分にはとても可愛い。

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野ネズミ

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桂池の駐車地点に戻る

今回は関田山脈を縦走する信越トレイルのごく一部を歩いた。ほんの1時間程の短い行程の山歩きだったが、山上の神秘的な池や深いブナ林など、とても良い雰囲気だった。信越トレイルはテントを担いで、通しでのんびり歩いてみたい。この日は適度に運動したので、宿に帰って一風呂浴びたあとの夕食のビールが格別に美味かった。

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東麓の県道飯山新井線から
黒岩山を仰ぐ

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宿の夕食

笠ヶ岳

9月20日
天気:
行程:笠岳峠の茶屋 10:50 …笠ヶ岳(2076m) 11:10〜11:15 …笠岳峠の茶屋 11:30
ルート地図 GPSのログ(赤:往路、青:復路)を地理院地図に重ねて表示します。

温泉旅行の最終日は、志賀草津道路を経由して桐生に帰る。その途中で志賀高原の笠ヶ岳に登る予定。笠ヶ岳は日本300名山の一座に数えられるが、笠岳峠まで車で上がれて、そこから往復50分と極めて短い行程で登れるので、ついでに登るには良い山だ。

2日目に続き、今日も快晴。宿をチェックアウトして野沢温泉から出立。高社山の山裾を回り、途中で給油して、中野市街からR292(志賀草津道路)で志賀高原に上がる。3連休とあって交通量が多い。サイクリングの自転車も多いのにはビックリ。山上は紅葉が始まっていて、車窓から楽しめる。

木戸池を過ぎ、R292から分岐して県道豊野南志賀公園線に入る。この県道は志賀高原から信州高山温泉郷に抜ける観光道路だが、狭隘で見通しの悪いカーブが続く。笠岳峠に登り着くと眺めが開ける。峠の駐車場には車が一杯。少し先の路側スペースに車を置く。観光客と笠ヶ岳を目指すハイカーの車が半々くらいあり、人気の展望スポットだ。

峠の茶屋の背後には、笠ヶ岳のピークがスックと聳える。標高差は180m程だが、急峻だ。前日の毛無山の歩きでお疲れのS&Sは峠からの展望を楽しむことになり、私だけ笠ヶ岳の頂上に向かう。

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峠の茶屋から笠ヶ岳を仰ぐ

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整備された登山道を登る

峠の茶屋(現在、改装中)のWCをお借りしたのち、裏手の登山道に取り付く。階段道が良く整備されている。ハイカーさんの行き来が多い。笹斜面を大きくジグザグを切って登ったのち、梯子かと思うような急な階段道に入る。段差が高く、意外と息が上がる。

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階段道を急登

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段差が高い階段が続く

傾斜が緩むと岩場が現れ、左から回り込んで笠ヶ岳の頂上に登り着く。頂上には三角点標石と大岩、そこそこ休憩できるスペースがある。大岩の上には屋根が平石の石祠があり、そこに上がると北面を除く三方が見渡せる。

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頂上直下の岩場の登り

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笠ヶ岳頂上

まず東には、横手山ののっそりとした山容が大きく、山腹を横切る志賀草津道路が見える。横手山から右へ長野・群馬県境稜線が松川源流域の奥深い谷を囲繞して延び、これまたのっそりした山容の御飯岳に至る。県境稜線の奥には白茶けた山肌を晒す草津白根山を望み、頂に雲が掛かった浅間連峰を遠望する。西側の笠岳峠は樹林に遮られて見えないが、山腹をうねって下る県道や、遥かに中野市街を俯瞰する。

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笠ヶ岳から横手山を望む

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笠ヶ岳から御飯岳を望む

大展望を堪能したのち、往路を車へ戻る。これで今回の温泉旅行の山歩きは終了。あとは志賀草津道路のドライブを楽しんで、高崎に向かう。横手山の中腹の駐車スペースで展望休憩。振り返ると、笠ヶ岳の円錐形の山容が端正で美しい。渋峠から横手山を再訪しようかとも思ったが、渋峠の広い駐車場は超満杯なので、あっさり諦めて通過する。

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笠岳峠の茶屋

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志賀草津道路から笠ヶ岳を望む

途中で通り掛かる草津白根山は、2018年の噴火以来、湯釜や本白根山への歩道が閉鎖され、白根レストハウスの駐車場も閉鎖されてペンペン草が生えている。何度も滑ったことのある草津スキー場の清水沢・振子沢コースも廃され、白根火山ロープウェイも架線が撤去されて、支柱の鉄塔のみが残る。自然災害が原因だから仕方ないとは言え、寂しい。

草津の温泉街は帰途についた車でちょっと渋滞。R292で白砂川に下り、道の駅六合で昼食に浅間おろしもりそばを食べる。それから暮坂峠を経由して高崎駅でS&Sと別れ、桐生に帰った。