外秩父七峰縦走
東武鉄道が毎年春に開催している外秩父七峰縦走ハイキング大会に参加してきました。
この大会に参加するのは6年振り3回目。前回は小雨のなか、全行程42kmを11時間21分で完歩した。最近、運動不足で脚力が低下した気がするので、大会で脚試ししようと思い立ち、申込受付期間の早い時点で応募。序でに前泊の宿を東松山駅前に確保する。なお、前回とは応募方法が変わっていて、参加費有料(2,000円)、募集定員は7,000名から3,000名に減り、応募はネット経由となっていた。また、応募後、記録カードとゼッケンが郵送されて来た。
本当は十分トレーニングを積んで大会に臨みたかったのだが、不十分なまま、ほぼぶっつけ本番で大会開催の週末を迎える。今回は完歩できれば御の字だ。
前日の夕方に電車で東松山に移動し、予約したビジネスホテルにチェックイン。何故、宿を東松山に取ったかと言うと、一度、名物の焼き鳥を食べてみたかったからであ〜る。駅近くの大島屋という店の暖簾をくぐる。店内は古民家風で古い物が所狭しと飾られている。席はL字のカウンター席のみで、10人くらいのお客さんが居る。店はお姉さんと親父さんが切盛りしている。ホッピーと、カシラ、レバー、ハツ、テッポウを注文。焼き鳥と言っても鳥ではなく豚の大振りな肉を使い、炭火で焼いた物にみそだれをつけて食べる。これは美味い!特にカシラは柔らかくて絶品。計6本食べる。焼き鳥を食べる為に、大会に参加するのもアリだな。その後、締めに「ぎょうざの満州」で餃子を食べて、宿に戻る。
翌朝、駅前の松屋で朝食をとったのち、始発電車で小川町に移動し、5:48着。大勢の参加者と共にスタート会場の小川町役場に向かうと、役場前の広い駐車場に受付待ちの長い行列ができている。15分程列に並び、受付でコースガイドと参加賞のマップケース、栄養ドリンク、飴を貰ってスタートする。
スタート後、最初の曲がり角にあるコンビニで昼食のパンとペットボトル飲料を買う(東松山でコンビニに立ち寄ったが、何故か開いていなくて買いそびれていた)。それから、そこそこの密度の隊列に加わって市街地の車道を歩く。しかし、なんかペースが速いように感じるのは、参加者が精鋭化しているのか、それとも私の脚力の問題か(^^;)。市街を抜けると新緑が鮮やかな田園地帯に入る。官ノ倉山への山道に入ると隊列が連続するが、鎖場のある急坂に差し掛かっても然程ペースが落ちない。
石尊山の頂上は眺めが良いが、写真を1枚だけ撮って通過。官ノ倉山の頂上は巻いて、東武竹沢駅(Bルート)からの大勢の参加者と合流し、最初のCPで記録カードにスタンプを貰う。それからダーッと山道を下って、南麓の車道に出る。正面に次のCPのある笠山が綺麗な三角形の頂を見せているが、結構遠いな。
しばらく車道を歩く。早くも右足裏に底マメができかけて、違和感がある。先は長いのに大丈夫だろうか。和紙の里にはたくさんの露店が出ていて、大勢の参加者が休憩して賑わっている。少し休み、WCを済ませて先に進む。
和紙の里の裏手から山に取り付き、山腹を絡んで上がる車道を歩く。リュウゴッパナ(494m三角点峰)は山道でショートカット。再び車道に出て、萩平の集落に下る。のどかな山村風景が広がるところで、奥には大霧山の頂が見えている。
荻平丁字路から山道に入り、笠山への長い登りに取り付く。隊列が続くが、ペースは速く保ったままだ。笠山CPでスタンプを貰い、腰を下ろして少し休憩する。笠山頂上は行かなくていいや。ここからは少し隊列が解け、笠山峠(七重峠)を経て、頂に天文台のある堂平山へ。そろそろ昼時なので休憩し、コンビニで買ったパンを齧る。ここにも露店がたくさん出ていて、美味そうな匂いが漂ってくるが、ダイエットの為に我慢だ。
堂平山CPでスタンプを貰い、林道に出て次の剣ヶ峰CPへ。ここから剣ヶ峰へは長く急な階段道で、さすがにどの参加者も息が上がっている。ほぼ中間点の白石峠を通過。まだ半分かあ。山道を辿り、車道が通じる定峰峠で道端に座り込んで休憩する。足裏はますます痛いが、マメが破れたりはしていないようだ(破れたらもっと痛い)。
定峰峠から緩やかにアップダウンする稜線上の山道を辿り、次のCPのある大霧山の頂上へ。頂上から行く手に登谷山を望む。薄く雲が広がって、陽射しが弱まった。
頂上から急坂を下って粥新田峠へ。ここからしばらく車道歩きが続く。途中の秩父高原牧場で、道端のベンチに腰掛けて、スタート受付で貰った栄養ドリンクを飲み、飴をなめて少しだけ元気回復。ソフトクリームは長い行列ができているので、今回もまあいいか。
しばらく車道を歩き、皇鈴山への山道に入る。CPのある皇鈴山の頂上は芝生の広場となり、気持ちの良いところだ。
皇鈴山から緩く下り、車道を横断して、登谷山へ最後の登りとなる。頂上のCPでスタンプを貰うと、あとはゴールまで10kmの車道歩きが待っている。実は経験上、ラスト10kmが地味に一番きつい。
釜伏峠から少し下ったところに、地元の方々が開設した休憩ポイントがあり、日本(やまと)水の他、ハッサク?を振舞って居られる。余ると困るから沢山食べていいよ、とのお言葉に甘えて沢山頂く。甘くてジューシー、生き返った。これでゴールまで頑張れる。
中間平から大きくジグザグに下り、山麓に出て、あとは僅かに下りの車道を辿る。足裏は両側とも限界に近い。公園として整備が完了した鉢形城跡の中を突っ切り、正喜橋を渡って、寄居町のゴール会場に辿り着いた。時間は11時間15分で、前回から6分早いが、誤差の範囲で同じだろう。しかし、今回の方が天候やコースの状況等の条件が良かったにもかかわらず、疲れた気がする。まあ、完歩できたから良かったとしよう。
完歩賞(帽子 or タオル)のタオルを貰ったのち、露店でビールと鳥唐揚げを買う。前回は寒くてビールが飲めなかったから、2大会分、ビールが美味い。唐揚げも揚げたてで大変美味。今回の大会は、美味いものを食べるために参加したようなものだなあ。充実感に浸りつつ、寄居18:25発の八高線に乗車して、桐生への帰途についた。
P.S. 後日の大会事務局からのメールによると、今回の参加者は約2400名、うち、完歩者(2年完歩はなくなり、1年完歩のみ)は約1400名とのことで、完歩率が高く、やはり精鋭化しているようである。