三毳山

天気:
メンバー:T
行程:南口駐車場 9:30 …三毳神社 9:45 …琴平神社 9:55 …中岳(210m) 10:15 …青竜ヶ岳(229m) …カタクリ群生地 11:00〜11:15 …野草の園 12:05 …南口駐車場 12:30
ルート地図 GPSのログを地理院地図に重ねて表示します。

三毳山(みかもやま)に登るのは、実は今回が初めて。カタクリ群生地が人気の里山なので、行くならやはり咲いているときだよなー、と思いつつ、毎春そのタイミングを逃していたためである。この週末は土曜日の天気が良さそうなので、近場の山に登ろうかなと考えて三毳山を思いつき、調べて見るとちょうどカタクリが咲いているとのことなので、ふらっと出かけてきました。

桐生を車で出発。R50を走り、「道の駅みかも」の裏手にある「みかも山公園南口駐車場」に車を置く。既に駐車が多く、ハイカーさんも大勢見かけるが、広い駐車場なので余裕はかなりある。食料は持たず防寒具だけを入れたデイパックを背負って出発。南口広場から三毳神社奥宮へ真っ直ぐ続く参道を登る。


南口広場


三毳神社の参道を登る

参道はやがて急な階段道となる。今日はポカポカと暖かく、春らしい陽気で、道端にはスミレの花が咲いている。途中に自然の岩場を刻んだ石段があり、「三毳山の名石(藤岡町)1 日本武尊の足跡石」との標識がある。三毳山七石の一つとのこと。小さな岩場の登りだが、里山にしては険しくて、ちょっと面白い。


スミレの仲間


日本武尊の足跡石

参道階段を登り詰めて、三毳神社奥宮に着く。社殿の前は小平地で、山麓の眺めが良い。サクラの木やベンチがあるので、花見に来るのも良いかも。


三毳神社奥宮


参道階段と山麓を俯瞰

右に中岳への道を分け、左の富士見台への道に入る。短い坂を下り、「三毳山の名石(藤岡町)2 硯石」の横を通って、山頂中継広場を横断。まだ冬枯れの雑木林の尾根を緩く登ると、琴平神社とその背後に「三毳山の名石(藤岡町)3 天狗岩」がある。天狗岩の説明板によると「相模の国最乗寺の守護神道了天狗を祀る。渡良瀬川舟運の信仰の一つ」とのこと。先月登った栃木市の琴平山も舟運信仰の山だったから、興味深い。

琴平神社のすぐ先が富士見台で、中世西洋城砦を模した展望台がある。上がって見ると富士山は霞んで残念ながら見えないが、まだ白い日光連山が遠望できる。しかし、羽虫が沢山飛び回って鬱陶しいのは、やはり暖かくなってきたからか。


琴平神社と天狗岩


富士見台より日光連山を遠望

富士見台の先へ尾根を下ると、滑り台などの遊具がある「わんぱく広場」に出る。車道を経由して山頂中継広場に戻り、三毳神社に登り返して中岳への尾根道に入る。先行する大人数のハイカーさんグループの後についてゆっくり歩く。途中に「三毳山の名石(藤岡町)6 蠟燭岩」がある。ろうそくの炎の形に見えるのが名の由来だそうである。ローソク形の岩ではないので悪しからず。


蠟燭岩


ハング・パラグライダー場より
東面の展望

ハング・パラグライダー場があり、東面が芝生の斜面となって展望が開ける。ここから僅かに登って中岳頂上に着く。ハイカーさんグループが休憩に入ると頂上は満杯で、のんびり休める余地はない。まあ、休む必要は全く感じないから、先に行かせて貰おう。


中岳頂上


階段道を下る

階段道を下り、山頂広場(東屋あり)で車道を横切る。稜線沿いに山道を辿ると、「三毳山の名石(藤岡町)7 犬石」、続いて「三毳山の名石(佐野市)3 犬石」の案内板のある露岩が現れる。名石にはどうやら藤岡町と佐野市の二系統があるらしい。再び車道を横断し、みかもの関跡と伝えられる鞍部を通過する。ここにもベンチや東屋があり、大勢のハイカーさんが休憩している。


みかもの関跡(伝承)


青竜ヶ岳に向かう

「三毳山の名石(佐野市)4 花籠岩」を過ぎ、再度、車道を横切って東屋を過ぎる。ここから三毳山最高点の青竜ヶ岳へは、少し長い登りとなる。最後に階段道を上がって、青竜ヶ岳の頂上に着く。

青竜ヶ岳頂上にはハイカーさんが大勢いて大賑わい。電波塔が建っているため、ゆっくり休憩するには手狭だ。頂上から眺めは西面が開けるが、電線と電柱が展望の邪魔だ。写真を一通り撮って退散するとしよう。


頂上直下の階段道


青竜ヶ岳頂上

青竜ヶ岳から北へ尾根を緩く下り、それから雑木林に覆われた浅い谷に入って下る。防獣柵のゲートを開閉してカタクリ群生地に入る。明るい雑木林の林床に少しばかりのアズマイチゲと辺り一面のカタクリが咲いていて、どちらもちょうど見頃である。ハイカーだけでなく観光客が非常に多く、群生地内の遊歩道の柵に沿って、カタクリの写真を撮ろうと身を屈めてカメラやスマホを構える人が列をなしている。


カタクリ群生地へ下る


アズマイチゲ


カタクリ(1)


カタクリ(2)


カタクリの群落


カタクリ群生地

カタクリ群生地を抜け、続々とやって来る観光客とすれ違いつつ、山麓のかたくりの里管理センターに向かう。こちらの駐車場は満杯で、駐車場待ちの車列が前の県道桐生岩舟線まで達している。こんなに人出があるとは、ビックリである。

後は三毳山東麓の車道と遊歩道を歩いて、南口駐車場に戻る。県道桐生岩舟線を東に向かい、「慈覚大師誕生の郷」の道標に従って右折、畑地の中の車道を直進する。幹線道に出、みかも山公園東口広場から公園内の遊歩道を辿る。野草の園ではアズマイチゲ、大和田地区のカタクリ群生地ではカタクリが咲いていた。こちらは大群落ではないが、静かに鑑賞できる。


三毳山東麓を南に向かう


湿性自然植物園より青竜ヶ岳を望む


野草の園へ向かう遊歩道


フラワートレイン・コスモス号


大和田地区のカタクリ群生地


南口駐車場に戻る

南口駐車場には12時半に帰着。三毳山を南から北へ一通り歩き、カタクリも良いタイミングで見ることができて楽しめた。帰りはもう一つのお楽しみ。昼食は佐野ラーメンを食べたい、ということで、R50から少し北に入ったところの「まるQ」という店に入る。和風ラーメンと餃子(5個)を注文。ラーメンはあっさり風味のスープ、餃子は野菜たっぶり入りで大変美味い。満腹+満足して桐生に帰った。