十二山〜高鳥屋山

天気:
メンバー:M,K,T
行程:上田バス停 8:20 …愛宕神社 8:30 …439m標高点峰 9:05 …十二山(797m) 11:15〜12:10 …林道に出る 12:50 …高鳥屋山(706m) 13:20〜13:30 …林道に出る 14:00 …水神様 14:05 …上田バス停 15:30
ルート地図 GPSのログ(赤:往路、緑:復路)を地理院地図に重ねて表示します。

先月、大間々町小平の396m三角点峰に登って、頂上から周囲の山を眺めたとき、赤地山の手前にこんもりと盛り上がる特徴的な山容の小山に目が留った。地形図で見ると、赤柴山稜の十二山から南西に分かれた枝尾根の末端に位置する439m標高点峰がそれである。

下山して、この峰の麓の車道を歩いたとき、急で狭い石段があるのを見つけた。登ってみると石段は件の枝尾根上まで続き、終点には石祠があった。そこから439m標高点峰へ続く尾根は藪が薄く、歩けそう。この枝尾根をずっと辿って十二山に登るのも一興である。

GWの最終日にMさん、Kさんと近場に山歩きに行くという話が持ち上がり、このときの思い付きを実行に移すことになった。十二山に登るついでに高鳥屋山にも再訪し、Kさんの記事「小平から鳴神山/水神さま」を読んで以来、興味をもっていた水神様にも立ち寄って来ました。今回の山行のKさんの記事はこちら→小平〜十二山〜高鳥屋山

県道小平塩原線を走って、小平親水公園の少し先で林道梅田小平線が右に分岐するところに車を置く。みどり市「電話でバス」の上田バス停がある。赤鳥居の前のスペースに車を置いたが、草の中の埋もれた岩で危うく車の底を擦るところだった。注意。

上田バス停付近に駐車
急で狭い石段を登る

左の県道を少し進むと、右側に石段の入口がある。急で狭い石段を登ると終点に大岩があり、その基部に愛宕神社の新しい石祠が祀られている。先月はなかった酒瓶やお供え物があり、参拝される方がいるようだ。

愛宕神社
樹林の間から高倉山を望む

ここから439m標高点峰へ向かおうとしたら、足元に大きなヘビ!あとで写真をよく見ると無害のアオダイショウのようだが、ビックリした。

尾根は樹林に覆われて展望はほとんどない。踏み跡等は皆無だが藪もなく、歩くのに差し支えはない。晴れていれば新緑が奇麗な時期だが、今日は生憎の曇り空。梅雨時のような重たい雰囲気の天気である。

439m標高点峰への登りは少し急で露岩が多く、小枝が煩い。傾斜が緩まると、ほぼ平坦な頂上に着く。樹林に囲まれ展望はなく、特に何もないピークである。石祠、石像の類がないと、何か物足りない(^^;)

ヤマツツジ
439m標高点峰頂上

頂上から先は一旦下り、小さく尾根を上下すると、左側の斜面が段々に削り取られた尾根となる。古い採石場の跡のようだ。段の部分を通るが、若い雑木や松の幼樹が密に生えて藪っぽい。採石場を通過すると、新緑の雑木林と杉の植林の尾根が続き、歩き易くなる。

採石場跡?
新緑の尾根を辿る

最後に少し急な斜面を上がると、赤柴山稜の主稜線に登り着く。アカマツと露岩の多い細尾根を左に辿ると、十二山の頂上に到着する。新緑とツツジに囲まれて、ハイトスさんが3月に新調された山名板がつやつやに光る。少々早い時刻だが、ここで昼食。缶ビールを分けて乾杯。Kさん差し入れのご馳走を頂いて、ゆっくり過ごす。

赤柴山稜の主稜線
十二山頂上

昼食後、高鳥屋山へ向かう。緩く下ると、林道梅田小平線が主稜線を乗り越す無名の峠に着く。切り通しの法面は降りられない。右側に階段があり、これを降りて車道に出る。

高鳥屋山へ向かう
車道に降りる

車道を横断し、反対側の法面を左側から登る(右側にも「駒見登山口」の道標がある)。再び主稜線に上がって、疎らな雑木林の中を進む。この辺りは尾根が緩やかで歩き易い。程なく、三角点標石とR.K氏の標高プレートがある高鳥屋山に到着する。樹林に囲まれて展望はなく、静かな頂きである。

高鳥屋山への登り
高鳥屋山頂上のR.K氏標識

主稜線を引き返して、車道まで戻る。あとはこの車道(林道梅田小平線)を下って、駐車地点に戻る。幅広い舗装道だが、車の通りは全くない。

車道を約300m辿ると、道に面して高い岩壁があり、杉の大木の根本に古い木の祠が二基祀られている。これが水神様だ。岩壁の基部には小さな洞があり、中に水が溜まっている。水神様は折ノ内の集落の人の信仰を集め、終戦後まで毎夏に道刈りをし、舞(ささら)が奉納されたそうだ(Kさんの水神様の記事を参照)。現在では信仰は廃れ、車で容易に来られる場所になったが、神さびた雰囲気はなお残っている。

水神様
岩の基部の溜まり水

気になるスポットの訪問を終え、あとは車道をてれてれと下る。季節柄、車道の脇には某山菜の出た様子があるが、ことごとく採取された後だった。残念。

大きく蛇行しながら谷に降りると、数戸の民家がある折ノ内の集落に入る。意外と開けた谷にあるが、どうして人が住み着いたか、ちょっと不思議な山間の集落である。谷沿いの車道をさらに15分程歩き、駐車地点に戻った。