地蔵岳・見晴山(赤城)
前日6日は、夜11時からTVでサッカー2010年W杯アジア最終予選ウズベキスタン戦を応援。1-0で勝利!W杯出場決定\^o^/
試合終了後はしばし勝利の余韻に浸り、寝たのは2時過ぎになった。翌朝、のんびり起きれば快晴で、既に日は高く、暑いくらいだ。おもむろに山歩きの行く先を考えて、赤城地蔵岳の未踏のコースを辿り、ついでにツツジも見に行くことにする。朝10時頃に自宅を車で出発して、途中のコンビニで朝食と昼食を調達し、おにぎりを腹に入れる。三夜沢から県道16号大胡赤城線(通称スカイボルトライン)をぐねぐねと登る。対向車があるとすれ違いが難儀だが、山岳ドライブが好きな人にはたまらないルートだ。
登り着いた小沼の駐車場は、ツツジ目当ての観光客の車で満杯。大型バスも数台路側に駐車していて、大混雑だった。ここは通過し、スキー場の少し先の大洞(だいどう)駐車場に車を置く。こちらは広い上にすいている。緑にすっぽり染まった黒檜山が見える。桐生市街は初夏のような陽気だったが、ここは標高約1400mの高地なので、涼しくて快適だ。
駐車場の西端から地蔵岳登山口の道標に導かれて登山道に入り、ミヤコザサとダケカンバの林間の斜面を真っすぐに登って行く。急な坂をひとしきり登るとササ原の平地に出て、赤城少年自然の家からの登山道を右から合わせる。分岐の道標の前では、家族連れがセルフタイマで記念撮影していた。振り返れば黒檜山から覚満淵、鳥居峠辺りの眺めが良い。
分岐から緩く一段登ると、高天原の開けたピークに着いた。正面には少しだけ高い地蔵岳があり、ぐるり360度眺めが良い。頂上の一角の木の幹に、楚巒山楽会の文字がまだ鮮やかな山名標があった。草地に腰を下ろして、パンを齧りながらしばらく展望を楽しむ。吹き抜ける風が心地よい。
高天原から地蔵岳へは僅かの距離だ。ケーブルカーの軌道跡地?のザレを登ると、大勢のハイカーさんが憩う頂上に着いた。ここから眺める大沼と黒檜山は定番の構図だが、今日は鮮やかな緑と青空、白い雲が初夏らしくていい眺めだ。
頂上からザクザクの斜面を八丁峠へ少し下ると、小沼の眺めの良い小ピークがある。小沼湖畔のツツジが赤い斑点となって見える。湖水の深緑色と白い浜辺の対比が鮮やかだ。先日訪れた銚子の伽藍の、稜線にぱっくりV字に切れ込んでいる様子が良く見える。
頂上の一角にズミの大きな株があり、花が群れて咲いていた。蕾のうちは紅色で、開いても花びらにほんのり赤みが残っているのが奇麗な花だ。頂上をひと回りして展望を堪能したのち、電波塔の脇を通って、新坂平・見晴山駐車場への道標に導かれて下山道に入る。
チシマザサの下生えのある林間を下り、新坂平への道を左に分けて見晴山駐車場へ下る。県道4号前橋赤城線を走る車のノイズが聞こえ始めると、句碑めぐり遊歩道の途中に降りた。すぐ左に見晴山駐車場がある。こちらも小沼以上に大混雑で、しかもどんどんやって来る(^^;)
県道を横断し、観光客の列に混じって見晴山の遊歩道を登る。ちょうどヤマツツジとレンゲツツジが満開だ。これはなかなか見事で、大勢の人が見に来るのも頷ける。
東屋があり、大勢の観光客が一息入れている。見晴山の頂上はこのすぐ先だ。
ヤマツツジは、見ているとなんか喉が渇きそうに真っ赤だ。橙色に近い赤のレンゲツツジは咲き始めのようで瑞々しい。花をアップで撮るのも良し、背景に地蔵岳や黒檜山を入れて撮るのもいい。
見晴山の先は白樺牧場を一周する遊歩道に続いているので、歩いてみる。鉄パイプの牧柵に沿って下り、舟ヶ沢の谷を右手に見て森林の中を登る。枯れ沢を渡ると白樺牧場の端に出る。その名の通り、白樺が点在する草地が広がって長閑な風景だ。
牧柵のゲートを通り、新坂平に着いた。こちらの駐車場も大混雑。大勢の観光客に混じって、総合観光案内所の売店でソフトクリーム(320円)を買い、なめながら牧場の牛とツツジを眺める。
新坂平から県道の下の遊歩道で見晴山駐車場に戻る。ここから見る見晴山の斜面は一面のツツジで、なかなか見事だ。
駐車場から句碑めぐり遊歩道に入ると、一転して誰もいない。樹林に囲まれて静かな散歩が楽しめる。途中の五か所に句碑がある。いずれも昭和30年代から50年代にかけて建てられたものだ。句碑の中では、富田うしほの「迅雷や黒檜の肩のうるし雲」という句が、情景が目に浮かんで一番気に入った。
句碑めぐりを終えて県道に出れば、大洞駐車場まではすぐだ。帰りは大胡赤城線を下って、赤城♨の湯之沢館の風呂に入る。ここの露天風呂は混浴で、おばさんを含むグループが入っていた。湯船から渓流を眺めることができ、なかなか野趣に富んでいる。空いている時ならばお勧めです。