長七郎山・地蔵岳(赤城)

天気:
メンバー:T
行程:小沼駐車場 9:05 …小沼尻 9:20 …長七郎山(1579m) 9:45〜10:05 …小地蔵岳 10:20 …小沼駐車場 10:40 =(車)= 八丁峠 11:00 …地蔵岳(1674m) 11:20〜11:35 …八丁峠 11:55

信じ難い猛暑も、土曜日には一段落。今日はお盆休みも最後の日曜日。ちょっとハード&サンバーンだった山行の後なので、小さな秋を探してみるつもりで、赤城山の軽い山歩きに出かけて来ました。

赤城道路を上がり、新地平の路上温度計の表示を見ると20℃。さすがに山上はぐっと涼しい。小沼(この)の駐車場に車を停め、「やまの町桐生」の長七郎山血の池のページの地図を印刷したものを携えて出発。まずは、小沼湖畔の木陰の道を長七郎山へ目指して歩く。

途中、湖畔にある天竜弁財天にお参りする。沼に向って小さな鳥居と石祠が建ち、石造りの香炉(っていうんでしょうか)には「奉納 桐生 妙力講者信者一同 平成元年六月吉日」と刻まれていた。桐生の人の信仰が厚いようだ。

涼しい風が吹き抜ける小沼尻にはベンチもあり、ひっくり返って昼寝したい雰囲気だったが、先客がいたので先に進む。


小沼と長七郎山


小沼尻から地蔵岳

小沼尻から右の道を少し行くと、地元高校山岳部が設置した「長七郎山登山口」の道標があり、頂上まで0.5km、標高差100mだそうだ。フレンドリーな山だなぁ。山道に入ると、樹林の中の意外に山らしい雰囲気に、嬉しくなる。


長七郎山登山口
距離0.5km、標高差100m


長七郎山への登路


オミナエシ?


オトギリソウ

稜線に出て、ザレた広い斜面を登ると、長七郎山の頂上に到着した。南から東にかけての眼下は一面の雲海だが、その他の方向は晴れ渡って、赤城の黒檜山、地蔵岳、荒山、遠くには袈裟丸山、皇海山が見える。小腹が空いたので、パンを齧って休憩する。


長七郎山頂上から地蔵岳


長七郎山頂上から荒山

長七郎山からさらに樹林の稜線を歩く。左から上がって来る作業道との合流点に小地蔵岳への道標があり、そちらへさらに緩い尾根を辿る。ちょっと笹が被さる道だが、ほどなく小地蔵岳の頂上に到着。樹林に囲まれて展望はなく、道標があるだけの静かな山頂だ。


ツリガネニンジン


小地蔵岳頂上の道標
「小地蔵」という道標も健在

分岐まで戻って、作業道を下る。この道は元は治山工事用の運搬路だったらしく(入口に看板がある)、緩くジグザグに下って行く。下から登って来るハイカーさん、家族連れ、アベック(死語?)がパラパラと。小沼の駐車場に戻ると、避暑にやって来た観光客で賑わっていた。

八丁峠の地蔵岳登山口まで、僅かな距離だが、車で移動する。地蔵岳への登山道は、開けた草原の斜面の中に立派な木の階段が付けられていて、大変気持ち良く登る。


八丁峠から地蔵岳を仰ぐ


地蔵岳への登路


マツムシソウ


頂上までもう少し…

道の脇に、ポツポツ咲いているマツムシソウや、ワレモコウ、穂が出始めたススキを見ながら登る。涼しいが陽射しが強く、最後はなかなか汗をかいて、地蔵岳の頂上に登り着いた。


地蔵岳頂上


地蔵岳頂上のお地蔵さん

地蔵岳の頂上も展望が良い。目の前には大沼(おの)を隔てて黒檜山、その向こうには四郎岳、燧ヶ岳、至仏山、武尊山が見える。頂上から少し南のピークに行くと、眼下に小沼と長七郎山がよく見える。立ち寄ろうと思ってうっかり通り過ぎていた血の池は、ここから見ると水が枯れているようだ。銚子の伽藍のV字の切れ込みもよく見えて、面白い。


地蔵岳頂上から大沼と黒檜山


地蔵岳頂上から小沼と長七郎山

下りは往路を戻る。帰りは県道大胡赤城線をぐねぐねと下り、赤城に立ち寄る。その後、R353沿いの蕎麦屋「大富屋」で舞茸天せいろそばをおいしく頂き、桐生に帰った。