男体山
梅雨が明けても台風5号(アジア名:ウサギ)がやって来たりして、なかなかスカッとした天気にならない。この日曜日もウサぴょんが呼び込んだ湿気のために大気が不安定で、各地の天気予報も軒並みパッとしない。そろそろ遠出をして、日本アルプスの高嶺にも登ってみたいんだがなあ…
どこに出かけるか、当日の朝まで散々迷った結果、奥日光・戦場ヶ原散策の心積もりで、桐生を車で出発する。R122を走り、日足トンネルを抜けて大谷川を渡るときに男体山を仰ぐと、おおっ、頂上には雲がかかっているけれど、結構上の方まで晴れているじゃないですか。
ということで、男体山登山に変更。二荒山神社の登山者用駐車場に車を置く。折しも男体山登拝講社大祭の期間中(7月31日〜8月7日)で、夜間の登山もできるので、既にたくさんの登山者が山に入っているようだ。
社務所で登拝料千円を納め、登拝お守り、登拝之証(宝物館拝観券付き)、手拭(日光二荒山のネーム入り)を頂く。男体山に登るのは4回目、このコース自体も3回目なので、今日はトレーニングのつもりでガシガシ登り始める。登拝門を通って石段を登るとすぐに一合目で、ここから山道となる。最近、軽い山ばかりで身体がなまっていたのと、湿度が高い中を初手から飛ばし過ぎたので、二合目辺りで早くもばてる(^^;)。三合目から工事用車道をジグザグに登り、鳥居のある四合目で休憩。水分を補給する。
再び登山道に入り、避難小屋のある五合目を通過。六合目からガレを迂回してコメツガの樹林の中を登る。振り返ると、中禅寺湖が靄って見える。七合目にも避難小屋がある。ダケカンバ林の中の岩がゴロゴロした道を登る。瀧尾神社のある八合目で2回目の休憩をとる。標高が上がって、日陰に居れば涼しい。
八合目からは傾斜が緩む。1月に登ったとき、つぼ足で深い雪の中を歩いて悪戦苦闘した区間だ(山行記録)。樹林の中の九合目の石碑を過ぎ、樹林を抜けてザレた稜線に出ると、頂上まではもう少しだ。
頂上からの展望は雲に囲まれて限られていたが、大真名子山から太郎山にかけての稜線と、眼下に戦場ヶ原の一部が見えていた。男体山北側斜面の樹林の緑が鮮やかで印象的だ。岩場に腰を落ち着けて、缶ビールとおいなりさんで昼食にする。
頂上から西の稜線を少し下ったところにある太郎山神社にも立ち寄ってみる。岩頭にあって、ガスがかかっていなければ展望が良さそうな場所だ。岩の上で気持ち良く昼寝をしていたら、遠くの空でゴロゴロという音が…。飛び起きて、下山にかかる。
九合目まで下って樹林に入れば、雷もひとまず安心だ。一時期近づいていた雷鳴も、いつの間にか遠ざかっていた。久し振りに標高差のあるコースを歩いて、足がガクガクになって二荒山神社に到着した。
帰りは日光レークサイドホテルの湖畔の湯に立ち寄る。料金は1000円と少し高めだが、硫黄泉の広い湯船、浴室の窓からの中禅寺湖と男体山の稜線の展望、日帰り向け休憩室があるなど、なかなかお勧めの♨でした。