富士山山スキー
5月の富士山にスキーのために登ったことは5回ほどあるが、前回は1999年なので8年ぶり。この冬は少雪と言われたが、富士山では逆に雪が多いと聞いて、出かけて来ました。
桐生を車で発ち、圏央道、中央道を経て富士吉田へ(圏央道あきる野IC〜八王子JCTが6/23に開通すると、桐生からこっち方面に向かうのも便利になる)。富士スバルラインを上がって五合目に向かい、8時少し前に到着。天気は晴れ渡っているが、さすがに標高2300mだけあって、寒い。ザックにテレマーク板を付けて出発する。
六合目へ向かう登山道に入ると、早くも残雪が現れ、ショベルカーによる除雪作業の途中の模様。本当に雪が多い。
六合目から七合目までは夏道をジグザグに登る。七合目から八合目までは、連続する山小屋の左の雪の斜面を直登する。先の方を大勢の人が登っているのが見える。この辺の雪はグサグサだし、ステップもあるので登り易い。
東洋館を過ぎると「ここは海抜3000m」という標識がある。右手には吉田大沢の斜面が広がり、何人ものスキーヤーが滑っているのが小さく見える。
八合目太子館に到着して一休みしたのち、さらに上を目指す。これまでは雲一つない晴天だったが、あっと言う間に雲が出て、頂上付近で渦巻き始める。上の方はかなり風が強そうだ。登るにつれて傾斜が増し、雪も固くなって、スリップしたら止まらないかもという感じになって来る。標高3250mの元祖室で登りは終了にして、ここから吉田大沢を滑ることにする。
元祖室にはスキー板がデポしてあり、しばらくすると持ち主がアイゼンで降りて来た。頂上を目指したが、本八合から上が猛烈な風で、登るのを断念したとのこと。
吉田大沢の様子を見ていると、久須志岳の下から一人滑り始める。左岸までトラバースしたのち、慎重に滑ってここまで降りて来た。話を伺うと、上部はアイスバーンとのこと。やはり、ここから滑るのが正解のようだ。
テレマーク板を履いて、慎重に吉田大沢をトラバースする。左岸の方は雪が少し柔らかくなって良いのだが、何せ急傾斜&久し振りのテレマークなので、最初はアルペンターンで。ちょっと滑って調子が出て来てからテレマークターンを試みる。下るに連れてザラメの良い雪になった。
吉田大沢の途中からたくさんのシュプールに導かれて、一本左の谷に入る。ここの広い斜面を滑り、最後は疎らな林の中を少し降りて、約20分の滑走を終了。板を脱ぎ、ザクザクの斜面を下って登山道に出、五合目に戻る。五合目は観光客で大賑わいだった。
帰りは富士急・葭池温泉前駅のすぐ近くの葭之池(よしのいけ)温泉に立ち寄る。創業安政三年(1865年)とのことで、とてもレトロな雰囲気の渋い♨でした。