忍山川〜残馬山
今日は地元で軽い山歩き。石塚さんちのホームページや気ままな男の山歩きの記事で、残馬山のアカヤシオがそろそろ見頃と知って、登って来ました。また、忍山(おしやま)川を遡って残馬山〜座間峠の稜線に出るコース(山と高原地図に破線で記載されている)は私にとって未知のコースで、前から興味があったので、この機会に歩いてみました。
自宅を車で出発し、途中のコンビニで昼食を調達して、桐生川の上流に向かう。今日は初夏のように暑い。桐生川支流の忍山川沿いの道に入ってすぐの河原では、たくさんのグループがBBQをやっていた。WCもあるし、BBQにはピッタシの場所だ。
点在する集落を通り過ぎて忍山川の奥に入る。自宅から車で20分程来ただけですごい山奥になって、今更ながら桐生にビックリ。大茂(だいもん)の廃屋の前を通り、高沢川に抜ける工事中の林道を左に分けるとゲートがある。今日はたまたま?開いていたので、さらに奥に入る。なお、ゲートが閉まっている場合は、手前に駐車スペース有り。
結局、林道終点まで車で入ることができた。終点は広場になっていて、駐車には困らない。周りの新緑が鮮やかだ。終点から奥へ踏み跡があり、これを辿って忍山川を遡る。朽ちかけた木の橋があるので、昔は歩かれていた道なのだろう。すぐに小さなゴルジュの入口に着く。ここは「やまの町桐生」によると、残馬峡というところらしい。
ゴルジュの中を飛び石伝いに歩くと、出口に小さな滝があり、岩の積み重なった右の斜面を木の階段で越える。ゴルジュの上流にも、小さな釜を持つナメ滝がいくつかあって、小さい沢だが楽しめる。
やがて、沢が左(西)に向きを変えるので、直進方向(北)の水流のない小さな窪に入る。ここの出合の小さな平地には、ニリンソウが日光を浴びて咲いていた。
窪には踏み跡はないので適当に登って行くと、杉林の中に入り、藪漕ぎもなく残馬山〜座間峠の縦走路に出た。現在位置を確認すると、956m標高点のすぐ西の鞍部に着いたようだ。ここには「六二」と刻まれた境界標石があった。なお、群馬300山に依ると、境界標石には三桁の数字が刻まれているそうだが、三桁目は土に埋もれていたので未確認。
ようやく芽が出始めた雑木林に覆われた広い尾根を、残馬山に向かう。956m標高点には、齧られて林檎の芯のようになった道標の柱が立っている。ここが、群馬300山で道標の頭と記述されている地点だろう。小さなピークをいくつか越えると、アカヤシオの花がちらほら現われる。トウゴクミツバツツジも多いが、まだ芽が出たばかりだ。
残馬山へは、最後に急な登りになる。ここはアカヤシオが多い。左(北)が崖になり、見晴しが効いて、残馬山から三境山に向かう尾根が見える。稜線直下の北斜面がポツポツとピンクに染まって、なかなかきれいだ。
林道終点から1時間ちょっとで頂上に到着。残馬山は3回目の登頂。相変わらず展望のない山頂だが、座間峠の方に少し戻ると、北側に袈裟丸山、皇海山、日光白根山が展望できて、アカヤシオも咲いている場所があるので、ここで昼食にする。その間、ハイカーさんが2人登って来ただけで、静かな山頂だ。下山は往路を戻った。