田代山
前日、檜枝岐に宿泊。登山当日の朝、快晴。やったー。宿で朝食をとり、チェックアウトして、車で田代山の猿倉登山口に向かう。湯ノ花温泉付近から、行く手に鍋を伏せたような田代山の大きな姿が見える。やがて未舗装道路となり、急な山腹を巻いてどんどん奥へ入って行く。すごい山奥だ。車で入れるとはいえ、アプローチの長さにまずびっくり。
ようやく到着した猿倉登山口には、既にたくさんの駐車があり、バスまで来ている。登山口に近い方の駐車スペースはいっぱいだったので、WCがある手前のスペースに車を置く。こちらでも登山口までの距離は大してない。
準備をして出発。すぐに沢を渡ると、樹林帯の中のジグザグの登りとなる。他の登山者と前後しながら登って行く。最終水場の標識を見て、高度を上げて行く。周囲の樹林の緑がきれいだ。
オオシラビソとササが出て来ると、少し視界が開ける。振り返ると、枯木山へ続く県境の山々が見える。小田代の小さな湿原からは田代山の頂上直下の残雪が見える。登りはあともう少しだ。
最後の急な道を登りきると、突然、平坦な頂上湿原の一角にでる。芝生のような草原に池塘が点在する素晴らしい景観だ。湿原を一周する木道があるので、これを辿る。遠くにはまだ雪を頂いた会津駒ヶ岳が見える。
咲いている花は、まずチングルマが多い。その他、コイワカガミ、ヒメシャクナゲ、タテヤマリンドウ、ワタスゲが見頃。モウセンゴケも多い。コバイケイソウはまだ蕾でした。小さな花なので、写真に撮るのは腕がない私には難しいが、何枚か撮ってみました。なお、花の名前は、3種類くらいしか判らなかったところを、頂上で出会ったレンジャーの方に教えて頂きました。
頂上湿原に敷かれた木道を辿って、避難小屋(大師堂)の近くで、湿原を眺めながらパンの昼食をとる。それにしても、開放的な良い眺めだ。帝釈山は往復2時間かかるし、天気が下り坂なので、今回は割愛。湿原をぐるっと一周し、下山にかかる。途中、大粒の雨に遭い、雨具を着けて降りる。しかし、猿倉登山口に着く頃には小降りになっていた。
帰りは湯ノ花♨の共同浴場の一つ、湯端の湯(200円)で汗を流す。この温泉は素朴な感じで良かった。ここを目的に付近の山を登りに来たいくらい。数年越しの宿題だった田代山を訪れることができ、満足して帰途についた。