山王峠
雪センターの雪情報マップによると、奥日光・中宮祠での積雪は2月上旬にピークで70cmだったのが減少して2月10日の時点で50cmくらい。こういう時は雪が締って歩きやすくなるのでは、と考えて、最近興味を引かれている於呂倶羅山(おろぐらやま)の偵察がてら、光徳から山王峠の方へテレマークでテレテレ歩いて来ました。
桐生から車で奥日光へ向かう。いろは坂の路面には雪がなく、ノーチェーンで上がる。ただし、光徳の手前の道は路面が凍結していた。いずれにしても滑り止めは必携。
光徳の無料駐車場には少し早く到着したので、車はまだ少ない。今日はスノーシューも持って来ていて、どちらで行くか迷ったが、帰りは滑れて楽な(はずの)テレマークで出発する。
光徳牧場から林間に入って山王峠を目指して登り始めると、表面が固く締ってシールが非常に良く効く雪。しかし滑るときは、コリャもなかだ(^^;)。
ほぼ夏道沿いに、赤テープを目印に適当に山王峠を目指す。山王峠西の稜線上の山王見晴しに出ると、涸沼の深い窪地の向こうに、大きく翼を広げたような山容の於呂倶羅山が雪煙に包まれている。林道が通る山王峠は、山王帽子山を見上げながらちょっとの距離だ。
山王林道は丁度ガードレールの高さまで雪に埋もれている。ほぼ水平な林道を辿ってさらに北へ、於呂倶羅山と山王帽子山を結ぶ稜線の鞍部まで進む。ここは日光市と栗山村の境界で、切り通しに栗山村の標識がある。風雪が物凄い。
ネット上のいくつかの記録では、ここから稜線を辿って於呂倶羅山に登っているのだが、当然登山道がある訳ではない。雪があるときはひょっとして、とも思っていたのだが、樹林が密で結構大変そう。まぁ今回は偵察ということで、ここから引き返すことにする。
山王峠でシールを外し、林道を滑っていくと、山王帽子山の登山口にスノーシューの単独行の人がいた。これから山王帽子山に登るようだ。以前登ったときは深雪にてこずったが(山行記録)、今日は雪が固いから快適に登れそう。
林間のもなか雪は曲がれる気がしないので、光徳まで林道を滑って下る。最近、雪上車が入ったらしく、雪面がガタガタで結構疲れた。
光徳に戻るとスノーシューやクロカンを楽しむ人が大勢いて賑やかだ。駐車場も満杯になっていた。車で日光湯元♨に立ち寄り、旅館のお風呂でゆっくり温まる。硫黄臭くて大変良い。三本松のレストハウス(ここも繁盛していた)でラーメンを食べて、桐生に帰った。