茂来山
この冬は雪が多い。桐生から見える赤城は白く、雪雲に覆われて、気軽には登れない雰囲気。ということで、ちょっと遠出になるが予報では天気が良く、積雪もそれほどではなさそうな佐久の山に出かけて来ました。一応、ラッセルも覚悟してスノーシューを持っていったが、幸運にもトレースがあって使わずに済みました。
6時過ぎに桐生を車で発ち、上信越道を経由して、佐久ICから茂来山(もらいさん)の槇沢登山口へ。国道299号との分岐を始めとして要所要所に道標があるので、道は分かりやすい。林道の路面は凍っているが、奥で伐採が進んでいるせいか轍があってなんとか登山口へ約0.5kmというところまで車で乗り入れる。ここには長野ナンバーの車が1台。先行者がいるようだ。
積雪20cmくらいの林道をしばらく歩く。トレースがずっと続いている。15分ほどで槇沢登山口に到着。道標、プレハブ小屋と車10台分くらいのスペースがあり、雪がなければここまで車で入れるが、今は雪に閉ざされている。さらに先へ延びる林道と分かれ、槇沢の小さな流れに沿って冬枯れの明るい雑木とカラマツ林の中を登る。緩い登りで、Tシャツと長袖だけで丁度良い天気、丁度良い道だ。
道標に導かれて谷を詰め、傾斜がきつくなった斜面をジグザグを切って登る。途中で下りのハイカーと会う。登り詰めるとシラカバのある稜線に出る。ここまでは、ラッセルも覚悟していたのがちょっと気抜けするほど楽だ。
しかし、ここからは少し痩せた尾根の急登で、雪も脛くらいまでと多くなる。サラサラの雪だ。今日はトレースがあるので助かっているが、ないとなかなか大変だろう。頂上近くで霧久保沢からの道を合わせるが、そちらからはトレース皆無だった。
最後は僅かの登りで青空が広がる頂上へ。登りの途中ではほとんど展望がなかったので、頂上でのいきなりの大展望に感動。まず、佐久平の向こうに噴煙を上げる浅間山が目に入る。そこから左へ、北アの槍穂高連峰辺り、八ヶ岳全山、南アの仙丈、甲斐駒、北岳、間ノ岳と、白い峰々が連立する。
南の御座山方面は松の木があって見えないが、その横には四方原山、奥に両神山のギザギザの稜線が見え、西上州の方は最近登った荒船、立岩、毛無岩が顔を揃えて控えているのが嬉しい。いやー、来て良かったなぁ。
テルモスのココアとパン、みかんを食べつつ、双眼鏡で大展望を楽しむ。頂上には石祠と浩宮様登山記念碑(雪の下だったが、掘り出して確認 ^^;)がある。頂上からちょっと下った肩の広場には登山記念署名箱があったので、記帳させて頂いた。さっきすれ違った方も記帳されていて、やはり地元の方でした。
風も弱く(さすがに防寒具は着ましたが)陽射しも暖かかったので1時間ほど頂上でのんびりしてから下山。下りは早い。車に戻り、国道299号を十石峠の方へ少し入った臼石荘に立ち寄って、お風呂で温まって(400円)帰った。