三境山〜残馬山
この週末は天気が悪かったが、日曜日もお昼に近くなって陽が差し、ちょっと暑さを感じる位の良い天気になった(と思った)ので、手近な山に出かけて来ました。
桐生川上流から東村へ抜ける三境林道の峠越えのトンネル出口脇に登山口があるのは、通りがかる度に気になっていた(最近、昭文社の地図にも記載あり)。ここから三境山に登るのは、あまりにも距離が短すぎて反則技。しかし、三境山〜残馬山は、桐生川右岸の主稜線で唯一歩き残した区間。良い機会なので、残馬山往復も加え、ちょっとだけだが距離を増量して歩くことにする。
桐生川上流の紅葉は今頃が見頃だが、今年は天候のせいか鮮やかさもいまいちで、セピア色の紅葉だ。それでも、紅葉見物がてらか、普段、車通りのない三境林道で珍しく数台の車を見る。
トンネルを抜けたところの登山口に車を置く。壊れた登山届箱や柱のみになった道標があり、かつては整備された道だったようだ。今は荒れた雰囲気だが、藪はない。ガレ沢を詰めると杉林の登りとなる。地元の高校が平成10年に設置した立派な道標がある。しかし、けもの(もしかしてクマ?)に齧られたのか、ボロボロになっている…。
登山口からわずか10分で(^^;)三境山と残馬山を結ぶ稜線上の峠に出る。ここから、まずは三境山に向かう。最後は大きな石がゴロゴロした稜線の登りとなり、自然林に囲まれた山頂へ。
石祠が桐生川側を向いて置かれた頂上は展望なし、人の気配なし、静寂だけに包まれている。45分しか歩いていないが、酔さましに要する時間を考えると缶ビールを開けるのは今しかない。サラミをツマミに美味しく頂く。しかし、頂上にも設置された地元高校の道標が、完膚なきまで齧り倒されているのは、ちょっと不気味。
峠へ戻り、残馬山へ。ガスが出てきて陽射しを遮る。杉林の中が多くて単調だが、道自体は藪もなく良い道だ。途中、猪2頭、鹿1頭、山鳥多数を目撃。次は熊に遭遇しそうな雰囲気の中、日暮れとの競争もあり、コースタイム1時間45分の所を1時間で歩く。結構、汗かいたー。
残馬山は2回目の登頂。西側は疎らな自然林、東側は成長した杉林で、霧も立ち込めて(時間が遅いこともあるが)暗〜い雰囲気だ。
往路を戻る。峠からの下りではもう足下が見えない程、暗くなっていた。濃い霧は、車まで戻ったときには霧雨に変っていた。