物語山
週末は火打山に行く予定だったのだが、そちら方面は寒気が入って天気が悪そうなので延期。しかし関東は天気が良いので、新緑の山第3弾ということで西上州の物語山に出かけて来ました。
桐生をのんびり出発したので、山麓の市ノ萱川にかかる深山橋に到着したときは既に11時を回っていた。しかし今日はライトな山行なので無問題。登山口に至る林道をのぞいて見てみると、かなりの悪路のようだし、車で登山口まで入ると歩く距離がすっかり短くなってしまうので、サンスポーツランドの駐車場に車を置いて林道を歩くことにする。
深山橋の上からは物語山やメンベ岩が新緑に包まれて聳えているのが見え、やる気が出る。林道は沢沿いに登っていく。この沢は意外と大きくて、ところどころに一枚岩のナメを見せる。林道上部からはメンベ岩や西峰の眺めもあり、新緑もきれいなので、林道にしてはなかなか楽しめる道だ。
登山口には道標があり、ここで林道と別れ、涸れ沢を渡ってすぐに杉林の急登となる。小尾根を越えると今度はスレート状の石を踏んでカラカラ音を立てながらの登りとなる。登り着いたところは小広い鞍部だ。左の西峰へは5分。展望が良く、荒船山から浅間山、妙義山、関東平野まで見える。鞍部に戻りリョウブやヤマツツジの稜線を登って物語山の本峰へ。
物語山の頂上は樹林に囲まれ、浅間山から妙義山にかけての方向のみ切り開かれて展望がある。東へ少し進んだ所には祠があり、ここからは関東平野方面が見える。南の稜線上には踏み跡があり、どこか?へ縦走できそうだ。ちょっと不思議だったのは、頂上と南峰との間の小さな窪に水が染み出して出来た水溜まりがあり、ヒキガエルがゴロゴロしていたこと。こんな急な山の上にどうやって登ってきたのでしょうねー。
頂上で軽い昼食を取り、展望を満喫して往路を下山する。時間に余裕があったので阿唱念ノ滝に行ってみた。遊歩道があり、急な所にはコンクリの階段などがあるが、ちょっと荒れた感じである。途中に「阿唱念山より物語山登山口。頂上まで1時間30分」という古い道標があり、周辺を調べてみるもそれらしい踏み跡は全くなし。阿唱念ノ滝は落差15mくらいで、水量が少なく小粒だがなかなか見事な直瀑だ。
駐車場に戻って今日の山行は終了。約4時間のライトな山行だったけれど、結構自然が残っていて楽しめました。帰途、荒船の湯に立ち寄って汗を流す。露天風呂からは、西峰を左に従えた物語山が良く見えた。