八甲田山山スキー
毎年恒例の酸ヶ湯をベースとしたガイド付スキーツアー。今年も行ってきました。
他の2人は空路で青森に向かい、酸ヶ湯に行くが、私だけ前日の夜に青森行寝台特急「あけぼの」で出発。なぜ私だけ夜行寝台かというと、桐生から羽田に行くのは大変ということと、青森駅前の魚市場で酒の肴を買い出しするというミッションがあるのだ。
10時に青森駅に到着。甘エビ、ウニ、ホヤ、ホタテ、ナマコ、タラコ、ケガニなどを買い込んで任務を遂行したあと、駅前商店街のオサナイ食堂で腹ごしらえして、予約しておいた12:45発の酸ヶ湯の送迎バスに乗り込む。酸ヶ湯では湯治部3号館の部屋に宿泊。1泊2食税抜きで6,000円は安い。H、U両氏は既に到着していた。
この日は、足慣らしに酸ヶ湯の隣りの湯坂を2本登って滑る。夜は早速ホヤとナマコを肴に宴会。
午前中は八甲田温泉コースへ。雪が悪く、大斜面を巻いて途中から滑る。午後のツアーは強風でロープウェイが運休したため、中止となった。
今日もロープウェイは運休。酸ヶ湯からシールをつけて仙人岱ヒュッテに上がるツアーとなる。このコースを登るのは初めてなので、これはこれで楽しい。仙人岱ヒュッテへの登りは途中アイスバーンで、シールでの登りにちょっと苦労する。仙人岱ヒュッテで昼食を取ったあと、小岳の北を巻いて登り、小岳沢を箒場岱へ滑る。雪が重かった。
またまたロープウェイは運休。ツアーは昨日と同じコースらしいので、我々はツアーをお休みする。青森駅まで出て、市場でケガニを買い込む。帰って、温泉に3回入る。去年は毎日晴れ、毎日ロングコースのツアーで、1日くらい休ませてよー、という天気だったが、今年はたっぷり休養、湯治ができるなぁ。ツアーの方は天気が悪く、途中から引き返した模様。この夜は酸ヶ湯でも10〜20cmくらい雪が降った。
午前中、ロープウェイを使ってモッコ沢の新雪を2本滑る。昼食はロープウェイ山頂駅のレストランでジンギスカンと生ビール。これがまた、うまいんだな。午後は、銅像コースへ。前山へシールをつけて登り、山頂から滑った。
今日は八甲田でも最大級の斜面のある赤倉岳から箒場岱へのツアーである。ロープウェイで田茂萢岳に上がって、田茂萢岳の南斜面を1本滑ったのち、シールをつけて大岳と井戸岳の鞍部の避難小屋に上がる。まだ風が強いので、今日は避難小屋のなかで昼食をとる。
井戸岳の東を巻いて赤倉岳の東斜面に出る。ここは標高差300mくらいの無木立の大斜面が広がる。しかし、今日の雪質は新雪の表面が強風でパックされた極上(極悪ともいう)のもなか雪。私のテレマークの脚前では手強すぎる。
今日はツアーに何かの取材のカメラマンの方が加わっていて、「皆さんが斜面をバーッと滑っているところを撮りたいので、一斉に滑って来て下さい」との希望でしたが、それは無理ですって(笑)。案の定、私を含めてほとんどの人が滑り出しすぐにこけてました。それでも下の方で斜度が緩くなると、なんとか曲がれた、かな。あとは林間を箒場岱へ。U氏はこの日で帰る。
最終日になって、ようやく春スキーらしい天気になった。今日は大岳、小岳を経て猿倉温泉へのツアーである。大岳避難小屋までは、昨日と同じコースを登る。ここから大岳の東斜面を巻きながら少し登り、小岳への鞍部に向かって滑る。今日の雪ももなかである。う〜む。
鞍部で昼食をとったあと、小岳の山頂に登る。すぐ隣りには高田大岳がくっきり聳えている。高田大岳、滑りたかったなぁ。しかし、小岳の斜面も素晴らしい。頂上直下は急なので、少し尾根を下った所から斜面に入る。広い斜面なので好きなところが滑れる。思いきって滑って、思いっきりこけるのも、楽しい(悔しさも入っていますがね)。猿倉温泉入口まで滑って、今年の八甲田山山スキーは終了。酸ヶ湯のガイドの皆様、楽しいツアーありがとうございました。来年も宜しくお願い致します。
酸ヶ湯に戻ってゆっくり温泉に入ったあと、タクシーで青森駅へ。駅前の紀文寿司の寿司と日本酒でツアーを締めくくり、空港へ向かうH氏と別れて、寝台特急あけぼので帰桐した。