根子岳

天気:
メンバー:T
行程:奥ダボス第1リフト終点 10:55 …避難小屋 11:40 …根子岳(2207m) 13:00〜13:40 …奥ダボス第1リフト終点 14:20
ルート地図 GPSのログ(赤:往路、青:復路)を地理院地図に重ねて表示します。

去年の11月にテレマークの板と靴とシールを新調した。新しい板と靴で一度ゲレンデを滑ったが、シールはまだ使ってみていないので、易しい山スキーで試してみよう。という訳で、テレマークを始めて最初の山スキーで行った根子岳に、12年振りで登ってきました。

桐生を7時半に車で出発、上信越道を上田菅平ICで降りる。IC周辺は雪がないが、菅平に向かうと周囲の山に雪が見え始め、やがて青空を背景に真っ白な根子岳が現れる。今日は絶好の雪山日和だ。テンション上がってきた。

凍結した車道を奥ダボススキー場に向かうが、なんとスキー場の駐車場は満車。ちょっと出遅れたようだ。下の駐車場から送迎車が出るそうだが、それは面倒なので、さらに下がった表ダボスゲレンデの駐車場(無料)に車を置く。ここからだと、奥ダボスゲレンデ頂上までリフトを2本乗り継いで行くことが出来る。リフト代は余分にかかるが、折角だからゲレンデでも何本か滑ることにして、5回券(2000円)を購入。リフトに乗る。

奥ダボス第1トリプルリフト終点が根子岳スキーツアーコースの出発点となる。白く緩やかな根子岳が眼前に横たわる。ここから根子岳頂上直下までスキー客を乗せる、スノーキャットと称する雪上車が運行されている。12年前はヘリスキーで営業していた。まあ、雪上車の方が天候に強くて稼働率はいいだろうな。2台の雪上車が大勢のスキーヤーを乗せて出発を待っている。もちろん、今回は登るのが目的の私は乗らず、ここでシールを貼る。他にも先行して登っているパーティが数組見え、今日の根子岳はなかなかの賑わいだ。

奥ダボス第1リフト終点
スノーキャットと根子岳
根子岳に向かって緩斜面を登る

展望写真を撮りながら、のんびり登り始める。今日は薄雲が広がっているが、北アや浅間連峰が遠望できる。2台連続して雪上車に追い抜かれる。滑走コースに沿ってしばらく登ったのち、斜め右前に分岐する夏道?沿いのトレースに入る。分岐から直ぐのところにコンクリート造の避難小屋がある。板を脱ぐのが面倒なので、中を覗くのは止めておく。

滑走コースから分岐
避難小屋

傾斜が増すと、今日のサラサラの雪ではシールの効きが悪くなるが、それは普通なので問題無い。ここまで快調だ。振り返ると出発点を俯瞰し、菅平高原のスキー場を一望する。

トレースを辿って登る
菅平を振り返る

再び滑走コースに合流。スキーで登っている人、滑って来る人、ボーダー、スノーシューで降りて来る人、ザックにヒップソリをぶら下げた山ガールなど、いろいろなタイプの人と行き合う。群馬のスキー場ではまずお目にかかれないテレマーカーも、ここは多い。

滑走コースに合流
北アを遠望

スノーキャット終点から樹林帯に入って少し登ると、スキーヤーで大賑わいの根子岳頂上に着く。登りではシール等に問題なし。ただ、右足の踵に肉刺が出来かけてちょっと痛い。次回は少し厚手で新品の靴下を履いて対処しよう。

スノーキャット終点
スキーヤーが鈴生りの根子岳頂上

頂上からの展望は素晴らしい、まず正面には四阿山が大きく聳え、その左には志賀高原の山々を遠望する。一際高く白いのは横手山かな。妙高・火打は樹林が邪魔するので、頂上を少し下がった所から見える。北アは霞んでいるが、白馬、唐松、五竜を指呼できる。

もう午後も1時過ぎで腹ペコだ。スキー板を並べて置いて腰掛け、鯖味噌煮缶をツマミにDRY ZEROを飲む。今日は風を避ければ暖かいので、雪で冷やしたビール(味飲料)が美味い。それから鍋焼きうどんを作って食べ、滑走に向けてエネルギーの充塡完了。

根子岳から志賀高原を遠望
根子岳頂上の石祠
後方は四阿山
根子岳から北アを遠望
高妻山(左)と妙高連峰

さてお楽しみの滑降である。山に来て整地された所を滑るのは勿体ない。滑走コースから外れ、良さそうな斜面を繫いで滑って行く。雪質は重くて曲がりにくく、快適な滑りとは言えないが、それでもなんとかなるところがテレマーク初心者だった前回とは違うところかな。ガイドツアー?のテレマーク3人組もいて、彼らは谷を滑っている。谷の中の方が雪が柔らかくて良さそうだ。こちらの尾根の上はカリンカリンである。失敗したー(^^;)

開けた斜面を滑走
滑った斜面を振り仰ぐ
右の谷の方が雪は良さそう

最後は林間を抜けて滑走コースに出、奥ダボス第1リフト終点に戻る。いやー、山スキーはやっぱり面白いな。奥ダボスと表ダボスのゲレンデで一本ずつ滑り、回数券を使い切ったのち、帰途につく。朝方は凍っていた車道も今日一日の陽気ですっかり解け、明るい陽射しが降り注ぐスキー場を眺めていると、厳しい冬は過ぎて春は近いと感じる。

林間に入る
表ダボスゲレンデから
根子岳(左)と四阿山

帰りは真田ふれあいさなだ館に立ち寄る(500円)。スキー帰りの客が多いかと思ったがそれほどではなく、ゆったりと湯船に浸かる。風呂上がりに鏡を覗いたら、結構いい色に日焼けした顔があった。