塩見岳

天気:
メンバー:T
行程:鳥倉林道ゲート 4:40 …登山口 5:20 …三伏峠 7:30 …本谷山 8:30 …塩見小屋 10:10 …塩見岳東峰(3052m) 11:15〜12:05 …三伏峠 15:10 …鳥倉林道ゲート 16:55

金曜日に代休が取れた。予報によると緩い西高東低の気圧配置で絶好の天気とのこと。10月も末で寒さや雪の心配はあるが、そうない機会なので南ア3,000m峰に日帰り(駒ヶ根に後夜泊)で出かけてみた。念のため、避難小屋泊を想定した装備は持って行く。

桐生を前日21時半に出発し、藤岡IC→佐久ICを経由、和田峠を抜けて諏訪IC→松川IC、小渋川沿いのすごいワインディングロードを経由、鹿塩から鳥倉林道に入る。ゲート前の駐車場に3時頃到着。車が2台ほど停っているが中の人はいない。車内でしばし仮眠する。

夜明け前、ヘッドランプをつけて出発。満天の星空を背景に稜線のシルエットが浮かぶ。林道から登山道に入ると、やがて星が消え、明るくなってくる。予報どおり快晴だ。塩川からの道を合わせ、三伏峠に着く。

三伏峠小屋はとうに冬季休業中で、冬季避難小屋のみ開放されている。ゆるく登った三伏山は這松の頂上で、展望が開ける。本谷山を越えると立ち枯れの多い樹林帯で、傍目は平らに見えるが距離があり、結構疲れる。睡眠不足も出て、日溜まりで数十分爆睡した後、復活。


三伏山から三伏峠小屋


三伏山から塩見岳
奥は白根三山

再び登りにかかり、塩川新道を合わせて塩見小屋へ。ここも一部開放。天狗岩を越え、岩をつかむ最後の登りで西峰に到着。東峰越しに富士山が見える。東峰まで行って、3,000m峰の頂上で大展望を一人占めし、眺めを酒菜にビールを飲んでラーメンを作る。岩陰で風を避けていればあまり寒くはない。


塩見小屋から
天狗岩と塩見岳


塩見岳西峰から
東峰と富士山


塩見岳東峰から
農鳥岳、間ノ岳、甲斐駒(左奥)


塩見岳東峰から
荒川三山と笊ヶ岳(左奥)

展望についてはすごい!の一言。中アは真横から丸見え。北アはもう白い。南アは、仙丈ヶ岳、甲斐駒、北岳、間ノ岳に農鳥岳(この2つは図体がでかい)。蝙蝠尾根がのびやかで歩くと気持良さそう。9月に歩いた赤石と聖はちょっと隠れるが、荒川三山、大沢岳、中盛丸山、兎岳は見えている。富士山の左、遠くには金峰〜大菩薩連嶺がずらっと。

帰りは往路を戻る。途中、登ってくる人が一人いたのが、今回会った唯一の登山者だった。夕焼けに周囲の山の紅葉が映える中、日没直前に駐車場に到着。明日も休みなので、鹿塩温泉に泊りたかったのだが、平日だから空いているのではという読みは甘かった(なにせ麓は紅葉のハイシーズン)。小渋湖温泉や伊那大島周辺の宿も当ったあげく、結局駒ヶ根駅前のビジネスホテルに宿泊。しかし、空木岳の帰りにも入った駅前の居酒屋山田でまた飲めたのは良かった。