三床山
この週末は軽登山部向けに近場の里山歩きを企画。小さい山ながらも変化に富んで面白い、と巷で人気が高い三床山(みとこやま)に3人パーティで登って来ました。
桐生を朝9時に車で出発。途中でHさんをピックアップして、三床山登山口の駐車場へ。以前は、鹿嶋神社入口の駐車場が利用されていたが、現在は入口を少し過ぎた太陽光パネル際の空き地が駐車場となっている(駐車場が変更された経緯については、YAMAPのメガネ氏の「三床山・金原山」の記事に詳しい)。10数台分程の駐車スペースは8割方埋まっており、人気の程が窺える。
10数年前に三床山に登った際(山行記録)には三床山→二床山→一床山と反時計回りに周回したので、今回は時計回りに周回することにして、まずは一床山に向かう。今日は穏やかに良く晴れて寒さも緩み、絶好の山歩き日和だ。
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丈の高いシノダケ藪を綺麗に切り開いて整備が行き届いた登山道を進む。すぐに高松への登山道を右に分ける。平坦な山麓の道をしばらく進み、斜面に取り付いて小さくジグザグを切って登る。程なく、尾根の上に登り着くと展望が開け、行く手に一床山が眺められる。小さく尖った頂の上に大勢のハイカーさんが居るのが見える。
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チャートの露岩が多く、樹林が疎らで眺めの良い尾根をゆるゆると登って、西入の頭に着く。冬枯れの木立の間から間近に一床山を望み、その右には三床山のぽっこりとした頂も姿を表す。ここには「沢入の滝 広場→」の道標があり、どんな滝なのか興味を惹かれる。
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西入の頭から尾根道を辿り、岩尾根の急坂をひと登りして一床山の頂上に着く。山頂は狭く、10人程のハイカーさんが休憩中で満杯。「一床山(ひととこやま)325m」と記された山名標識が設置されている。これまで「いっとこやま」と読むのかと思っていた😅
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周囲に高い木立がなく、ほぼ360度の展望が得られる。西にはこれから歩く二床山、三床山への稜線が続き、その向こうには葛生の石灰鉱山から諏訪岳、晃石山にかけてのスカイラインを望む。北には足尾山地の山並みが幾重にも連なる。遥かに白く日光連山を望むが、頂は雪雲に隠れて見えない。西には彦間川を隔てて寺久保山と相対し、右奥に冠雪した浅間山や赤城山を遠望する。
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風は強くはないが、じっとしていると標高が高くなった分、さすがに寒い。一通り展望を楽しんだのち、頂上を辞して三床山に向かう。一床山からの下りは急な岩場で、鎖も設置されている。小さなギャップから鎖のある岩場を登り、稜線を辿って「二床山(ふたとこやま)318m」の山名標識のあるピークに着く。こちらは休憩しているハイカーさんは居ない。高松への尾根道を右に分けると、三床山への稜線の眺めが開ける箇所がある。稜線の下には岩壁が連なり、300m級の低山らしからぬ険しさがある。
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金原山への縦走路の分岐を過ぎると岩稜が現れ、ロープを伝って岩稜をトラバース。その先に長い鎖場の下りがある。前回、こんな鎖場あったっけ。左下に巻き道があり、前回はそちらを通ったようだ。鎖場は足場を順に辿って問題なく下れるが、最後の一段は岩が脆いので注意。一同、ちょっとした緊張感を楽しんで無事に下る。
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右に鹿嶋神社への沢コースを分け、ザレた急斜面をジグザグを切って登る。出尾根(三床山南尾根)コースの分岐を過ぎ、ひと登りで三床山の頂上に着く。頂上は小広く平坦で、三角点標石と3基の石祠がある。北に木立を透かして日光連山が眺められるほか、南面の樹林が切れて山麓のゴルフ場が俯瞰でき、緑が鮮やかなフェアウェイや噴水が眺められる。
丸太ベンチに腰を下ろし、ガソリンコンロでお湯を沸かして、お汁粉や味噌汁などでごくごく軽い昼食をとる。あとは出尾根コースを下るだけだ。最初はザレた急斜面の下りが続く。傾斜が緩み、植林や常緑のヒサカキに覆われたなだらかな尾根道を辿る。
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程なく山麓に下り着き、平坦な作業道を歩いて鹿嶋神社に至る。神社にお参りし、今回の山行の無事を感謝。穏やかな晴天に恵まれ、快適な山行であった。
帰りは、佐野ラーメンを食べに行く(そのために、ごくごく軽い昼食しかとっていない)。最初に立ち寄ったラーメン店は、もう14時を回っているのに順番待ちのお客さんが大勢。ラーメン好きが多いなあ。ここは諦めて次の店へ。「めん処くりはら」という店に入る。こちらも繁盛しているが、少し待っただけで着席でき、ネギラーメンと餃子を注文する。
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佐野ラーメンを食べるのは、私は超久し振り(調べたら最後は8年前)。今日は、腹を空かしていることもプラスして、ラーメン、餃子とも美味し過ぎて感動。さっぱりしたスープが堪らん。一同、大満足して食事を終え、桐生への帰途についた。