三葉つつじ山

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メンバー:T
地図 位置を地理院地図に重ねて表示します。

足利百名山№72の三葉つつじ山には、ミツバツツジが咲いているときに訪れたいと思っていたところ、くまたか氏のブログの4/5の記事でちょうど見頃と知った。桐生の自宅から車ですぐの小さな里山なので、平日の早朝に思い立って出かけてきました。

朝6時に桐生の自宅を車で出発。県道小俣桐生線を足利方面に向かい、約10分程で清水川に架かる新清水川橋に着く。「小俣三葉つつじ自生地」の看板があり、橋の袂の駐車スペースに車を置く。橋の上手、川に迫る急斜面に点々とピンクの花の群落が見える。

足元だけトレランシューズで、あとは普段着。カメラとスマホだけ持って出発する。川沿いの道を歩くと「清水川さくらとつつじの里」と刻まれた御影石の新しい石碑があり、桜の苗木が植栽されている。三葉つつじ山は比高50m程の里山だが、川に面する斜面は崖に近く、点々とピンクの花が咲いて、里山らしからぬ険しさを感じる。


「小俣三葉つつじ自生地」の看板


小俣三葉つつじ自生地

自生地の入口には「県指定天然記念物 三葉つつじ自生地」の石碑と説明板が設置され、説明板には次のように書かれている。

小高い西向きの急斜面に、ミツバツツジが群生しています。この地のツツジは古くから地域の人々に親しまれており、これを折ると災いがあるとして、保護されてきました。
ミツバツツジは、本州の中央部に分布するツツジで、南限は鈴鹿山地です。ここは北東限に相当し、栃木県内では唯一の自生地となっています。開花期は三月下旬から四月上旬で花色は紫色、足利地方に多いトウゴクミツバツツジ(紫つつじ)の花は雄しべが普通十本であるのに対し、このミツバツツジの雄しべは五本という特徴があります。
地域の人々が「小俣三葉つつじ愛護委員会」を組織し、保全に努めてています。

入口から良く手入れされた山道に入り、急斜面をジグザグに登ると、台座に「成田山」と刻まれた石碑と「征清紀念碑」の石碑、一株の見事なミツバツツジがある。


石碑と説明板


「成田山」石碑とミツバツツジ

ミツバツツジの他の株にはなかなか近づけないが、この株は接写し放題だ。たくさん写真を撮っていたらデジカメのバッテリーが切れたので、以降の写真はスマホで撮影する。


「征清紀念碑」石碑


ミツバツツジ(1)

パッと見もトウゴクミツバツツジとは感じが異なるが、良く見ると1本の雌しべの周りに確かに5本の雄しべがあることがわかるから、これでトウゴクミツバツツジとミツバツツジの見分け方はバッチリ会得できた、かな。期待以上に見事な咲っぷりに大満足する。


ミツバツツジ(2)


奥に桐生吾妻山を望む

山道はさらに上に続き、登って行くと急斜面の上端に着いて、ここに「足利百名山第72座三葉つつじ山」の山名標識がある。眺めも良く、渡良瀬川を隔てて八王子丘陵の茶臼山を望む。三葉つつじ山の厳密な最高地点はもう少し奥のようだが、酷い笹藪に覆われている。普段着なので、藪に突入するのはやめておく。


頂上まで歩道が続く


三葉つつじ山頂上


足百№72三葉つつじ山の標識


恵性院の墓地に下る

頂上からさらに踏み跡が通じ、樹林の中を少し下ると恵性院の墓地の上端に出る。向かいの里山には桜が咲き、新緑に覆われて、この眺めもなかなか良い。墓地の中を通って車道(笛吹坂)に下り着く。ここに恵性院の駐車場があるが、参拝以外の駐車は寺に一声掛けるように、との立て看板がある。


清水川からミツバツツジを見上げる


自生地入口に戻る

あとは清水川沿いの車道を歩き、自生地入口を通って駐車地点に戻る。斜面を見上げるとミツバツツジの群落が点々とある。ぐるっと回っても30分とかからない極軽い山散歩だったが、旬のミツバツツジを見ることができ、ついでに足百の一座をゲットして、満足度が高い。R50沿いのGSで給油したのち(171¥/ℓ😵)、7時少し過ぎに帰宅した。

参考URL:やまの町桐生「不動山