妙高山

2019年8月11日(日)
天気:
メンバー:T
行程:燕温泉 5:15 …称明滝 6:10 …天狗堂 7:45〜7:55 …妙高山(2454m) 9:40〜10:00 …長助池分岐 11:10〜11:15 …長助池 11:40〜12:15 …黄金清水 13:05 …大倉沢 14:00 …二合目(麻平分岐)14:35 …燕温泉 15:10
ルート地図 GPSのログ(赤:往路、青:復路)を地理院地図に重ねて表示します。

先週、久し振りに山を歩いたところ、やはり足がだいぶ鈍っている感じ。今週末もリハビリを主な目的として、妙高山に登ることにする。妙高山には1982年に初めて登り、そのときは燕温泉から入り、高谷池ヒュッテ泊で火打山に縦走している。今回は妙高山のみの日帰りで、燕温泉から時計回りで周回する計画を立てて出かけてきました。

桐生を深夜に車で出発、高速を走って妙高高原ICで降りる。赤倉温泉から燕温泉に向かおうとしたら、関見峠を通る道は落石のため通行止になっている。関温泉へ迂回して、夜明けの燕温泉に到着。温泉街の手前にある日帰り客用駐車場に車を置く。遠方のナンバーの駐車が多く、7割方埋まっていて、出発準備中のハイカーさんもちらほら。さすが日本百名山。朝食にパンを食べ、WCを済ませて出発する。

すぐに仄かな硫黄臭が漂う温泉街を通り抜ける。以前は通りの両側に温泉宿が建ち並んでいたように記憶しているが、現在は左側に空き地が多い。燕温泉スキー場も廃止され、ちょっと寂れたような気がする。

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燕温泉

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石段を登って薬師堂へ

温泉街の外れで右に野天風呂「河原の湯」への歩道を分け、左の石段を登って、温泉街を見おろす高台に建つ薬師堂に出る。ここからスキー場跡の開けた緩斜面を登ると、すぐに野天風呂「黄金の湯」がある。スキー場跡の中の簡易舗装の道を緩く登って行くと、やがて行く手に妙高山が現れ、意外に尖った山容が青空に高く聳えて、テンションも高まる。

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黄金の湯

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妙高山を仰ぐ

スキー場跡の外れから、さらに簡易舗装道を登る。振り返れば、まだ暁の色を残す雲海と東頸城丘陵の山並みが眺められる。道は大きくジグザグを切ったのち、幅を狭めて山腹をトラバースする道となる。V字に深く侵食された北地獄谷を隔てて、荒々しいカルデラ壁を聳り立てた神奈山が眺められる。

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前山と東頸城丘陵を振り返る

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神奈山を望む

鬱蒼と樹林が茂る急峻な山腹をトラバースすると、やがて樹林が切れて前方の眺めが開け、小屋と滝、妙高山が見えてくる。この小屋(といっても無人の物置)のある地点が赤倉温泉源湯で、水場もある。

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ソバナ

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北地獄谷の右岸をトラバース

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赤倉温泉源湯

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称明滝(上)と光明滝

源湯のすぐ先に称明滝、光明滝が連続してかかる。称明滝の下では、3人組の年配ハイカーさんが休憩中。瀑身は温泉成分で乳白色と黄土色の帯状に染まる。滝下にはコンクリ製の湯船があり、湯を張ればとても開放的で野趣に富んだ温泉が楽しめそうだ(ネットを検索したら、ここで入浴したという記事があった)。

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称明滝

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ジグザグの急登

称明滝の左横の急斜面をジグザグに登り、滝上に出て、穏やかな渓流に沿って登る。四合目の道標があり、右に麻平への道を分ける。行く手に妙高山へ続く稜線を高く仰ぎつつ、日陰の谷間を登る。胸突き八丁の道標で一休み。ここから一直線の急坂となる。坂の途中、右手に急峻な山肌を巡らせた妙高山の頂上が高く眺められる。

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四合目(麻平分岐)

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胸突き八丁から妙高山を仰ぐ

胸突き八丁を登り切り、稜線を緩く辿ると六合目(天狗堂)。大谷ヒュッテからの登山道を合わせる。小広い平地の隅に天狗堂と刻まれた石祠がある。ハイカーさん数組が休憩中。私も広場の片隅に腰を下ろして休む。朝8時にして既に陽射しが強く、かなり暑くなってきた。

一息入れて再び歩き出す。小さな池塘を過ぎ、七合目(標高2070m)の標識を見て、ササとダケカンバ等の樹林に覆われた稜線を登る。ところどころから妙高山の頂を望むことができるが、まだまだ高い。標高差は400m近くある。

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六合目(天狗堂)

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妙高山はまだまだ高い

日なたと木陰が交互する稜線を登ると八合目(風穴)。岩の隙間から冷風が吹き出し、暑さと登りで火照った顔に当てるとヒンヤリと気持ち良い。充分に涼んで、元気回復。さらに傾斜を増した斜面を登ると大きな岩場の基部に着く。ここには九合目の標識がある。

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八合目(風穴)

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九合目(鎖場)

この岩場は刻まれたステップと鎖で簡単に登ることができる。振り返れば登ってきた稜線を見おろして一望。雲が湧き始めて、山麓を覆い始めている。なかなか高度感があり、爽快な眺めだ。

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鎖場から登って来た尾根を俯瞰

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高度感のある岩場

岩場の上は急斜面が続き、グングン高度を上げる。やがて溶岩の岩場となり、下ってくるハイカーさん多数と交差。急登の連続で最後は少々グロッキーとなりつつ、妙高山の頂上に登り着く。

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急登が続く

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アキノキリンソウ

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頂上直下の岩場

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妙高大神を祀る妙高山頂上

頂上には妙高大神が祀られ、周囲の岩場では多数のハイカーさんが休んでいる。私も少し離れた所の岩に腰掛けて休憩。頂上の展望は360度に開け、西には火打山、焼山、目を左に転じると三田原山の上に後立山連峰がズズズいーっと遠望され、雲間に一瞬、槍ヶ岳も見えた。その他の方向の展望は、残念ながら湧き上がってきたガスに遮られる。

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妙高山から北アを遠望

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妙高山から焼山、火打山を望む

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トウヤクリンドウ

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ヤマハハコ

缶ビールを飲んで喉を潤したのち、長助池・大倉乗越方面に向かう。ほぼ平坦な稜線上に巨大な溶岩がゴロゴロ山積する。特に日本岩と呼ばれる岩は巨大だ。草叢に咲くアキノキリンソウやトリカブトを見ながら、岩の間を縫って進むと、程なく三角点標石と「妙高山北峰」の標識がある小ピークに着く。ここは休まずに通過。

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妙高山頂上を振り返る

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北峰への稜線

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日本岩

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妙高山北峰

石祠のある岩屋を過ぎ、北斜面の急な下りに入る。樹林に覆われて眺めはなく、木の間から焼山と火打山が垣間見える程度。急坂をひたすら下り、ようやく火口原の底に近づいて傾斜が緩むと、長助池分岐に着く。ベンチがあり、腰掛けて水を飲んで一休みする。

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急斜面を下る

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焼山と火打山を望む

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火口原へ下る

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長助池分岐

左に大倉乗越への道を分け、右の長助池への道(燕新道)に入る。灌木や笹に覆われた緩斜面を下ると、ぐるりと山に囲まれた中、ぽっかりと明るく開けた草原に出る。草原の中には池塘が点在する。ここが長助池で、ベンチもあり、休憩にうってつけの場所だ。ここで昼食とし、長閑な風景を楽しみながらカップ麺を作って食べる。

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長助池

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長助池から三田原山を仰ぐ

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長助池に咲くイワショウブ

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トラバース道が続く

長助池からは笹と灌木に覆われた緩い斜面をトラバース気味に下る。途中、小さな草原に出るところもあるが、麓からガスが流れてきて、展望はほとんど得られない。道が単調なせいか、この下りは長く感じる。40分程で三ッ峰・神奈山への分岐を過ぎ、さらに10分程で黄金清水に着く。冷たい水がバンバン流れ、たっぷり飲んで元気回復。ベンチもあり、腰掛けて一休みする。

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大倉分岐

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黄金清水

この先も同じようなトラバース道が延々と続く。やがて傾斜が増し、カルデラ壁を見上げながら樹林に覆われた斜面を下る。最後はジグザクの急降下となり、赤褐色の水がドウドウと流れる大倉沢の谷底に下り着く。

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まだまだ続くトラバース

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カルデラ壁の急斜面を下る

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大倉沢を渡る

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大倉沢

沢に架かるしっかりした木橋を渡って一休み。沢の水で汗を拭う。ここから、右岸の山腹を下る。下流から濃いガスが上がってきて、何やら雷雨が来そうな雲行きだが、ここまで来ればひとまず安全圏だ。ブナ林の緩斜面をトラバースして二合目(麻平分岐)に着く。

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再び大倉沢を渡る

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大倉沢の右岸を進む

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山腹をトラバース

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二合目(麻平分岐)

二合目から樹林に覆われた急斜面をジグザグに下る。惣滝への道(通行止)の分岐を過ぎ、草地の斜面を下って、北地獄谷を新しい吊り橋で渡る。野天風呂「河原の湯」は、橋の袂から谷に降って北地獄谷に少し入った所にあり、橋の上からは見えない。

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急坂をジグザグに下る

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新しい妙仙橋へ下る

ここからは平坦で幅広い歩道となり、河原の湯に向かう入浴客数組とすれ違って、程なく燕温泉に到着。駐車場に戻る。いやー、疲れた。妙高山には久し振りに登ったが、こんなにきつい山だったっけ(^^;)。足が鈍っていたことを差し引いても、今回のコースはなかなか険しく、行程も約10時間(休憩込み)と長めで、がっつり歩き応えがあると思う。

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谷底の残雪

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燕温泉に帰り着く

車に荷物を入れ、着替え一式を持って、温泉街入口の花文という宿へ日帰り入浴で入る(男性400円、女性500円)。硫黄臭のする白濁した湯で源泉掛け流し。設備はちょっと古めだが、それがまた山の出湯らしい風情がある。極楽。熱めの湯にゆっくり浸かり、足の疲れを癒したのち、桐生への帰途についた。


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