筑波山

2017年4月2日(日)
天気:
メンバー:T
行程:つくし湖 8:35 …薬王院 8:55〜9:10 …林道を横切る 9:40 …大石重ね 10:15 …男体山(871m) 10:40 …御幸ヶ原 11:00 …女体山(877m) 11:15〜11:20 …御幸ヶ原 11:35〜12:00 …大石重ね 12:10 …林道を横切る 12:30 …薬王院 12:55 …つくし湖 13:10
ルート地図 GPSのログ(赤:往路、青:復路)を地理院地図に重ねて表示します。

筑波山は一度登ったことがあるが、そのときはロープウェイ利用で女体山頂上に登っただけ。ロープウェイ駅から頂上までは標高差約40mしかなく、徒歩5分で着いてしまい、靄のため展望も良くなく、頂上は岩がゴツゴツしているな、くらいしか印象が残っていない。

昨年、筑波山塊の難台山加波山に登って、結構楽しめたので、筑波山にも再び興味が湧いて、ちゃんと麓から登ってみたくなった。登山コースを調べると、交通アクセスが便利な筑波山神社を登山口とするポピュラーなコースの他に、西麓から登る薬王院コースと称する登山道があるらしい(茨城県HP:筑波山登山道コースマップ)。筑波山頂を目指す登山道の中では最長のコースで、利用者が少なく静かな山歩きが楽しめるとのこと。これは面白そうだし、トレーニングにもなりそう、ということで出かけてきました。

桐生を朝6時過ぎに車で出発。R50を下館まで走り、茨城県道筑西つくば線を南下して筑波山に向かう。行く手には青空と白い雲を背景に筑波山がキリリと聳え、標高877mの低山とは思えない険しさを持った山容が眺められる。

筑波山麓にあるつくし湖に向かい、桜が咲き始めた湖畔の道を半周して、東岸の駐車場に車を置く。既に数台の駐車があり、ここから筑波山に登る人もそれなりに多いようだ。

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東麓より仰ぐ筑波山

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つくし湖東岸の駐車場

登山靴に履き替えたりして出発の準備をしている間に、ハイカーさんが「展望台→」の道標のある階段から山に入って行くのを見かける。あそこが登山道かな。後について登り始める。すぐに東屋と「薬王院→」の道標があり、道はこれでOKだ。

鬱蒼とした樹林中の山道を辿って谷間に入ると、大岩に掛けられた樋から水が落ち、岩上に不動尊が祀られている。しっとりした良い雰囲気の道である。さらに東屋や鹿威しがあり、短い急坂を登ると舗装道に出る。この道を右に辿ると、薬王院の入口。関東ふれあいの道の道標があり「←山頂(御幸ヶ原)↑酒寄駅(近道)酒寄駅1.8KM→」と表記されている。酒寄駅は既に廃線となった筑波鉄道筑波線の駅だ(後日調べると1987年に廃線)。

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展望台入口

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鬱蒼とした樹林の中を登る

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掛樋の滝と不動尊

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椎尾山薬王院の入口

せっかくなので、薬王院に参拝して行こう。入口には立派な仁王門とシイの大木がある。説明板によると椎尾山薬王院は(奈良時代の)延暦元(782)年の開創で、本尊の薬師瑠璃光如来像は鎌倉時代の作とのこと。古刹である。

仁王門を潜り、参道石段を上がると本堂と三重塔が建つ。いずれも年季の入った立派なものである。鬱蒼と茂るシイの森に囲まれて、自然環境も素晴らしい。

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薬王院三重塔

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薬王院本堂

本堂向かって右手にまっすぐ進み、車道と合流する地点が薬王院コースの登山口である。登山道に入ってすぐのT字路は左へ。杉林とシダに覆われた浅い窪を登る。

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薬王院コース登山口

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杉とシダの林を登る

程なく小尾根に出て右折、緩斜面を直線的に登る。アオキが繁茂するが、高木はまだ冬枯れで陽当たりが良い。行く手には木の間に筑波山が眺められる。もう下って来る人がいると思ったら、トレイルランナーだった。やがて林道鬼ヶ作線を横断する地点に着く。先行していたハイカーさんが休憩中。私も立ち休みし、小腹が減ったので破れ饅頭を頬張る。

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小尾根に出て緩く登る

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アオキの林が続く

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アオキの実

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林道を横切る

再び登山道に入り、傾斜が増してくると木の階段が現れ、急斜面を一直線に登る階段道となる。これは良いトレーニングになるな。意識して少しペースを上げて登る。

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階段道が始まる

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階段の急登が続く

階段道を登りきり、710m三角点峰(坊主山、別名筑波隠し)の南面山腹を巻いて稜線上に出る。行く手に木の間から男体山を間近に望みつつ、薬師高原とも呼ばれる緩やかな稜線を辿る。

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山腹の巻道に入る

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稜線に出て緩く登る

程なく男体山の山腹を一周する自然研究路に合流し、左右に道が別れる。この分岐には小石を積み上げた小さな塚がある。説明板によると、この塚は大石重ねといい、小石を持って登山すると疲れず、罪も消える、とか、男体山、女体山の石を拾って神棚に供えれば子宝を授かる、などの信仰によってできたものだそうだ。願い事を書いた新しい小石も積まれ、現在も信仰されているようである。

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自然研究路に合流

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大石重ね

この分岐を右に進んで、男体山西面のトラバース道に入る。結構急な斜面には、昨日降ったと思しき雪が薄く積もっている。道は簡易舗装されているが、地盤が緩いためか、路面が外傾しかけている。

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右の自然研究路を辿る

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急斜面をトラバースする

ジグザグに登って小尾根上に出ると右に展望台があり、岩場の上に立つと西から南にかけて展望が開け、山麓から彼方へ広がる関東平野を俯瞰する。木の梢にちょっと邪魔されるが、登山口のつくし湖や薬王院の三重塔も見おろせて、結構登ったなと感じられる。

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展望台

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展望台から山麓を俯瞰

自然研究路はこの先、男体山の南面を巻いて御幸ヶ原に通じていたが、途中で登山道が崩壊して通行止となり、現在は男体山頂上へ迂回路が設けられている。岩場と笹原の間を縫って稜線を直登すると、石垣の上に立派な社が建つ。ここが男体山頂上で、社は筑波山神社男体山御本殿だ。御幸ヶ原から登って来た人でいきなり人数が増え、お参りする人や展望を楽しむ人で、広くない山頂はみっしり大賑わいである。

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稜線を急登

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男体山頂上

頂上直下には古びたRC造でひと気のない建物があり、説明板によると共同気象観測所だそうだ。ここから正面に女体山を眺めつつ、露岩の多い山道を御幸ヶ原に下る。雪が融けて所々滑り易い。続々と登ってくるハイカーさんと下りのハイカーさんが交差して、のろのろ進む。ハイカーさんだけでなく、軽装の観光客も登って来る。先を行くおばさんグループの会話が耳に入ってきて、滑落しないように注意して〜、いやもう私人生で滑落した、などと漫談中。おもろい。

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共同気象観測所

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女体山を望む

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男体山から御幸ヶ原への下り

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御幸ヶ原に下り着く

御幸ヶ原に下り着くと、ハイカーさん、観光客入り混じってさらなる賑わい。ケーブルカーの山頂駅や建ち並ぶ土産物店を過ぎ、女体山に向かう。

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御幸ヶ原から女体山を見る

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御幸ヶ原から男体山を見る

女体山へはブナ林に覆われた緩やかな尾根を登る。ブナの下生えの草地には「かたくりの里」の看板があるが、開花にはまだ早いようだ。ロープウェイ駅からの道を合わせ、石段を登って、女体山御本殿の建つ女体山頂上に着く。

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女体山へブナ林を登る

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女体山の頂上直下

頂上は大きな岩場で、三角点標石と「日本百名山 筑波山 標高877m」の石柱が建つ。こちらは男体山以上にハイカーさんで大賑わい。しかし、岩場に登れば大展望が開け、人気があるのも納得である。まず、東に延びる主稜線上にはロープウェイつつじヶ丘駅の駅舎が見える。目を北に転じると、八郷盆地と難台山、加波山などの山並みを遠望する。

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女体山頂上

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ロープウェイつつじヶ丘駅を俯瞰

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女体山から加波山を望む

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女体山から難台山(左奥)を遠望

北には御幸ヶ原を隔てて、端正な三角形の男体山を望む。ゆっくりしたい所だが、続々とハイカーさんが登って来るので、一通り展望を楽しんだら頂上を辞して御幸ヶ原に戻る。

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女体山から男体山を望む

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女体山御本殿

まだ11時だが今日は朝食が早かったから、そろそろ腹が減ってきた。一応、昼食にパン類は持ってきているが、土産物屋の前に幟が出ている「つくばうどん」が気にかかる。数軒ある店の一つを適当に選んで入り、注文(950円)。具にゆで卵、つくね、昆布、三つ葉が加わったけんちんうどんという感じで、彩りが良く、味の方もなかなか美味かった。

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御幸ヶ原の店に入る

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つくばうどん

昼食に満足して下山にかかる。帰りは男体山を北面の自然研究路で巻き、あとは往路を薬王院に戻る。急な階段道も下りならばあっという間である。

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北面の自然研究路

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大石重ねの分岐に戻る

薬王院からは「↑酒寄駅(近道)」の道標に従って、仁王門真向かいの石段を下ってみる。これがかつての参道らしいが、もう歩かれていないようで、石段は崩れ、竹藪が両側から被さり気味の箇所もあって、廃道まっしぐらである。車道に降り着いた地点には小滝や不動尊、関東ふれあいの道の道標がある。整備されれば良い感じの古道なのだが…。

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薬王院正面の石段を下る

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かろうじて石段が続く

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ここで車道に出る

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つくし湖から筑波山を仰ぐ

車道を緩く下り、つくし湖の駐車場に戻る。休憩時間を含めて往復4時間半程の短い行程だったが、意外と自然が豊かで、コースも変化に富んで楽しめた。「あけの元気館」で立ち寄り入浴してさっぱり汗を流したのち、桐生に帰った。


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