本宮山

2016年9月3日(土)
天気:のち☀︎
メンバー:T
行程:長山駅 6:25 …ウォーキングセンター 6:50 …馬背岩 7:30 …砥鹿神社奥社 8:15 …本宮山(789m) 8:25〜8:35 …本宮の湯 9:55〜10:45 …長山駅 11:10
ルート地図 GPSのログ(赤:往路、青:復路)を地理院地図に重ねて表示します。

愛知に所用で出かけ、その合間の土曜の午前が空き時間となったので、新・分県登山ガイド「愛知県の山」を参考にして、本宮山(ほんぐうさん)に登ってきました。

前夜は豊橋駅近くのビジネスホテルに宿泊。翌朝、チェックアウトして、不要な荷物を豊橋駅のコインロッカーに預け入れ、デイパックにTシャツ、ハーフパンツ、トレラン用シューズの軽装で豊橋6:00発のJR飯田線天竜峡行の普通列車に乗車。車窓の風景を眺めながら、コンビニで買ったパンとペットボトルのお茶で朝食を済ませると、程なく長山駅。ここで下車する。女性2人組のハイカーさんも下車して、同じく本宮山に登るようである。

駅前から緑の多い住宅地を通り、跨線橋を渡る。「本宮山」の道標に従って右折、道なりに進み、林と畑地に覆われた台地を緩く登る。行く手には本宮山の端正な三角形の山容が眺められる。途中から立派な生垣(後日調べたら、ラカンマキというらしい)が続く。薄雲が広がって日差しは弱く、まだ朝の涼しさが残るが、この時期の標高789mの低山だから、暑くなるのは必至。

*
JR長山駅

*
ラカンマキの生垣が続く

交通量の多い県道を横断すると、豊川市営のウォーキングセンターがある。本宮山に登るハイカーさんの多くは車でここまで来て登り始めるようだ。駐車場は既にほぼ満杯で、数組のハイカーさんが歩く準備をしている。なかなか人気のある山だ。

*
本宮山を望む

*
ウォーキングセンター

ハイカーさんに続いて本宮山に向かう。車道から登山道に入り、砥鹿(とが)神社の石鳥居を潜る。最初は傾斜の緩い尾根上の登山道を辿る。この道は本宮山上の砥鹿神社奥社の参道で、丁目石が間を開けて立ち並ぶ。中には「嘉永二(1849)年」の銘のある丁目石もあり、昔から参詣されていることがわかる。

*
長山登山口

*
表参道を登る

*
丁目の標石が立ち並ぶ

*
野猿坂

やや傾斜が増し、尾根を右から絡んで登ると、野猿坂の標識がある。二十一町目で砂利道を横断し、急坂を階段で登ると「見返り峠」の標識がある。杉、モチノキ、ツバキなど常緑樹に覆われた尾根を登ると大きな露岩が現れ、馬背岩(うまのせいわ)の標識がある。

*
砂利道を横断

*
馬背岩

ここからしばらく露岩の道が続き、変化があって面白い。右側に東屋を見て登ると、日月岩(ひづきいわ)の標識のある露岩がある。日月の文字が刻まれ、弘法大師の書と伝えられているのだとか。

*
梯子岩

*
石段を登る

石段を登ると石鳥居があり、「これより砥鹿神社境内」の立て札がある。露岩の坂を登ると、途中に「山姥の足跡」の標識のある岩場がある。靴底でこの足跡を擦ると足が軽くなるそうで、みんなやっているのか、岩のそれらしい個所が磨かれて白くなっている。

*
これより砥鹿神社境内

*
山姥の足跡

林道に出て、左へしばらく林道を辿り、再び登山道に入って小さな谷を登ると、お清水舎があり、冷たい水が飲める。これはありがたい。

*
林道から再び登山道へ

*
お清水舎

杉の大木の林の中に通じる階段を登り、石鳥居を二つ潜る。後の石鳥居には「是より霊峯本宮山 砥鹿神社 第一神域」の立て札がある。第一神域って、なんか格好良い。石段を登ると荒羽々気神社が建つ。荒羽々気(あらはばき)もカッコいい響き。健脚の守護神とのことである。

さらに石段を登ると、鬱蒼と茂る杉の巨樹に囲まれた砥鹿神社奥社に登り着く。由緒書きに依ると創祀は大宝年間(701〜704年)以前に遡り、昔より東海無双の霊域として尊崇されたとのこと。祭神は大己貴命(別称大国主命)である。社殿の裏手には樹齢約1000年、樹高30mの杉の御神木と参拝者休憩所・参籠所の古びた建屋がある。

*
荒羽々気神社

*
砥鹿神社奥社

*
杉の御神木

*
参籠所

参拝者にとっては砥鹿神社奥社が頂上で、地元の常連らしきハイカーさんはお参りしたのちに戻って下っていくが、三角点のある最高点はもう少し先である。東屋の建つ広場を抜け、本宮山スカイライン(本宮山は、実は車で登れる)を歩道橋で渡り、短い急坂を登ると、開けた草地の広場に電波塔が林立する本宮山頂上に着く。

草地の中に一等三角点標石と山名標があり、その脇に風化したコンクリの六角柱が建つ。こりゃ何じゃと思って近寄って見ると「天測点 地理調査所」というプレートが付いている。私は初めて見るもので、珍しい。後日調べてみると、天文測量のために全国48ヶ所に設置された基準点で、現在は用いられていないそうな。

*
本宮山頂上

*
天測点標石

頂上からの展望は、南に広がる豊橋平野が眺められるくらいである。天気が良くなって青空が広がり、涼しい風も吹いて気持ち良い。パンとペットボトルのお茶を軽く腹に入れ、往路を戻って下山する。まだ午前の早い時間だから、続々と登ってくるハイカーさんとすれ違う。事前情報はガイド本を読んだだけで、こんな大人気の山だとは知らなかった。途中、長山駅で下車した2人組ハイカーさんと交差して、もう登って来たのと驚かれる。

*
本宮山頂上より豊橋平野を望む

*
往路を戻る

標高が下がるのと日が高くなるのとで、グングン気温が上がる感じ。長山登山口に下り着き、そこから脇道に少し入ったところの日帰り温泉「本宮の湯」に向かう。ちょうど営業開始時間に着く。早い時間帯からお客が多い。

*
本宮の湯

*
登山口付近から仰ぐ本宮山

汗を流し、下着を着替えてサッパリ。また汗をかかないように、ゆっくり歩いて長山駅に向かう。濡れタオルを日除けにして歩いていたら、トラクターに乗った農家の方に「暑いねー」と声を掛けられる。タオルはじきに乾いてしまった。

長山駅に着くと、件の2人組ハイカーさんが列車を待っていた。話をすると豊橋から来られたとのこと。私は群馬から所用のついでで、と言って驚かれる。まあ、驚きますよね。でも、出先での山歩きは群馬とはまた違った雰囲気があって面白い。程なく来た11:24発の列車に乗車し、豊橋駅に戻った。


あにねこ登山日誌 © 2016 anineco.org