箱根山

2011年10月16日(日)
天気:
メンバー:S,S,T
行程:駒ヶ岳頂上駅 11:20 …防ヶ沢分岐 11:40 …神山(1438m) 12:25〜12:45 …大湧谷分岐 13:20 …防ヶ沢分岐 14:35 …駒ヶ岳頂上駅 15:10
ルート地図 GPSのログを地理院地図に重ねて表示します。

9月末に車を Freed Spike 号に買い替えたので、スポンサーのS&Sには早速乗り心地を体験して頂かなくては。ということで、箱根に一泊二日でドライブ&温泉旅行に出かけ、ついでに軽い山歩きをして来ました。

前日の15日(土)の朝、横浜の実家から車でのんびり出発。天気は曇りで良くないので、この日は山歩きは止めて、ドライブと観光にする。東名、小田原厚木道路を快適に走って箱根湯元へ。ここから箱根新道(2011年7月に無料化)を箱根峠まで登る。周囲の山はなかなか急峻で頂上付近には雲を纏い、「箱根八里」で「箱根の山は天下の嶮」と唄われたのもさもありなんという景観だ。

箱根峠から芦ノ湖湖畔に降りると、さすがはメジャーな観光地、大勢の観光客で賑わっている。元箱根でレストランに入って、昼食に湯葉蕎麦を食べる。さて、この後はどこに行こうか、と考えたとき、つれづれさんが10月の日記で大満足!と紹介していたポーラ美術館を思い出し、訪問してみることにする。

ポーラ美術館は、仙石原に近い小塚山の森の中にある。建物は半地下式で、エントランスはガラス張りを多用して外光を採り入れ、周囲の自然環境に良く調和している。内装は近代的で、建築自体がアートだ。ちょうど、レオナール・フジタ(藤田嗣治)の企画展が開催されていた。私は、藤田嗣治についてはほとんど知らず、細野不二彦の漫画「ギャラリーフェイク」の主人公・藤田玲司の名前の元になった画家、くらいの知識しかなかった(^^;)。しかし、独自の技法に基づいた乳白色を基調とする絵は、現代イラスト風のデザインセンスがあり(というか、そういうセンスの源流になっているのだろうが)、非常に好みだった。常設の絵画も充実していて、一同大満足!

美術鑑賞ののち、この晩の宿の箱根湯の花温泉ホテルに向かう。このホテルは駒ヶ岳の東麓、標高935mの高所にある。ゴルフ場に面した緩斜面に低層の宿泊棟が数棟建ち、ガラス張りの渡り廊下で結ばれていて、明るく現代的で快適なリゾートホテルだ。早速、露天風呂に入る。乳白色・硫黄臭の、これぞ温泉という感じの湯だ。夕食も大変美味しかった。

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ポーラ美術館エントランス

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箱根湯の花温泉ホテル

翌日の16日(日)は晴れの予報。朝になるとガスが流れて消えていき、部屋の窓からゴルフ場の芝生の向こうに相模湾が俯瞰できた。展望も素晴らしい。朝食を頂き、一同大満足でホテルを発つ。

今日は箱根駒ヶ岳ロープウェイで駒ヶ岳頂上に上がり、神山に登ることにする。晴れ間が広がってきたが、風がとても強い。ロープウェイが動いているかどうかが心配だ。

湯の花温泉からロープウェイ山麓駅の箱根園に向かう途中で、国指定史跡の元箱根石仏・石塔群に立ち寄る。駒ヶ岳と二子山の間の鞍部にある精進池の湖畔に、鎌倉時代の石仏や石塔が点在する。ここはかつての東海道だったとのこと。現在はR1が通る。もう少し時期が遅ければ紅葉も見事そう。お勧めの観光スポットだ。

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精進池

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元箱根石仏群の一つ
磨崖仏(俗称:二十五菩薩)

箱根園に着くと、ロープウェイは幸い運行していた。ただし、今日は強風のため運行休止になる可能性があり、その場合は徒歩で下山して頂きます、と出札口のおねえさんの話。まあ、大丈夫じゃないかな、と考えて、往復の切符を買う。

大勢の観光客と一緒にロープウェイに乗り込み、7分の乗車で頂上駅に着く。うわぁ、風が凄い。木立のない駒ヶ岳頂上はもろに風を受け、白い雲が草原を横切ってすっ飛んで行く。駒ヶ岳最高点の神社はすぐそこに見えているが、参拝は後回しにして神山に向かう。

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駒ヶ岳頂上駅付近より神山(奥)

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神山へ向かう

駒ヶ岳から少し下ると低い樹林帯に入り、風は遮られる。天気は好転して雲もすっかり消え、神山や遠く富士山が姿を現す。

防ヶ沢分岐を過ぎると樹林帯の中の緩い登りとなる。このあたりの紅葉はまだ早い?のか今ひとつで、ところどころ咲いているトリカブトの紫の花が彩りとして目につく。途中で多くのハイカーさんとすれ違う。やはり人気のハイキングコースだ。

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防ヶ沢分岐

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神山への登り

樹林帯をゆるゆると登り詰めて、神山の頂上に到着する。ここでも家族連れを含むハイカーさんが休憩中。樹林に囲まれて展望に乏しいが、僅かな木立の間から富士山が見える。樹林の陰で風を避けて腰を下ろし、パンで昼食とする。

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神山頂上

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神山頂上より富士山を望む

昼食後、往路をそのまま戻るのは行程が短過ぎるので、北の大湧谷の方へ少し下り、お中道を回って駒ヶ岳に戻ることにする。頂上から北へ下る尾根は往路に較べると細くて急で、山の印象がちょっと変わる。樹林もしっとりとして、いい感じに色づいている。「冠ヶ岳5分」という道標があったが、山頂は展望がないそうなので割愛する。

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冠ヶ岳を望む

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下り道の紅葉

どんどん下って大湧谷が見え始め、どこまで下るんだろうと心配になった頃、大湧谷と駒ヶ岳・早雲山駅の分岐点に着く。ここがお中道の入口だ。しばし休憩して、みかんで喉を潤す。

お中道は、神山の東側山腹をトラバースして、防ヶ沢分岐に至る道だ。すぐに早雲山への下山道を分けると東面の展望が開けて、明星ヶ岳辺りの箱根外輪山の明るく気持ち良さそうな稜線と、その向こうには丹沢の山々が望まれる。箱根外輪山一周なんてのもいいな。

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お中道・早雲山分岐

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明星ヶ岳(手前)と丹沢山塊を望む

お中道はやがて杉林の中に入る。すれ違うハイカーさんの中には、神山あたりでお見かけしたグループもいる。どうも、大湧谷起点で逆コースで周回する人が多いらしい。なので、すれ違うと漏れなく2度会うことになる(^^;)

杉林を抜けると広葉樹林の緩い登りとなり、防ヶ沢分岐で往路に合流する。ここから僅かの登りで駒ヶ岳に着く。

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お中道を歩く

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防ヶ沢分岐より駒ヶ岳を仰ぐ

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草原に咲いていたリンドウ

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駒ヶ岳より富士山を振り返る

駒ヶ岳頂上の草原に出ると、往路の時に輪をかけた物凄い強風が吹いている。飛ばされないように帽子を押さえて、最高点に建つ箱根元宮(はこねもとつのみや)に参拝する。芦ノ湖畔の箱根神社の奥宮として、昭和39年に西武グループの創業者・堤康次郎氏の寄進によって再建されたものとのこと。社殿はコンクリ製で有り難みは薄いが、相模湾と丹沢山塊の展望が素晴らしい。

まだ明るい時間なのに、ロープウェイ頂上駅の周辺には観光客の姿がなく、閑散としている。なんと、強風のためまさかのロープウェイ運休中。係員に尋ねると、運行を再開するかどうかは風次第でわからないとのこと。他一組のハイカーさんと駅で運転再開を待つが、もし再開しない場合には日没の前に防ヶ沢経由で下山しなければならない。20分程待って、もうタイムリミットか、という時、幸いにも運行再開のアナウンスが流れる。さらに一組のハイカーさんが駅に着くのを待って、下山のための最終便のロープウェイが動き出した。いやー、運が良かった。山麓駅に置いた車に戻り、実家への帰途についた。


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