天狗原山〜金山

2009年9月21日(月)
天気:
メンバー:M,T
行程:登山口 6:05 …水場 7:00 …ガレ 8:00 …天狗原山(2197m) 9:05 …金山(2245m) 9:50〜10:40 …天狗原山 11:10 …水場 13:00 …登山口 13:45
ルート地図 GPSのログ(往路)を地理院地図に重ねて表示します。

桐生山野研究会のMさんを車に乗せて、桐生を午前2時に出発。北関東道、上信越道を経由して妙高高原ICで高速を降り、真夜中の道を笹ヶ峰に向かう。WC休憩で立ち寄った笹ヶ峰キャンプ場の広い駐車場は、5連休中とあって、火打山を目指すハイカーさんの車でほぼ満杯になっている。車の外に出ると、放射冷却のせいか、非常に冷え込んでいる。今日は予報通り天気が良さそうだ。

少しずつ空が明るくなる中、未舗装の林道を慎重に走って乙見山峠のトンネルを抜け、小谷温泉方面へ下ると金山登山口がある。そのすぐ先の路側に、二か所計10台分くらいの駐車スペースがある。朝早いので、まだ軽が1台あるのみ。しかし、出発の準備をしている間に、もう1台やって来た。

登山道に入り、ブナ林の山腹を緩くジグザグに登る。ブナの幹は太く、深い皺が幾重にも刻まれて、さながら鍛えられた筋肉のようだ。

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登山口の駐車スペース

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ブナの大木の林を登る

ひとしきり山腹を登ると、水場に着く。小さな広場の脇に、ブナ林からしみ出た水が塩ビパイプを伝って流れ出している。水量は少ないが、冷たくて美味い。水場から湿っぽい道を辿り、数本の窪を渡ると尾根の上に出る。

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水場

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尾根を辿る

尾根道は樹林に覆われているが、ところどころから高妻山や、布団菱の白い岩壁と犬歯のような頂上ピークが格好良い雨飾山が見える。岩場を巻く所があったりして、意外と変化がある道だ。流水で掘り込まれた沢状の登山道を進み、再び尾根の上に出る。このあたりからオオシラビソが現れる。

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雨飾山を望む

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沢状の登山道を登る

やがて草原に覆われたガレ場に出て、滑り易い急斜面を注意して登る。特に滑る所にはロープが下がっている。上の方から歓声が聞こえるのは、先行パーティが大展望に快哉を叫んでいるらしい。実際、木がないので、高妻山から後立山連峰にかけての眺望が開けている。我々もガレ場の途中の平坦な場所で展望休憩を取る。草原には秋の花が咲き、特にフジアザミの紫色の大きな花が目を引く。

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滑り易いガレ場

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ガレ場から北ア・白馬岳の展望

ガレ場を登り切り、オオシラビソに覆われた1949mピークを越えると、行く手に三角形の山容の天狗原山が現われる。緑の中に黄葉や紅葉が混じってカラフルだ。ここから尾根道は傾斜を増す。足元にはゴゼンタチバナやマイヅルソウ(先行パーティを追い抜く際、花に詳しいおばさんから教えて頂いた)が赤い実を付けていて、こちらも秋の様子。

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天狗原山を仰ぐ

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天狗原山への登りで振り返る

急坂が緩むと笹原となり、やがて草紅葉の稜線となる。焼山と火打山が青空の中にくっきりと聳えていて、素晴らしい景観だ。天狗原山手前の草原の中には、可愛らしい石仏が置かれている。その回りには、重たそうな紫の花をたくさん付けた見事なオヤマリンドウが群生していた。

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天狗原山の草原の稜線

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天狗原山の石仏

ここから金山まで、頸城三山を眺めながら草紅葉の中を歩く爽快な稜線が続く。天狗原山のピークは平らで、どこが頂上か判然としない。登山道は稜線から少し下がった所をトラバースしていて、あるはずの三角点がどこか判らないうちに、登山道は金山への鞍部に向かって下り始める。

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オヤマリンドウ

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金山を目指す
右奥は焼山

鞍部から小さな窪を登ると、再び広い草原の尾根となる。草紅葉が綺麗だなあ。この辺りが神の田圃と呼ばれる場所で、夏には高山植物のお花畑になるらしい。尾根をトラバースして緩く登ると、金山の平坦な頂上に到着した。

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天狗原山〜金山の鞍部

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チングルマの群落

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金山へ草紅葉の稜線を歩く

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金山頂上

頂上には今日一番乗りを果たしたようで、誰も居ない。頸城三山は天狗原山からずっと見えていたが、金山まで来ると焼山と火打山がちょうど良い重なり具合で並んで、写真を撮るには絶好のポジションだ。一方、妙高山は平坦な稜線の上に台形の頂稜がわずかに見えているだけで、いまいち迫力がない。妙高山はやはり妙高高原から眺める方が格好いいな。

火打山と妙高山の丁度真ん中には、高谷池ヒュッテの三角屋根も見える。以前、高谷池ヒュッテをベースに山スキーをしたとき(山行記録)、火打山の頂上から天狗原山〜金山の真っ白な稜線を見た。それ以来、ここにはいつか来たいと思っていたので、実際に来られて嬉しい。Mさんは焼山に登ったことがあるそうで、その時泊まった泊岩はどこだろう、と懐かしそうだ。

昼食にお湯を沸かしてスープを作り、パンを食べる。その間、後続のハイカーさん数パーティが頂上に到着したが、人の少ない静かな山だ。登り4時間は日帰りコースとしては限界の長さだが、急登がないのであまり疲れない。それでこれだけの高山的な景観が得られるのだから、お勧めの山だ。残雪期や花が咲く夏にも来てみたい。

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金山より焼山と鉾ヶ岳(左奥)

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金山より焼山と火打山を望む

頂上からの展望を堪能したのち、下山に取りかかる。帰途、往路で見つけ損なった天狗原山の三角点をGPSを頼りに探索する。ハイマツを切り開いたスペースがあり、そこで三角点と山名標を見つけた。三角点へは特に踏み跡等はなく、物好きしか訪れないようだ。

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金山より乙見湖と黒姫山を望む

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天狗原山頂上

花の写真を撮りながら、ゆっくり下る。途中、ハイカーさん数パーティとすれ違う。登山口に降り着くと、駐車スペースは満杯になっていた。

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天狗原山と巻積雲を仰ぐ

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マイヅルソウの完熟した果実

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ゴゼンタチバナの果実

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フジアザミ

下山後、さてどうしようか。明日の天気は下り坂だが、まだ連休中なのでこれで帰るのはもったいない。小谷温泉に下り、適当なテントサイトを探す。村営雨飾荘(現在、立て替え中)の前の広場(雨飾荘バス停がある)は草地とベンチがあり、露天風呂(料金=寸志)にも歩いて行けて、幕営に好都合だ。水とWCは露天風呂にある。今夜はここにテント泊し、明日は駒ヶ岳に登ることにする。

テン場と明日の予定が決まったところで、露天風呂で汗を流し、ベンチで宴会。缶ビールで乾杯し、ウイスキーをちびちび飲む。8月の白砂川で飲み過ぎたというMさんはセーブ気味だったが、気持ちよく酔っぱらった。この時期になっても蚊がいるので、蚊取り線香は欠かせない。宴会の間に何台か車が来た。同じくここにテントを張って泊まるようだ。

宴会後、インスタント焼きソバを作って食べ、テントを張って中に潜り込む。Mさん、テントは持って来たが、シュラフを忘れたことが発覚。ありったけの衣類と雨具、シーツ、ツェルトを被って寝たが、夜中はやはり寒かったらしい。私は、夜にもう一度、露天風呂に浸かりに行った(入浴時間は朝10時から夜9時まで)。温泉付きテン場は最高♪

(翌日の海谷駒ヶ岳に続く)


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