太平山〜晃石山〜馬不入山

2008年6月28日(土)
天気:
メンバー:T
行程:国学院前バス停 9:55 …謙信平 10:30〜10:50 …太平山神社 11:00 …太平山(341m) 11:20 …ぐみの木峠 11:35 …晃石山(419m) 12:00 …桜峠 12:35 …馬不入山(345m) 13:00 …遊楽々館 13:35〜14:45 …JR岩船駅 15:15
ルート地図 ルートを地理院地図に重ねて表示します。

栃木県南部にある太平山(おおひらさん)は標高341mの小さい山だが、中腹に創建827年と伝えられる太平山神社が鎮座する歴史ある山である。太平山神社の表参道の石段は、6月中旬になると多くのアジサイが咲くことから「あじさい坂」の名があり、シーズンには観光客が押し寄せるスポットとなっている。太平山の西には晃石山(てるいしさん)、馬不入山(うまいらずさん)など標高400m内外の山が稜線を連ね、それらを縦走する道は手頃なハイキングコースとして人気がある。

梅雨真っ盛りのこの季節。週末もぐずついた空模様となりましたが、土曜日は曇りとの予報で、雨は落ちてこなさそう。アジサイが見頃を迎えているとの情報をネットで得て、出かけて来ました。

JR桐生駅8:54発の両毛線に乗り、JR栃木駅に9:37着。駅前のロータリーに出ると、あじさい坂に最寄りの国学院行きのバスが発車間際で、慌てて乗り込む。車内はアジサイ見物の人でほぼ満員だ。10分ちょっとで終点の国学院前バス停に到着(運賃220円)。見物客の列に加わってぞろぞろと5分程車道を歩くと、あじさい坂の入口に着く。大型の観光バスも数台乗り付けていて、大賑わいだ。

あじさい坂は谷間に付けられた緩やかな石段の道で、両側にはずっとアジサイの群落が続き、白、水色、紫と様々な色合いの花が坂道に覆いかぶさるように咲く様子はなかなか風情がある。今にも雨が降りそうにジトーッとした今日の天候も、アジサイを愛でるには相応しい。

*
あじさい坂(1)

*
あじさい坂(2)

*
あじさい坂(3)

*
あじさい坂(4)

手水舎を過ぎるとアジサイは尽きて、急な石段を登って朱塗りの随神門に着く。門を潜ってさらに石段を登れば太平山神社だが、門前を横切る車道を左に辿って謙信平に向かう。

謙信「平」という地名から、なんとなく広場を想像していたが、実際には森に覆われた緩やかな尾根の上を通る車道に沿って、食堂兼土産物屋がいくつも軒を連ねる場所だ。実は何を隠そう、花より何とかで、ここで太平山名物を食べるのが今回の山歩きの最大の目的だ(^^;)

それぞれの店の前には外座敷があり、関東平野の展望を楽しみながらお食事をどうぞ、という寸法。今日の展望は山麓が霞んで見える程度だが、この季節に大展望は期待していないので問題なし。

栃木家という店を選んで、生ビール(600円)と名物の玉子焼(350円)、焼鳥(450円)を注文する。太平山の名物にはもう一つ、団子(300円)があるのだが、全部食べるとカロリー過多になりそうなので、今日は割愛。料理が出来ると、店の人が外座敷まで運んで来てくれた。玉子焼は分厚くふわっとしていて、ジューシーでほんのりと甘く、期待以上に美味かった。焼鳥もビールにピッタシ。

ちなみに、何故これらが名物なのかというと、別の店先にあった説明看板によれば「夜鳴きする鶏は、火事や災難を招くという言い伝えがあり、神社に奉納されていた。この鶏が、参拝者がお供えしたおさご(御洗米、神饌米)を餌に繁殖し、焼鳥、玉子焼にして功徳を施したのが由来」ということらしい。

*
謙信平
左の木陰の外座敷で休憩

*
生ビール&名物玉子焼

名物を賞味した後、謙信平一帯を散策する。木造2階建ての展望台があり、空気が澄んでいれば関東平野が一望でき、また夜景でも有名な所らしい。山本有三文学碑なるものもあり、近くには初めて見る種類のアジサイが奇麗に咲いていた。

*
謙信平からの関東平野の
展望は霞の中

*
柏葉アジサイ

謙信平を一回りした後、眉嶮坂の石段をひと登りして太平山神社に向かう。太平山神社の神さびた境内には、本殿のほか、星宮などいくつもの社殿が集まっている。あじさい坂から大勢の参拝者が上がって来て、汗を拭って一休みしていた。神社の東には見晴台があり、栃木市街を俯瞰できる。ここにも太平山名物を出す店があって、繁盛していた。

*
眉嶮坂

*
太平山神社

境内から道標にしたがって太平山への山道に入る。少し登ると太平山神社奥宮がある。石祠自体は新しい。晃石山への巻き道を左に分けて尾根を直進すると、富士浅間神社のある太平山頂上に着く。頂上の広場には何組ものファミリーがランチタイムでレジャーシートを広げていた。ここにあった説明板によると、この一帯にはかつて太平山城があったそうだ。樹林に囲まれて展望はないので、先に進む。

頂上から下ると巻き道と合流し、電波塔を右に見て僅かに下るとぐみの木峠に着く。ここにもベンチがあって、大勢のハイカーさんが休憩中。

*
太平山・富士浅間神社

*
ぐみの木峠

ぐみの木峠からは登り調子となる。左側に開けた草地があり、パラグライダーの離陸場らしい。湿度は高いが、開けた場所で風に当たると、結構爽やかで涼しい。ここでも大勢のハイカーさんが腰を下ろしている。休憩適地には洩れなくハイカーさんがお休み中な感じ(^^;)

*
パラグライダー離陸場から
山麓の展望

*
晃石神社

晃石山の頂上へは稜線通しの道もあるが、奥山の雰囲気のある南側山腹を巻いて、一旦、晃石神社に出る。ここもベンチがある休憩適地。晃石神社は南麓の里人の山岳信仰によって建てられたもので、その由来は825年まで遡れるものらしい。頂上は、神社横手から急坂を登って僅かだ。

晃石山の頂上も樹林に囲まれて、展望は北と西に少し得られるだけだ。水分を補給し、晃石神社に戻って、さらに縦走を続ける。西へ進む程、ハイカーさんも少なくなり、縦走路の雰囲気も里山から少し「山」らしい感じになる。395m峰を越えると桜坂峠への急な下りとなる。石段と手摺があって下りは楽勝だが、すれ違った年配のハイカーさん一行は急な登りに息を切らせていた。

*
晃石山

*
手摺のある急坂を桜峠へ下る

下り着いた桜峠は鬱蒼とした樹林に囲まれた所で、東屋やベンチが整備されている。ここにもハイカーさんのグループが休憩中で、四方山話に花を咲かせていたが、やがて清水寺の方へ下って行った

この先の縦走路は、小さなアップダウンを繰り返すと馬不入山に到着する。この頂上のベンチもハイカーさんが鈴なり。樹林に囲まれて展望はあまり得られない。北に向かう稜線には「長坂峠・明神山」という道標がある。今日は南へ、JR岩舟駅方面に向かう。

*
桜峠

*
馬不入山

馬不入山から少し長い下りとなり、偽木や木の階段を下ると岩船山との鞍部を越える車道に出る。JR岩船駅へは車道を突っ切り、岩船山を越えて行くが、今日はに入るために車道を辿って西に向かう。この車道は歩道がない上に車の通りが多く、ビュンビュン飛ばして来るので歩行に注意。長坂峠経由の方が良かったかなと、ちょっと後悔。

鞍部から車道を下って田園風景が広がる平野に出ると、広大な芝生とグラウンドのある岩船町総合運動公園がある。この中にある遊楽々館(岩舟町健康福祉センター)の風呂に入るのが、今日の最後のポイントだ。

*
馬不入山からの下り道

*
遊楽々館(岩舟町健康福祉センター)

ここは天然温泉ではないが(太陽熱+廃熱利用?)、施設は新しく奇麗で、安くて(300円)、客が少なくゆったり湯に浸かれる。汗を流したあとは、大広間で昼食用に持って来たランチパックを食べる。ここはカラオケ設備もあって、お年寄りがガンガン唄っていた。

*
西山麓から見る岩船山

*
JR岩船駅

のんびり休憩した後、岩船山の南麓を汗をかかないようにゆっくり歩いて、JR岩船駅に向かう。周囲に岩壁を巡らした岩船山の景観は、大部分がかつての採石による人工的なものだが、軽い山歩きに面白そう。登山口はJR岩船駅の約200m西にあり、案内板と立派な石造りの道標があった。駅に着いて15分ほどの待ち合わせで列車に乗り、桐生に帰った。


あにねこ登山日誌 © 2008 anineco.org