蟻川岳

2008年5月13日(火)
天気:
メンバー:S,S,T
行程:登山口 13:10 …蟻川岳(853m) 13:50〜14:05 …登山口 14:45
ルート地図 GPSのログ(往復なので復路のみ)を地理院地図に重ねて表示します。

秘湯めぐりのスタンプ10個を集めると1泊無料招待(平日限定)という特典を利用して、13日から1泊2日で沢渡へ温泉旅行して来ました。2日間ともいまいちの天気だったので、13日は中之条周辺で軽い山歩きができる所ということで蟻川岳に登り、14日は野反湖、草津、志賀方面をドライブして来ました。

桐生を車で出発し、JR中之条駅でS&Sと合流。駅前のそば屋で昼食をとったのち、蟻川岳の登山口に向かう。蟻川岳のぽっこりとした山容を仰ぎながら赤坂川に沿って車を走らせると、「←蟻川岳登山口」という道標がある。以降、分岐毎に設置された道標に導かれて、細い車道をぐねぐねと進む。カーブが急で一発では曲がれない分岐もあったが、無事に登山口に到着。広い駐車場があり、車を置く。平日なのでさすがに他の車はない。周囲の雑木林にはチゴユリがたくさん咲いていた。

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東山麓の久保貝戸より蟻川岳
分岐に道標あり

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蟻川岳登山口

山道の最初は竹林の中で、太い筍がにょきにょきと生えている。筍を掘った跡も多い。竹林を抜けると若い緑がきれいな雑木林の急な登りとなる。山腹をジグザグに登り詰めると小平地となり、植林記念と刻まれた石碑、「風穴入口20m」という道標、少し上がったところに山ノ神の石祠がある。木の間から山麓の緑豊かな山村風景が眺められる。風穴を見に行くと岩の間に深い穴があったが、風はあまり出ていなかった。

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新緑の林を登る

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山ノ神

山ノ神からは岩がごろごろした尾根上の急登となる。丁寧にステップが付けられているが、落ち葉と土砂に埋まり気味。林間にヤマツツジが咲いていて、曇り空でも緑の中に赤い花がひときわ鮮やかだ。登り着いたピークは頂上稜線の南端で、石祠もあってここが頂上?と思うが、「←頂上」という道標があるので先に進む。道は痩せ尾根上の緩い登りとなり、木が低くなって見晴らしが利く。

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頂上南端の石祠とヤマツツジ

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見晴らしが開けた尾根を歩く

やがて、狭い稜線を覆う灌木に「蟻川岳853m」と書いた達筆標識ともう一つ山名標が架かった小ピークに到着する。この先ここより高い所はなさそうなので、ここが蟻川岳頂上と思って休憩する。が、後日、GPSログからルート図を作成して見てみると、ガーンもうやだ〜、標高853mの三角点に全然届いていない。その手前のピークを頂上と誤認したようだ。そう言えば、三角点の標石を確認しなかったしなぁ。失敗、失敗。

(ニセ)頂上は樹林に囲まれて展望はないが、少し先に行くと東側が崖となっていて山麓の集落がよく見える。向こうの山は何だろう(地形図には山名がない)。北側には大道峠や、遠く吾妻耶山の台形の山頂、今日は鮮明ではないが谷川連峰の一部も遠望できた。また、頂上から少し戻った場所では西の眺めが開けて、嵩山や薬師岳、吾嬬山が見えた。まあ、そこそこ展望も得られたし、この辺の稜線はなかなか気持ち良い所で十分楽しめたので、これにて蟻川岳は登頂済としておこう(^^;)

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蟻川岳(ニセ)頂上

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蟻川岳より東山麓の眺め

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蟻川岳より大道峠方面の展望

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蟻川岳より嵩山と吾嬬山(右奥)

下山は往路を辿り、車に戻る。南の山麓で振り返ると、長閑な山村風景の奥に蟻川岳が愛らしい山容で聳えていた。

宿にチェックインするにはまだ間があるので、大道峠の近くにある国重要文化財の冨沢家住宅を見学に行く。冨沢家は、1575年頃この地に新田を拓き、米作や養蚕、麦雑穀・繭等の取引、駄馬による運送業、金貸しまで行って財をなしたそうだ。藁葺入母屋造りの大型民家で、当時の豪農の栄華が偲ばれる。

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南山麓より蟻川岳

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冨沢家住宅

冨沢家住宅から沢渡に向かう途中、さらに二か所で寄り道する。まず、「日本一の大モミ」という案内を見かけたので、立ち寄ってみる。囀石(しゃべりいし)のモミと呼ばれるもので、樹齢800年、樹高37m、樹回り7.8mとのこと。太い幹にびっくり。現地に置いてあった日本モミ番付(石川県巨樹の会作成)によると、東横綱にランクインするものらしい。

次は嵩山の南山麓の「ふるさと公園たけやま」の鯉のぼり。川を横断するものはしばしば目にするが、これは麓から岩山のてっぺんまで張り渡していて、高度差がある分、見栄えがする。思わず車を降りて、シャッターを切った。

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囀石のモミ

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嵩山の鯉のぼり

沢渡まるほん旅館に到着して、早速、温泉に浸かる。ここのお風呂は、天井の高い檜造りの建屋の中に渡り廊下があって、階段を降りたところが脱衣所と二つの湯船という変わった構造になっている。石臼から仄かに硫黄臭のするお湯が流れ出ていて、情緒満点。食事も家庭的ヘルシー志向で、美味しく頂きました。

以下は付録で、2日目の草津志賀おでかけ記録です。

翌14日。夜半は雨音が激しかったが、朝になると小降りになっていた。宿をチェックアウトして、暮坂峠を越えて野反湖に向かう。夜来の雨は、この辺りでは霙混じりだったようだが、残雪はぐさぐさ、地面は水浸しになっていた。風も冷たく、晴れていたとしても山歩きはちょっと、というコンディション。雨は上がったが、周囲の山々の頂上はまだガスの中だ。

次は花敷温泉、尻焼温泉を通り抜けて、奥草津休暇村に向かう。ここは、かつては群馬鉄山として鉄鉱石が採掘されていた場所で、昭和40年に閉山されたのち、現在はJFEの保養所となっている。お目当てはチャツボミゴケだ。受付で一人210円の入場料を払ってから、ダートの道を奥に向かう。車は途中までで、あとは徒歩となる。

傍らを流れる川からは湯気が上がっていて、流れに手を浸すと温い。上流に行くと穴地獄と呼ばれる開けた窪地があり、あちこちから湧き出た温水の周囲に、鮮やかな緑色のコケが広がっていた。チャツボミゴケは酸性の水の流れる場所に生育し、自生しているのは天然記念物級に珍しいそうだ。一見の価値ありで、お勧め。

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雪が残る野反湖

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奥草津休暇村の穴地獄の
チャツボミゴケ

草津でラーメン店に入って昼食を食べた後、志賀草津道路を上がる。白根山のお釜は数度訪問しているので、今回は通過。志賀まで通るのは初めてで、山岳ドライブを楽しむ。雪の回廊はほとんど消えたが、残雪はまだ多い。晴れたら渋峠から横手山に登ろうかと考えていたが、渋峠スキー場はまだ営業中だった。スキー場を登る訳にも行かないので、のぞきからスカイレーターとリフトを乗り継いで横手山(2307m)の頂上に上がる(往復900円)。頂上にはまだ1mくらい残雪がある。風が強くて非常に寒い。

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横手山頂上
後方が横手山頂ヒュッテ

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横手山より白根山

雲の上のパン屋さんとして有名な横手山頂ヒュッテ(スキーで来たときはいつも満員だったが、今日はさすがにがらがら)でココアとパンの軽食で休憩したあと、車に戻って帰途につく。草津から長野原に下り、浅間酒造観光センター(試食が充実していて大人気)でお土産を買って、JR高崎駅でS&Sと別れて桐生に帰った。


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