武尊山

2007年10月21日(日)
天気:
メンバー:T
行程:武尊牧場登山口 6:00 …東俣駐車場分岐 7:00 …武尊避難小屋 7:50 …セビオス岳 8:35 …前武尊分岐 9:30 …武尊山(2158m) 10:00〜10:30 …前武尊分岐 10:55 …武尊避難小屋 12:30 …武尊牧場登山口 14:00

山麓か中腹で紅葉が見られるかなと考えて、まだ歩いたことがない武尊牧場コースを往復して武尊山に登って来ました。武尊山に出かけるのは8年振り、3回目です。

武尊牧場コースの最寄りの登山口は東俣駐車場だが、そこへの車道は落石のため当面の間、通行止になっているので、武尊牧場スキー場の駐車場に車を置く。既に4、5台の車があり、10人くらいの団体さんが出発の準備をしている。夜が明けたばかりで空気がひんやりと冷たく、薄手の手袋を着ける。

駐車場から屋根のある階段でリフト乗り場に上がると、斜面に牧場が広がっていて、あちらこちらで黒い牛が草を食んでいる。リフト乗り場でWCをお借りしたあと、牧場の右横を登る。すぐに車道に出て、しばらくは車道をジグザグに登る。

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武尊牧場スキー場の
リフト乗り場から登る

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のんびり草を食む牛

上空には青空ものぞいているが、雲がすごいスピードで流れていて、武尊山の上の方はその雲の中。山上は風が強そうだ。しかし、振り返った赤城山の方はすっきり晴れていて、その右には富士山も見えている。こちらの天気は剣呑だが、あちらは穏やかな山歩き日和なんだろうなあ。

道標があり、車道をショートカットする山道に入る。このあたりは紅葉がちょうど見頃だ。再び車道に出て、スキー場のレストラン(シーズンオフで休業中)などの建物を過ぎ、傾斜の緩いゲレンデの中を登る。日光白根山から皇海山にかけての展望が良いが、高い山々のてっぺんは雲の中。

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朝日に輝く紅葉

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赤城山を望む

スキー場の最上部に出て、尾根を左に辿る。白い幹がきれいな岳樺の林の中の舗装道を緩く登る。東屋も建てられていて、高原の遊歩道として良く整備されている。道の脇の紅葉の上には、昨晩降った雪がうっすらと積もっていた。

遊歩道の終点には「水源の森」という大きな案内板と登山届のポストがある。右に分岐する道は東俣駐車場に通じているようだ。ここから、黄葉したブナ林の尾根を緩やかに登る山道に入る。途中のブナ林の中に「映画『眠る男』ロケ地」の看板があるが、残念ながらこの映画は見ていないので通過。

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三合平付近

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ブナ林の黄葉

花咲湿原への道を右に分け、ブナ林からオオシラビソの林に変わってしばらく歩くと、赤い三角屋根の武尊避難小屋がある。ドアの上の窓ガラスは割れているし、中は湿っぽく雑然として快適とは言えない。緊急時に2、3人が泊まるのは可能という感じ。小屋のすぐ先で田代湿原への道を右に分ける。

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武尊避難小屋

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霧氷のついたオオシラビソ林

避難小屋の先もオオシラビソの林が続く。登りが緩いのは良いのだが、泥濘がひどくて歩きにくい。北側から吹き付けるガスで、視界がない。オオシラビソの梢には霧氷が着いていて、紅葉したツツジにもうっすら粉雪が積もっている。晩秋を過ぎて、もう初冬の様相だ。

やがて、明るく開けた湿原に出て、その横を登るとセビオス岳の頂上に着いた。登りの途中の肩のようなところで顕著なピークではなく、積雪の重みで傾いたベンチがあるだけの頂上だ。一本休憩を取って、先に進む。

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紅葉と雪

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セビオス岳の湿原

なおも長く緩い登りが続くが、泥濘に悪戦苦闘。やがて、傾斜が増し、木も低くなって笹原が広がり、中ノ岳への急な登りに取り付いたことがわかる。覆い被さる笹の上に薄く積もった雪がズボンを濡らすので、下ゴアを着ける。笹の尾根を登ると岩場となり、鎖場もある。鎖場は大したことはないが、鎖を握る手袋が濡れて冷たい。周囲の樹林の梢にはびっしり霧氷がついている。

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中ノ岳への急な登り

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鎖のある岩場を登る

岩場を登り切ると背の低い笹原の緩い斜面に出て、トラバースする道になる。高山的な場所で、晴れていれば眺めが良さそうだが、相変わらずガスに覆われて展望はない。ほどなく、前武尊からの登山道と合流した。

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霧氷
(何故か天ぷらが食べたくなった)

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前武尊からの道と合流

ここから中ノ岳の南側を巻く道となる。すぐに水場(笹清水)があり、「菩薩界の水/群馬修験」という標識があった。その先の池にも「鳳ノ池/群馬修験」という標識があり、この辺は修行の道場になっているらしい。池の畔の草にも霧氷がついて、寒々とした光景だ。

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笹清水

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三ッ池

窪地を過ぎると稜線に登り、「野嶋冨岳霊神」という石碑や銅像を見る。稜線を少し登り、川場への道を左に分けて僅かで武尊山(沖武尊)の頂上に着いた。

頂上には「御嶽山大神」の石碑、展望指示盤があり、数人のハイカーさんが風を避けて休んでいた。相変わらずのガスの中で、展望が全くないのは残念至極。防寒具を着込んだ上で、缶ビールを飲みながら(^^;)しばらく天気待ちをしていると、団体さんが到着して急に賑やかになった。これをしおに頂上からの展望は諦めて、下山することにする。

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武尊山頂上付近の銅像

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武尊山頂上

霧氷は早くも解け始めていて、気温が上がっているようだ。ガスが一瞬切れて、川場谷源頭の笹原と下方の紅葉の樹林が見えた。前武尊への道を分けて、武尊牧場に下る道に入ると、頭上には青空が広がった。しまった、今だったら頂上も晴れたかも。右手には霧氷に覆われた家ノ串山がくっきりと見えた。下には紅葉した谷間も見える。まあ、この眺めを見ることができたから良しとするか。

岩場の辺りで、続々と登って来るハイカーさんとすれ違う。岩場を下ると、武尊牧場コースの尾根が眼下に長く延びているのが見える。今日はこれを登って来たのかー。登っているときは視界がなくて、全容が判らなかった。一見、気持ち良く歩けそうな尾根だ。しかし、泥濘がひどいんだよね(T_T)。行き会うハイカーさんも、皆さん一様にこぼしていた。

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霧氷に覆われた家ノ串山

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武尊牧場コースを俯瞰
奥に尾瀬岩鞍スキー場が見える

往路を戻り、三合平付近まで来る頃には、朝方の寒気も緩み、日光白根山から皇海山にかけての稜線もはっきり見える良い天気になっていた。ここはなかなか展望がいいなあ。今シーズン、スキーでも来てみようかな。しかし、武尊山の頂上だけは、まだ雲の中であった。今回の山行は、よりによって一番天気の悪い所に突っ込んで行ったようです(^^;)

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三合平付近から日光白根山

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武尊牧場スキー場の上部から皇海山

武尊牧場へ下る車道の途中の流水で登山靴の泥を落とし、駐車場に戻った。

帰りは花咲(はなさく)花咲の湯に立ち寄る。紅葉シーズンだけあってお客さんが多かったが、ゆったりと湯船に浸かれた。そのあと、館内の食事処で尾瀬地粉天ざる蕎麦、デザートにかぼちゃジェラートを美味しく頂いて、桐生に帰った。


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