三徳山三佛寺

2007年9月12日(水)
天気:
メンバー:T
行程:三徳山参道入口バス停 9:10 …投入堂 10:05 …三徳山バス停 11:00

9月9日(月)に羊蹄山に登り、翌日、航空機を乗り継いで北海道から鳥取へ。11日(火)に鳥取での仕事を済ませた後、この日の宿泊地の倉吉にJRで移動する。夕食までの空き時間に、水路に沿って倉が建ち並ぶ白壁土蔵群・赤瓦と、豊かな緑に囲まれた打吹(うつぶき)公園を散歩する。

打吹公園にある倉吉博物館では、第7回前田寛治大賞展「写実表現の現在(いま)」という絵画会が開催中だったので、入場してみる(600円)。入場者の投票により市民賞を決めるとのことなので、まじめに鑑賞して、投票する。はたして、市民賞の絵を当てることが出来たか、結果が楽しみだ。併設されている歴史民俗博物館も見学する。この地方の遺跡の多さには驚いた。

夜は、岩ガキやノドグロなどの海産物を食べる。鷹勇(たかいさみ)純米吟醸なかだれという酒も美味くて、ガンガン飲み食いしたのは良かったが、後で頭もガンガン、財布も痛テテテ(^^;)

*
倉吉の白壁土蔵群・赤瓦

*
打吹公園・椿の平より打吹山

翌日、宿をチェックアウトし、余分の荷物を倉吉駅のコインロッカーに預けて、駅前から三徳山(みとくさん)行のバスに乗る。三朝(みささ)温泉の結構大きな温泉街を通り抜け、三徳山参道入口バス停で下車。同じバスに乗っていた関西系の女の子2人組(以下、関西組)も下車して、三徳山に登るようだ。

参道の急な石段を登るとまず参詣者受付があり、ここで入山料400円を納める。頂いたパンフレットには、Since 706 Mitokusan Sanbutsuji という、さりげなくすごいキャッチフレーズが書かれている。

受付で「投入堂(なげいれどう)まで登りたい」と申し出ると、「靴の裏を見せて下さい」と言われる。投入堂への登山道は、かつて滑落事故が起きたこともあるくらい険しい道なので、滑らない靴かチェックしているそうだ。

因みに、私のこの日の出で立ちは、Gパン、半袖シャツ、カジュアルタイプの革靴、ノートPC用デイパックで、靴はまあOKということになった。だめな場合には草履のレンタルがあるらしい。

三佛寺本堂にお参りし、その右側に回ると登山者受付があり、ここでさらに200円を納める。登山者名簿に住所、氏名、入山時刻を記入し、輪袈裟(わげさ)をお借りする。投入堂への参拝は修行であり、これを必ず襷掛けして登ることになっている。

関西組に続いて、杉の大木に囲まれた朱塗りの門と宿入橋を渡ると「忌穢不浄輩禁登山(けがれをいみてふじょうのともがらとざんをきんず)」と刻まれた結界石がある。特に禁登山の心当たりはないので通過。

道はかずら坂と呼ばれる急坂となり、木の根を手掛かり足掛かりにして登る。前を行く関西組は、どこぉ登るの、とか、道間違えたー、暑っついー、などと賑やかだ。見かけでなんとなく関西だと思っていたが、イントネーションを聞いたらやっぱり関西だった。

*
三佛寺本堂前の石段

*
登山道入口付近の結界石

モミやミズナラの大木が鬱蒼と茂る急な山道を登ると、やがて尾根の上に出て、見上げると舞台造りのお堂(文殊堂)がある。お堂の直下はちょっとした岩場で、お堂に直接登る鎖場と、捲き道に分岐する。ここは迷わず鎖場へ。西上州で鍛えられているので、大したことはないv(^^)

靴を脱いで、お堂の廻り縁を一周してみる。飛び出すような高い場所にあって眺めは抜群だが、手摺がない上に、幅も狭くて微妙に外傾しているので、なかなか危ない。

*
文殊堂の下を登る

*
文殊堂からの景観

文殊堂の先には小さな岩場があり、「左転落現場、右側を登って下さい」と書いた木札があったりする。文殊堂とほとんど同じ造りの地蔵堂を過ぎ、鐘突堂で鐘を一回鳴らして進むと、岩壁の基部に到着する。

岩屋の中に建てられた観音堂の裏手を回ると、関西組が戻って来るのに出会う。もう行って来たの、と声をかけると、感動的なでしたー、という答えが返ってきた。崖しかないんかい(^^;)。しかし、それは楽しみだ。私を見て、涼しい顔して登って来たー、とも言われたが、まっ、私の真の実力のほんの一部をもってすれば軽いもんです、とは言わず、ただニヤリと笑みを返す。

*
観音堂

*
投入堂

到着した投入堂は、確かにすごい崖の途中に建っている。というか、つっかえ棒で崖にひっかかっているとしか思えない、なんとも不思議なバランスの上にある建物だ。これが平安時代後期、今から1000年も前に建立されて、現在まで残っているのだから、すごいの一言。どうやって建てたのか、なぜこの場所が選ばれたのか、かなり謎だ。

そう言えば、今は崩壊してしまったが、西上州・立岩の威怒牟畿不動のお堂も似たような建物だな、と思い出す。ひょっとしたら、投入堂の直接・間接の影響を受けていたのかも知れない。

投入堂と崖に感動して往路を戻り、登山者受付で輪袈裟を返却して、下山時刻を報告する。その後、境内にある宝物殿にも立ち寄る。ここの見所は右手右足をエイッと振り上げたダイナミックなポーズの投入堂本尊・蔵王権現像と、約1000年前に作られたという木造狛犬。撮影禁止なので、残念ながら写真はない。

宝物殿をゆっくり見学してバス停に向かうと、ちょうど帰りのバスの時刻だった。倉吉駅からJRの長い旅で、一週間ぶりに桐生に帰った。


あにねこ登山日誌 © 2007 anineco.org