子持山

2007年4月7日(土)
天気:
メンバー:T
行程:7号橋駐車場 8:00 …屏風岩 8:20 …獅子岩 9:15 …子持山(1296m) 10:00〜10:40 …大タルミ 11:05 …7号橋駐車場 12:00

子持山は、関越道赤城IC付近を通るたびに間近に見ていた山ですが、いつでも登れそうな山なので、逆にこれまで登るきっかけがありませんでした。

この日は午後から天気が悪くなるとの予報。それなら半日で登れる山に、ということで、手頃な子持山に出かけて来ました。手頃とは言っても、屏風岩と獅子岩(大黒岩)の二つの岩峰があり、その上に立てばスリル満点。また、子持山は古い火山で、これらの岩峰は火山の成り立ちを示す貴重な物とのことで、大変興味深いものでした。

桐生を車で発ち、子持山南麓の子持神社の前を通って唐沢の奥に入り、7号橋たもとの駐車場に車を置く。まだ朝早いせいか、広い駐車場はがらんとしている。駐車場のすぐそばに、高さ60mという巨大な一枚岩の屏風岩が見える。案内板によると、岩脈(マグマが他の岩石中に板状に貫入したもの)が長期間の浸食に耐えて露出したものとのことだ。

2012-01-03追記:屏風岩の基部には役の行者の石像が祀られていたが、扁平足さんの記事によると、2011年9月の時点で紛失?しているらしい。貴重な石像と思うので、このとき撮影した写真を追加しておきます。

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7号橋駐車場付近より屏風岩

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屏風岩基部より大岩壁を見上げる

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屏風岩基部の役の行者像

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屏風岩の下の沢を登る

屏風岩の岩壁を頭上に仰ぎながら、基部を流れる沢を登る。岩壁には残置ボルトや捨て縄があり、ロッククライミングの対象になっているらしい。岩壁を少し過ぎた所に「円珠尼の歌碑」という石碑があり、ここから屏風岩に往復して登ることができる。

鎖と鉄梯子を登って屏風岩の岩稜に立つ。幅は充分にあるが、両側は絶壁でスリル満点。岩稜の先には石碑が建っているが、そこまで行くのは止めておく。振り返ると、巨大な獅子岩が青空に突き刺さっている。頂上の岩はオーバーハングして突き出しており、返しのある編み針の先端のように見える。この獅子岩は火山岩頚(地下から火口へ繋がる通路にマグマがたまって固まり、その後、周囲が浸食されて固い溶岩が残ったもの)と呼ばれるもので、日本にあるものの中でも、最も素晴らしいものだそうだ。

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屏風岩に上がる

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屏風岩より獅子岩

屏風岩を注意して降り、沢に沿って緩く登る。杉林を抜けて明るい雑木林に入ると傾斜が増し、6号橋からの道と合流する。稜線上を登ると、獅子岩を経由する道と巻き道の分岐がある。ここは獅子岩へ。見上げると険しい岩稜が突き上げているが、右側からまわり込んで登るので、問題ない。

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6号橋からの道と合流

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獅子岩に向かう

最後は大きな岩塊を鎖梯子で登ると、獅子岩のてっぺんに出た。頂上は小広く、一段高い岩の上には「八海山神社、御嶽山神社、三笠山神社」と刻まれた石碑がある。ここまで登るのは易しいが、岩場の先端はオーバーハングの上なので、足元がなくなったようなクラクラする高度感があり、スリル満点。あまり端っこには行かないようにして、安全地帯から周囲の展望を楽しむことにする。

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獅子岩の鎖梯子

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獅子岩から真下を覗き込む

子持山の山腹を見ると、何本もの岩脈が突き出ている。これらの岩脈には、火山岩頚(獅子岩)を中心とする放射状岩脈と、それに直交する環状岩脈があり、まるで廃ビルの崩れ残った壁のように見える。自然が作った不思議な造形だ。

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獅子岩から岩脈を見る

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獅子岩から子持山(奥)

展望を楽しんだのち、獅子岩を降りて、稜線を子持山の方向に向かう。岩場を下ると巻き道と合流し、痩せた尾根を登る。振り返ると獅子岩が見える。右側のオーバーハングした岩が獅子の顔にあたるのかな?

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稜線より獅子岩を振り返る

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子持山へ稜線を辿る

ブナやナツツバキなどの雑木林の尾根を辿り、小さなピークをいくつか越えると、石祠のある柳木ヶ峰に着く。ここで、大タルミからの道を合わせて、子持山に向かう。最後は岩場もある急登となり、子持山頂上に到着した。

頂上の露岩の上には「十二山神」の石碑がある。また、周囲の展望を説明したステンレス製の説明板があり、雑木林に囲まれて360度の展望とはいかないが、まだ白い谷川岳や武尊岳、沼田市街が見えた。残念ながら、予報通り天気は下り坂のようで、赤城山はガスの中だった。

今日はお昼には早いので、薫製うずら玉子を肴にビールを飲むだけにする。頂上にはご夫婦のハイカーと単独のおじいさんがいた。おじいさんは沼田の方で、今日はこのあと戸神山に登ったらと勧められたが、それはまた後日改めて(^^)。

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子持山頂上

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子持山より武尊山遠望

子持山から柳木ヶ峰まで戻り、大タルミに向かう。途中にロープの下がる急な斜面を下ると、大タルミの鞍部に到着。ここから唐沢を下る。途中には、岩脈を谷が切っているところがあり、道の脇にはバームクーヘンのような岩脈の切れ端が残っていて、面白い。

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オオタルミ
後ろは獅子岩

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唐沢を下る途中の
放射状岩脈の切れ端

谷に沿って下り、横から水量の少ない獅子追手の滝が落ちているのを見ると、林道に出る。8号橋を渡ると、7号橋の駐車場はすぐだ。車の数は4台に増えていた。私の他は県外のナンバーで、意外?な人気の広がりにビックリ。

帰りは白井こもちの湯に立ち寄る(250円)。小さいが落ち着ける感じの湯船に浸かったあと、隣りのそば処で天ざるそばを食べて、桐生に帰った。


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